「東京の大規模小売店で61年ぶりのストライキ」(RFI・Pars Today)

「東京の大規模小売店で61年ぶりのストライキ」(RFI・Pars Today)









(Japon: mouvement de grève dans une grande enseigne de Tokyo, une première depuis 1962: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20230831-japon-mouvement-de-gr%C3%A8ve-dans-une-grande-enseigne-de-tokyo-une-premi%C3%A8re-depuis-1962





日本:東京の大規模小売店ストライキ、1962年以来初





8月31日木曜日、日本では歴史的なストライキが展開されている。今日は東京で最も賑わうデパートの1つが朝から店を閉めている。そして、この社会運動は列島で非常に大きな注目を集めている。なぜなら、この業界では最後のストライキは60年を超える以前に遡るからだ。





発表 2023年8月31日 12:50







投資ファンドへの店舗売却に抗議する西武池袋の従業員たち、2023年8月31日、AP。





記者 RFI






報告 RFI東京特約記者、 ブルーノ・デュバル





西武池袋は、有名なロンドン・ハロッズのちょっとした東京版だ。そこは品揃えの豊かな12階建ての巨大デパートで、1 日当たり10万人の客で賑わう。しかし、8月31日木曜日にはその扉が閉まる。労働組合は、この店舗を電気店に転換しようとする米投資ファンドへの売却に抗議している。



この業界でのストライキは日本では1962年以来見られなかった。そして、大多数の東京住民はこれを冷ややかに見ている。「デパートは郵便局や銀行と同じように必要不可欠なサービスなので、これらの業界ではストライキを禁止すべきだと思う」と、ある東京の住民は考える。別の都民は「ストライキを行うことは一般市民を人質に取ることだ」と付け加えた。



しかし、この女性のようにこの社会運動を理解する住民もいる。「ストライキは決して理想的なものでは無い。それでも、これらの人々は一定の商業的多様性を守るために闘っている。東京には既に電気店が沢山ある。」彼女と同じ考えの人は他にもいる。「私は賛成だ。日本ではサラリーマンたちはいつも人の機嫌を取っているが、卑屈さが人類を前進させたことは一度も無い」と、質問を受けたこの日本男性は考えを語った。





マスクを着用するストライキ参加者たち



労働組合に加入する従業員の割合が僅か16%である日本では、業務が止まることは先ず無い。なぜなら、労働者団体への参加は雇用主に対する不信の表れと見なされることが多いからだ。



現在、テレビで発言をした西武池袋のストライキ参加者の多くは、人物を特定されないように顔をぼかし、声を歪めて画面に映っている。





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日本 雇用・労働 社会問題 労働組合











(Pars Today)

https://parstoday.ir/ja/news/japan-i118282





西武池袋本店で六十一年ぶりの大手百貨店によるスト実施、M&Aに一石





8月 31, 2023 16:34 Asia/Tokyo







日本で61年ぶりの大手百貨店によるスト実施





東京・池袋の顔として親しまれている西武池袋本店が31日木曜、異例のストライキに入り、全館で臨時休業となりました。



日本の報道各社によりますと、大手百貨店でストが行われるのは61年ぶりのことです。



東京都豊島区の西武池袋本店前では日本時間のこの日午前、労働組合の関係者が多数駆けつけるなど、いつもとは違う光景が広がっていました。



午前9時半頃からは、コンビニなど別業界の労組関係者らも集まり、「ストライキを支持します」と書かれたビラを配ったり、横断幕を掲げたりする姿も見られました。



多くの人が行き交う池袋駅周辺ではこの日、労働組合側が集結して気勢を上げる一方、買い物客や従業員から困惑の声も出ています。



開店時間の午前10時になってもシャッターが開かず、臨時休業を告げる貼り紙を物珍しそうに写真に収める人の姿もありました。



埼玉県本庄市の大学3年(20)は今回のストについて、「日本でほとんどストライキが起きたことがないのでびっくり。働いている人の権利を守るために必要なことだと思う」とコメントしました。







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タグ 日本 東京都 労働者 ストライキ









(投稿者より)



マスク着用については、参加者がメディアに露出することを避けるためだけでなく、コロナ感染への対策として主催者が着用を勧めることがあります。念のため、付記しておきます。



かつて池袋西武には美術館が併設されていました。私も沿線に住んでいた時期には何度か脚を運ばせて頂きました。ウォーホルの有名な缶詰のイラストを初めて見た場所でした。芸術と何かの境界を模索するような尖った企画を偶に行っていたと記憶しています。



堤清二氏は第一線の経営者であると同時に第一級の文人でした。企業経営を通じて文化の創造に取り組んで居られましたが、氏が一代で作り上げた流通帝国はグローバリズムの浸蝕と共に解体されました。それでも、その店舗を引き継いだ従業員の方々が外資への売却と家電量販店の入居による雇用の喪失に抵抗してストライキを起こすところは、人間を重視する氏の思いが残っていたのでしょうか?



「東京の一大ターミナルの顔が電気屋で良いのか?」と区長経験者が言っていたのをネットで見ました。「勿論それで良い。儲かることが大事だ。日本のターミナルは既にどこもそうなっている」とも思うのですが、それはかつて池袋が模索していた「人が集まり文化が生まれる場所」では無いようにも思えます。



かつて国鉄が消滅した理由の1つに、度重なるストにより国民の信頼を失ったことがありました。現在でも、例えば製造業者が怠業により取引先のラインを止めた場合にはそれに見合った補償を求められます。額にすると1日当たり数千万円から数億円でしょうか?現代日本において労働者のストライキは大きなリスクを伴う行為です。



それでも、長い時間を経て日本の勤労者からグローバリズムに抗う動きが再び現れました。振り子が戻り始めたのでしょうか?そういったことから、この動きに注目しました。