日本では世界最大の原子力発電所が再開しつつある(RFI)/日本の震災を心配するが、原発安全も心配(中国網日本語版)

日本では世界最大の原子力発電所が再開しつつある(RFI)/日本の震災を心配するが、原発安全も心配(中国網日本語版)









(Au Japon, la plus grande centrale nucléaire du monde est sur le point d'être relancée: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20231229-au-japon-la-plus-grande-centrale-nucl%C3%A9aire-du-monde-est-sur-le-point-d-%C3%AAtre-relanc%C3%A9e





日本では世界最大の原子力発電所が再開しつつある





日本は列島の中心に位置する世界最大の原子力発電所である柏崎刈羽原発を再開する準備を進めている。福島の事故の後、安全基準を強化するために日本の全ての原発が停められたが、原子力規制委員会は同発電所の営業運転を禁止する命令の解除を決定した。ロシアのウクライナ侵攻以来、日本は原子炉の再開を加速したいと考えている。





発表 2023年12月29日 16:18







2021年4月、北日本新潟県柏崎市柏崎刈羽発電所。AP





記者 RFI






福島の惨事から12年を経て、世界最大の原子力発電所は日本での営業再開の準備を進めている。12月27日水曜日、日本の原子力規制委員会(NRA)は電力事業者である東京電力(Tepco)に対し、同社の柏崎刈羽発電所の営業を行うことを禁止する指令を解除した。



発電所は2011年以来停止していたが、従業員の1人が車の屋根に機密文書を置き忘れたという原発施設の対テロ安全対策の不手際が発覚したことを受けて、活動の再開が遅れていた。東京証券取引所は、この巨大な発電所の運転解禁を歓迎し、発電所を運営する東電の株価が急騰した。東電は被害を受けた福島発電所についても責任を負っている。





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2030年までに電力の20%を原子力で生産



岸田文雄政権は、2030年までにこの列島で生産される電力の20%から22%を原子炉が生み出せるように、運転可能な33基の原子炉のうち20基程度の再開を加速しようとしている。世界で最も厳しい安全基準が施行されて以来、日本で営業を再開した原子炉は現在10基程度に過ぎない。この目標を達成するために、政府は柏崎刈羽発電所の原子炉7基のうち2基の運転を再開させたいと考えている。福島の事故の以前、この発電所には東京とその都市圏の3,700万世帯に電力を供給する能力があった。



しかし、ウクライナ戦争とエネルギー価格の高騰により原子力発電に対する日本の躊躇いが薄れたとしても、柏崎刈羽発電所の速やかな再開は新潟県の地元住民が同意するかに掛かるだろう。日本は温室効果ガスの削減目標を達成するためにも原子力を当てにしている。





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(中国網日本語版)

http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2024-01/04/content_116920095.htm





日本の震災を心配するが、原発安全も心配





タグ:日本の震災





発信時間:2024-01-04 14:37:36 | チャイナネット |






2日夜までに、日本で発生したM7.6の強い地震により死傷者が出ている。家屋が倒壊し、広い範囲で停電と火災が発生している。日本航空JAL)機が羽田空港で着陸する際に海上保安庁の航空機と衝突し、後者の乗員6人のうち5人が死亡した。この海保機は石川県の被災地に救援物資を輸送する予定で、事故発生当時は滑走路から離陸しようとしていた。今回の大震災が日本にさまざまな混乱をもたらしたことが分かる。



2011年3月11日の東日本大震災後の日本で最も強い地震となった。日本の気象庁は2日、現地時間1月1日より日本で地震が155回発生しており、うちM6.0以上の強い揺れが2回生じたと発表した。日本は地震津波などの災害対策の豊富な経験を持つが、急な天災に対して人類社会は依然として脆弱だ。我々は今回の地震の犠牲者と負傷者に哀悼と同情の意を表する。また日本の一般人及び華僑・華人が無事に難関を乗り切ることを願う。



我々はそれと同時に、今回の地震における別の重要な情報にも注意しているが、これはまだ十分に重視されていないかもしれない。例えば東京電力は1日夜、新潟県柏崎刈羽原子力発電所2、3、6、7号機の各原子炉建屋最上階で、地震の揺れで燃料プールの水があふれているのを確認したと発表した。これらの水には放射性物質が含まれ、現在はその濃度を測定中だ。また石川県の志賀原発も燃料プールの水があふれ出した。日本側はこの2カ所の発電所で問題が生じたことについて、直ちに「現在は安全」との結論を出し、「建屋外への漏洩や損壊は生じていない」、志賀原発の燃料の冷却に「影響はない」などと発表した。



この情報は多くのネットユーザーから注目されたが、今回の震災後に再び福島原発のような壊滅的な原発事故が発生することが疑われている。これは日本が世界で原発の密度が最も高い国であることにもよる。日本は国土面積が狭く、深刻な原発事故が生じた場合、自国の力だけでは対応できない。福島原発はその痛ましい教訓だ。またより重要なことだが、日本政府と東電は原発事故への対応で深刻な汚点があり、すでに信頼を失ったと言える。日本はその後、福島核汚染水放出問題で独断専行し、無責任で、多くの日本人及び隣国に深い懸念を抱かせた。



日本側はこれらの合理的な懸念を直視するべきだ。今回の震源地は石川県能登半島だが、北海道から九州までの沿岸部に津波が到達した。これらの地域には多くの核施設と原発がある。すでに問題が生じている柏崎刈羽原発は世界最大の原発の一つだ。これらの原発の内部の状況、周辺海域への放射線の状況に関する日本側の十全な観測計画の有無、沿岸部のその他の原発の安全状態、日本側の情報公開の透明性の担保などは、日本の一般人と周辺諸国の福祉に関わる。日本側は今回の地震への対応においてこれらに真剣に向き合う必要がある。



当然ながら日本にも苦しい事情がある。この国の大半の地域が海に面しているだけでなく、地震帯の上に位置する。また石油や石炭などの鉱産物も不足し、原発の発展は最良の選択肢と言える。まさにそのため日本は原発により人々に利益をもたらす初志を貫き、より慎重かつ適切に起こりうるすべての異常事態の予防と処理を行うべきだ。我々は日本が地震発生後に直ちにすべての状況を迅速に把握できないであろうことを理解するが、原発事故の問題で日本はすでに間違いを犯しているため、過去の間違いを繰り返さないことを願う。これは日本人の切実な安全に関わり、また国際社会の普遍的な懸念でもある。





「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月4日









(投稿者より)



元日の能登半島地震で犠牲となられた方々の御冥福をお祈りいたします。また、被災された方々にお見舞いを申し上げます。更に、昼夜を問わず捜索や復旧の作業に当たって居られる方々にお礼を申し上げます。



「従業員の1人が車の屋根に機密文書を置き忘れたという原発施設の対テロ安全対策の不手際が発覚したことを受けて」«à la suite de révélations sur des défaillances dans les mesures de sécurité antiterroristes du site nucléaire, un de ses employés ayant laissé des documents confidentiels sur le toit de sa voiture »、実際は、ある社員が自分のカードキーを紛失したために、同僚のカードキーを無断で持ち出して中央制御監視室に出入りしたことが発覚したためでした。書き添えておきます。



元旦の地震でも、1号機起動変圧器の油が漏れたりモニタリングポストの一部が測定不能の状態だったりと、早くも志賀原発の安全性に疑義を生む事象が発生しています。



事業者・規制当局・政府が国民の信頼に足る対応を今後行うのかが注目されています。