五輪大会:2021年東京大会に地元の観客が認められたが… (RFI)

五輪大会:2021年東京大会に地元の観客が認められたが… (RFI)









(Jeux olympiques: des spectateurs locaux autorisés à Tokyo 2021 mais...: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/sports/20210621-jeux-olympiques-des-spectateurs-locaux-autoris%C3%A9s-%C3%A0-tokyo-2021-mais





五輪大会:2021年東京大会に地元の観客が認められたが…





発表 2021年6月21日 10:54 更新 2021年6月21日 12:28







日本のジャーナリストたちが2021年東京五輪の施設を訪問する。AP - Eugene Hoshiko



ダヴィッド・カルファ






声明によると、7月23日から8月8日まで予定されている東京五輪の主催者は2021年6月21日、競技場当たり定員の50%、かつ、上限を10,000人とする地元の観客を認めることを決めた。しかし、Covid-19の感染者数が再び増加した場合には無観客で競技が実施されるかも知れないと、彼らは述べた。





6月21日、Covid-19のパンデミックにも係わらず地元の観衆が五輪大会の競技場に入るかも知れないと、2021年東京大会の主催者は表明した。本番開始まで丁度1ヵ月、彼らは、会場当たり最大10,000人の観客の入場を認めるが、競技会場の定員の50%を超えないようにするとした。



270万枚を超えるチケットが抽選で販売される。しかし、その売上がもたらす収入は、パンデミック前に推算された9億ドルの半分に満たないだろうと、RFI東京特約記者フレデリック・シャルルは強調する。



さらに、1つの条件が決定に付加された。大会の開始までに、首都の衛生状態が悪化しないことだ。今回の大会はコロナウイルスのために既に1年延期されている。「2021年7月12日を過ぎてから、非常事態、または、その他の感染防止のための優先措置が実施された場合、その時点で有効な非常事態、または、その他の関連措置の内容に基づき、大会の観客数については競技を無観客とすることを含めた制限が実施される」と、共同声明は述べている。



因みに、3月末、地元当局は衛生上の危険が高すぎるとの判断から、外国人観客の入場禁止が決められた。この決定は五輪史上に前例がない。





パラリンピック大会は7月16日までに判断



さらに、国際五輪委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、「東京2020組織委員会[1]、東京都、日本政府が集まった会議の後で、追加の指示が発表された。「これには、会場内ではマスクを常に着用する、大声で話したり叫んだりすることは禁止される、適切な案内に従い混雑を避ける、訪問者は間隔を空けて会場を離れねばならない、と明記されている。観客は直接会場に行き直接帰宅することや、県外への移動の際には必要なすべての予防措置を講じることが推奨される。」詳細な措置は、後日に発表される。



8月24日から9月5日まで予定されているパラリンピックについては、五輪開会式1週間前の2021年7月16日までに判断が為される。





専門家たちの意見に反する



2021年東京大会の観客を認める決定は、専門家たちの勧告に反するものだ。専門家たちによれば、列島内の人々の東京への移動と大会期間中の相互作用のために、感染者数が増加し医療体制が厳しい試練を受ける危険がある。



国のCovid-19問題の主要な助言者・尾身茂氏は6月18日の会議で、大会の無観客開催が「望ましく」、この期間中に新型コロナウイルス蔓延の危険を減らすための最も効果的な方法だと述べた。



主催者側は、これまでに実施されたウイルス対策により、十分安全に大会を開催できると考えている。日本では、この1年間に野球とサッカーの試合が開催されてきたが、新たな感染源を作ることなく、合計500万人を超える観客を魅了した。






[1]今回の日本の五輪大会は、Covid-19のパンデミックにより2021年に延期されたが、公式には東京2020と呼ばれ続けている。





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