日本:北京と平壌に対峙し、与党は軍事費の増加を求める (RFI)
(Japon: face à Pékin et à Pyongyang, le parti au pouvoir demande une hausse des dépenses militaires: RFI)
https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20211013-japon-face-%C3%A0-p%C3%A9kin-et-%C3%A0-pyongyang-le-parti-au-pouvoir-demande-une-hausse-des-d%C3%A9penses-militaires
日本:北京と平壌に対峙し、与党は軍事費の増加を求める
発表 2021年10月13日 08:47
尖閣諸島の近くで、日本の巡視船に追尾される中国海警局の船。(アーカイブ画像)AP
文 RFI
日本の与党である保守政党は、10月31日の立法選挙のために発表した選挙公約において軍事費の大幅な増加を求めている。日本は中国の力の台頭や北朝鮮の核の脅威を懸念している。防衛省は、来年度、国会から500億ドル相当の予算を獲得したいと考えている。
報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル
四半世紀で30倍になった中国の軍事費と比較すると、日本の軍事費は矮性の木・盆栽の規模だ。来年、これが初めて、閾値である国のGDP比1%を超えることが出来そうだ。同盟国かつ保護者の米国は日本に対して抑止力の強化を促している。与党の保守政党は、長期的には防衛費をNATO諸国の水準であるGDP比2%を上回るレベルまで持って行きたいと考えている。
台湾情勢に直接結び付ける
日本は米国と同様、台湾に対する中国の攻撃的な姿勢にますます懸念を強めている。日本は初めて、自国の安全保障と台湾の安全保障を直接結び付けた。日本の保守政党は、台湾の国会議員との安全保障対話を開始した。台湾における重大な事象が日本の存立に対する脅威になり得ると考えているからだ。
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その間、日本は平和主義憲法の限界を余所に米国の攻撃戦略への統合を強める一方だ。在日米軍の基地が集中している沖縄の近くでは、日本の施政下にあり中国が領有権を主張する尖閣諸島に中国の海警局・海軍の艦船が毎日のように接近している。
日本はイギリスなどの国々と同等の軍事力を有する。終戦以来、彼らの役割は自衛に限定されていた[投稿者の和訳]。北朝鮮のミサイル発射の脅威に直面して、この保守政党は予防攻撃能力についての議論を始めた。日本の財界は、国の戦略が攻撃性を増すことを望んでいない。特に、日本最大の貿易相手国となった中国に向けて。
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