「2024年4月 岸田首相の米国『国賓待遇』訪問」(BBC NEWS JAPAN・Sputnik日本)
(BBC NEWS JAPAN)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cp3gm2kgdrgo
日米首脳会談、中国念頭に防衛関係強化を発表 日本人宇宙飛行士の月面探査参加でも合意
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バイデン大統領と岸田首相の会談では台湾や中国などをめぐる問題が焦点となった
2024年4月11日
アメリカのジョー・バイデン大統領と、国賓待遇で米訪問中の日本の岸田文雄首相は10日、ワシントンで会談した。中国の潜在的脅威に直面する中、防衛協力の強化を互いに誓った。
バイデン大統領と岸田首相は会談後、ホワイトハウスのローズガーデンで共同記者会見に臨み、オーストラリアも加えた防衛ネットワークを拡大する計画などを発表した。
バイデン氏は、米航空宇宙局(NASA)の月面有人探査「アルテミス」計画に、日本人宇宙飛行士が参加するだろうと述べた。
これが実現すれば、アメリカ人以外の宇宙飛行士が初めて月面に降り立つことになる。
バイデン氏は、これらの合意は「我々(日米)が同盟関係を結んで以来、最も重要なアップグレード」だと述べた。
両首脳は約2時間にわたる会談で、主にインド太平洋地域における防衛問題や、ウクライナやパレスチナ自治区ガザ地区で続く戦闘に焦点を当てた。
「ウクライナは明日の東アジア」
岸田首相は共同会見で、北朝鮮や台湾、中国をめぐる問題が特に会談で議題となったと説明。「法の支配に基づく国際秩序」の維持の重要性を強調した。
そして「力または威圧による一方的な現状変更の試みは、世界のいかなる場所であれ、断じて許容できない」とした。
ロシアによるウクライナ侵攻については、「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」と岸田氏は付け加えた。
バイデン氏は、米軍が日本側との共同の指揮系統を確立することで、両首脳は合意に至ったと述べた。
日米はまた、オーストラリアと共に同地域での防空・ミサイル防衛網を構築するほか、イギリス軍との3国間軍事演習を行うとした。
岸田氏は、日米が中国からの「挑戦」に対応し続ける一方で、「中国と対話を継続し、共通の課題については協力していくことの重要性を確認した」と述べた。
宇宙分野については、日本が「月面与圧ローバー」を提供・運用し、アメリカが日本人宇宙飛行士2人のアルテミス計画への参加を認めることで合意した。
会談に先立って行われた歓迎式典では、バイデン氏はアメリカと日本が「最も親密な友人」になったと述べた。
最大の対米投資国
両首脳は、日本の新日鉄が米鉄鋼大手USスチールを約150億ドル(約2兆円)で買収する計画についても簡単に触れた。岸田氏はこの取引が双方にとって望ましい方向に展開することを望むと述べた。
バイデン氏は、アメリカの労働者と日米同盟に「寄り添う」と誓った。バイデン氏は先月、アメリカの「象徴的な」企業はアメリカの手に残るべきだと述べていた。
日本は最大の対米投資国で、100万人以上のアメリカ人が日本企業に雇用されている。
岸田氏は「日本からの投資は、今後ますます拡大基調にあり、両国にとってウィンウィンな流れを確実になものにしていきたいと考えている」と述べた。
Reuters
ホワイトハウスを歩く岸田首相とバイデン大統領
10日夜(日本時間11日午前)には豪華な夕食会も開かれた。
ホワイトハウスによると、このイベントのテーマは「春の恵み」で、米ミュージシャンのポール・サイモン氏の演奏などが予定された。
招待客には両国の政府関係者らのほか、俳優のロバート・デ・ニーロ氏、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)、ビル・クリントン元大統領夫妻、元フィギュアスケート選手のクリスティ・ヤマグチ氏、米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏らが名を連ねた。
岸田首相は11日に米議会で演説するほか、バイデン氏とフィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領との3首脳会談に臨む予定。
(英語記事 US and Japan boost defence ties with eye on China)
関連トピックス 宇宙 外交 宇宙探検 アメリカ ジョー・バイデン 中国 米中関係 軍隊 日本 アジア
(Sputnik日本)
https://sputniknews.jp/20240411/18166170.html
【視点】固い友情をバイデン・岸田両氏はアピール 果たしてどれほど続くのか?
2024年4月11日, 16:05
© AP Photo / Alex Brandon
リュドミラ サーキャン
4月10日、バイデン米大統領と岸田首相はワシントンでの会談後の記者会見で、ロシア、中国、北朝鮮に関連する現代世界の主要問題に対する立場の一致を確認したと明らかにした。スピーチでバイデン氏が「日米同盟は全世界にとって道しるべになっている」と言うと、岸田首相も、日本は「常に米国の側にしっかりと立つ」と返した。
「グローバル政治におけるロシア」誌の編集長で、NGO「外交国防政策会議」の会長を務めるフョードル・ルキヤノフ氏はスプートニクに対し、岸田氏の米国接近戦略はかなりの部分、中国との有事の際を考慮し、「日本の安全保障は米国の助けなしには絶対に成り立たない」とする日本のエリートらの思惑から出ていると指摘している。
「日本はこれと同時に国際情勢における役割を大幅に拡大したい。岸田内閣は2022年、新たな国家安全保障戦略を採択し、軍事力の増強に多大な努力を払っている。日本は防衛費を倍増させ、地域のプレーヤーから世界のプレーヤーへとより高いポジションに移行するつもりだ。これに対し、欧米でも軍国主義化は政権与党が着手しているが、国民に支持されているわけではない。だが、日本では恐怖を煽る方法が『成功』しているようで、最新の読売新聞の世論調査によれば、回答者の84%が、国の安全保障に対する外国の脅威を感じるという結果が出ている」
米国への大接近は日本の国益に叶うのかという問いに、ロシア高等経済学院・欧州国際総合研究センターのドミトリー・ススロフ副所長は次にように語っている。
「これは何よりも、日本の安全は米国への接近を置いて他に守る手段はないとする岸田外相のビジョンに沿っている。今回のバイデン・岸田サミットから私が得た最も重要な結論は、アジア太平洋における反中陣営の強化だ。米国には二国間の軍事協力はほとんどなく、日米韓、日米比の三国同盟の方向で動いている。史上初の日米比3カ国首脳会議では、反中国協力についても話し合われる見込みだ。こうした米国への接近は長期的に見れば、地域を分裂させ、日本の利益にはならない。日米同盟が公然と反中・反露を示すことは、いかなる陣営にも関与を望まず、こうした対立に巻き込まれたくない、同地域の多くの国々にとって受け入れがたい。また、日本はこうした同盟に積極的に参加すればするほど、同盟に加わらない諸国を自分から遠ざけることになる。その結果、日本にとっての危険は増す一方だ」
両専門家らが注目するのはバイデン、岸田両首脳とも2024年中にも政界から「ログアウト」する可能性があることだ。だからこそ、両者ともその事態に備えたリスク対策を打っておきたい。岸田氏は9月の自民党総裁選で再選されない場合、首相ポストを降りる可能性が高く、今回の訪米でなんとしても支持率を上げたい。バイデン氏も11月の大統領選でトランプ氏を相手にした戦いが待ち受けている。
オピニオン 岸田文雄 ジョー・バイデン 米国 政治 国内 日米関係
(Sputnik日本)
https://sputniknews.jp/20240412/18170372.html
岸田首相「日本国民は米国のトモダチ、共にある」 米議会演説のポイント
2024年4月12日, 02:12
© AFP 2023 / Saul Loeb
米国を国賓待遇で訪問している日本の岸田首相は11日、米議会で英語の演説を行い、米国のグローバル・パートナーとしての日本の立場を明確にした。
【グローバル・パートナー】
- 米国のリーダーシップは必要不可欠だが、米国は助けなしに、たった一人で、国際秩序を守ることを強いられる理由はない。
- 米国の最も親しいトモダチとして、日本国民は、自由の存続を確かなものにするために米国と共にある
- 日本はかつて米国の地域パートナーだったが、今やグローバルパートナーとなった。今日、日米同盟の抑止力は、かつてなく強力で、それは米国の日本への拡大抑止によって強化されている。
- 米国、日本、韓国、オーストラリア、インド、フィリピンなどの同志国との多国間協力を通し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指す。
【国際関係】
- 日本は、ロシアに対する強力な制裁を実施しており、ウクライナに対しては120億ドル以上の援助を表明してきた。日本はこれからもウクライナと共にある。
- 中国の対外的な姿勢や軍事動向は、日本の平和と安全だけでなく、国際社会全体の平和と安定にとっても、これまでにない最大の戦略的な挑戦をもたらしている。
- 北朝鮮による核・ミサイル計画は、直接的な脅威であり、北朝鮮による拉致問題は、引き続き重大な問題だ。
【日米2国間協力】
- 日本は世界最大の対米直接投資国。日本企業は、約8000億ドルを投資し、米国内で約100万人の雇用を創出している。
- AI、量子、半導体、バイオテクノロジー、クリーンエネルギーといった次世代の新興技術の発展で、日米両国が世界をリードしていく。
- 両国間の協力分野は宇宙にも広がっています。アルテミス計画の将来ミッションにおいて、日本人宇宙飛行士が米国人以外として初めて月面に着陸することとなる。
ウクライナ 北朝鮮 韓国 国際 政治 米国
―参考―
- 米国連邦議会上下両院合同会議における岸田内閣総理大臣演説(首相官邸)[2024.4.11]
- 日本の首相が原爆を投下した国の議会でロシアの核がもたらす脅威を批判……「何という恥さらし」=露国連次席大使(Sputnik日本)[2024.4.13]
(BBC NEWS JAPAN)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c289k0dd119o
日米比3カ国が首脳会談 バイデン氏は南シナ海でのフィリピン防衛を約束
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米ホワイトハウスで会談したフィリピン、アメリカ、日本の首脳
2024年4月12日
アメリカのジョー・バイデン大統領、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領、岸田文雄首相は11日、米ホワイトハウスで3者による首脳会談をした。バイデン氏はフィリピンへの支援を「鉄壁」と表現し、南シナ海でのいかなる攻撃からも同国を守ると誓った。
南シナ海では、中国とフィリピンの沿岸警備隊の船がたびたび、係争中の海域で小競り合いを起こしており、緊張が高まっている。
バイデン氏の「鉄壁」発言は、そうした事情を踏まえたもの。3者会談の冒頭でバイデン氏は、「南シナ海におけるフィリピンの航空機、船舶、軍隊に対するいかなる攻撃も、私たちの相互防衛条約を発動させることになる」と述べた。
アメリカとフィリピンは1951年に相互防衛条約を結んでいる。
一方、中国は、アメリカがこの地域の緊張を高めているとの非難を繰り返している。
南シナ海をめぐっては数日前、南沙諸島付近の係争海域のセカンド・トーマス礁付近で中国船が「非常に危険な行動」をとったとして、フィリピンが中国を非難していた。
この件を含め、フィリピンはこの海域で中国船がフィリピン船に対し、放水や体当たりなどの嫌がらせをしていると非難している。
この日の会談では、3首脳は中国を名指しして批判はしなかった。マルコス氏は、3首脳が「ルールに基づく国際秩序への揺るぎないコミットメント」を共有していると述べた。
中国は、南シナ海での行動に対する批判を受け流し続けている。そして、インド太平洋地域の緊張をあおっているのはアメリカだと非難してきた。
中国外務省の毛寧報道官は11日、「中国の領土主権と海洋権益を、誰も侵してはならない。中国は自国の合法的権利の擁護において断固たる姿勢を取り続ける」と述べた。
日米比で防衛協力
米政府と日本の外務省によると、日米比3カ国は海上合同演習などで「3カ国防衛協力」を進めることを計画している。
バイデン氏と岸田氏は10日、中国の潜在的脅威に直面する中での日米の防衛関係強化に重点を置いた合意事項を発表した。
これらの計画には、オーストラリアも加えた防空ネットワークの拡大や、日米の共同指揮体制の構築が含まれる。
日米はまた、イギリスを含めた3国による合同軍事演習も予定している。
岸田氏は10日、日米は中国と対話および共通の課題での協力を続けていくことを望んでいると記者団に説明。一方で、日米は中国からの挑戦には対処していくと表明した。
(英語記事 Biden vows to defend Philippines in the South China Sea)
関連トピックス アメリカ ジョー・バイデン 岸田文雄 中国 フィリピン 政治 軍隊 日本
(Sputnik日本)
https://sputniknews.jp/20240413/18181721.html
【視点】米国はなぜアジアにおける「同盟ネットワーク」を構築しているのか?
2024年4月13日, 05:46
リュドミラ サーキャン
© AP Photo / Mark Schiefelbein
米ワシントンで日米比3か国の首脳会談が初めて開催された。ホワイトハウスは同会談を歴史的だと評価し、地域の国々を威嚇しようとする中国の試みに対する強力な対応だと指摘した。また東シナ海と南シナ海などにおける中国の危険な行動に懸念を表明、3か国は海上合同演習を含む防衛分野での協力を発展させることで合意した。
実際のところ、他国も含めた3か国の協力はすでに行われている。日本、米国、フィリピン、オーストラリアは4月上旬に共同訓練を行った。日米比はこれまでに海上警備の訓練も実施している。共同声明では、日米豪印のクアッドや米英豪のオーカスなどの枠組みにおける共同努力を活発化する意向も反映された。
米国は近年、インド太平洋地域でその軍事プレゼンスを明らかに増大させ、同盟ネットワークを構築しており、そこでは日本、韓国、フィリピンに特別な役割が与えられており、それらの国の領土は中国との競争の拠点として使用することができる。バイデン米大統領は忠誠と引き換えに、日本とフィリピンに対する米国の防衛義務は鉄壁だと発言、地域のインフラプロジェクトへの投資による経済的利益を約束した。
今回の3か国首脳会談はアジアにおける新しいタイプの軍事同盟構築の第1段階終了を示している。モスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国大学のアレクセイ・マスロフ学長はスプートニクのインタビューでこのように述べ、次のように語った。
「米国はアジアにおける新たな軍事同盟の構築を計画通りに実行しており、その形式は機能面でNATOを上回る可能性がある。ここ数年にわたって米国は中国のネガティブなイメージを作ってきた。そして米国と日本、オーストラリア、韓国、フィリピン、その他多くの国々との関係は、長期的な反中国の基盤の上に築かれている。一方、紛争の原因は中国よりも米国によってつくり出される可能性が高い。
アジアにおける『同盟ネットワーク』は、中国の脅威に共同で対処する一大システムだ。しかし、これは存在しない脅威である。確かに中国と日本、中国とフィリピンの関係、そしてこの地域全体には領土問題を含む多くの対立や未解決の紛争が存在している。それらは歴史的な性格を有しており、何年も続いている。しかし、国家は自制することを学び、係争中の問題があっても相互貿易をし、協力し、関係を発展させている。そして中国が問題の軍事的な解決を支持したことはない。中国の悪魔化は米国の仕業だ。
実際に米国は中国を強力な経済的ライバルと感じ、東南アジア諸国の経済に対するコントロールを失い、『中国の脅威』に焦点を当てて安全保障問題に重点を置こうとしている。これに関連して、軍事同盟と『クアッド』及び『オーカス』の形式が発展している。一方、これらへの参加は緊張のさらに高め、不信感を増大させ、地域の国々を敵対する陣営に分裂させることになる」
アレクセイ・マスロフ氏
モスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国大学長
米国 国内 フィリピン オピニオン 国際 中国 オーストラリア クアッド NATO AUKUS
(投稿者より)
バイデン氏は、米国のDS側の勢力が中国共産党・ロンドンシティ・バチカンなどの勢力と結託して不正選挙を行い米国を乗っ取って就任させた大統領です。彼らは日本の経済力や技術力を更に搾取することにより自らの延命を図るために岸田氏をワシントンに呼んだのでした。米国が国家元首で無い岸田氏に「国賓待遇」を与えたのはそのためです。
ただ、その岸田氏を飛行場で迎えたのは在日米国大使だけでした。赤い絨毯は敷かれていましたが、本国の高官は誰も迎えに来ませんでした。米国にとって日本は植民地に過ぎないからそれで良いという判断かも知れません。或いは、本当に人が居ないのかも知れません。反DS側による掃討も大詰めを迎えていると聞いていますので、そういうこともあるのかなとも思いました。真相は時が来れば分かるでしょう。
岸田氏もDS側の人物ですので、滞在中は戦争を煽る話を中心に進めていた様ですが、今の世界の動きを見たときに彼らの企図が成就するとも思えません。経過を見たいです。