「沖縄・米軍軍人による殴打事件」(BBC・RFIの記事):阿修羅♪

「沖縄・米軍軍人による殴打事件」(BBCRFIの記事):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/395.html







(Japan protests to US over Okinawa 'assault')

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-20177028





2012年11月2日最終更新08:44GMT



日本は沖縄の「襲撃」事件で米国に抗議する





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最近の度重なる事件のために、沖縄の米軍の存在への怒りが深まっている





米軍軍人が関与した容疑のある沖縄の別の事件で、日本は米国に抗議した。



報道によれば、米軍兵士が酒場の上階のアパートに入り、10代の少年を叩いた。その男は窓から落ちて病院に運ばれたと、地元の報道は伝えた。



外務省がジョン・ルース米国大使に苦情を申し立てたと、共同通信は述べた。



強姦容疑のために在日米軍が夜間外出禁止下にあったときに、この事件は起きた。



米国は沖縄の基地に26,000人ほどの軍人を抱えている。沖縄では、軍人が関与した度重なる犯罪のために、緊張が続いている。





「住居侵入」



この兵士は酒に酔って、13歳の少年の部屋に入ってその少年を叩いたと、地元の報道は述べた。



「ちゃんとすっきりさせて欲しい。私は非常に混乱している。控え目に言っても、この沖縄の事件の報道で、私は非常に混乱している」と、外務省から呼び出しを受けた後、ルース氏は語った。



「警察は事件を捜査しており、事件を起こした男は住居侵入罪・傷害罪・器物破損罪で起訴される可能性がある」と、地元警察のスポークスマンが語ったと、APF通信社は伝えた。



男はまだ米軍病院におり、警察は身柄の引き渡しを求める予定だと、スポークスマンは付け加えた。



玄葉光一郎外相が「許し難い」と述べるなど、日本の高官は、この容疑の事件に対して怒りを表明している。



先月、日本女性を強姦した疑いで、2人の米軍水兵が沖縄で逮捕された。



沖縄県議会はこれを受け、強姦容疑を非難し、島の住民に対する犯罪を防ぐよう米国に求める決議を、全会一致で可決した。



日本の全米軍基地の約3分の2が、日本の国土の1%に満たない沖縄に位置している。



1995年に3人の米軍兵士が12歳の少女を集団強姦した事件は、怒りを引き起こし、その結果、沖縄での米軍の展開を削減する動きが出た。



米国は、数千人の海兵隊員の島外移転を計画していると述べているが、海兵隊員の離島を、多くの住民が反対している基地移転計画の進展に結びつけている。







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(Japon : ouverture d'une enquête sur un soldat américain qui a giflé un jeune Japonais : RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20121102-japon-gifle-soldat-americain-base-okinawa-noda-viol





日本−記事発表:2012年11月2日金曜日−最終更新:2012年11月2日金曜日



日本:若い日本男性を叩いた米軍軍人の取り調べが始まる



記者 RFI





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この殴打事件の後、ジョン・ルース駐日米国大使は外務省に呼び出された。

MANDATORY CREDIT REUTERS/Kyodo






11月2日金曜日、沖縄島で若い日本男性を叩いた米軍兵士が告発されたことを受け、日本の警察は取り調べを始めた。2人の別の米軍軍人が若い女性を強姦した容疑を受け、島内の米軍に夜間の外出禁止が課せられていたのに、また事件が起きた。中国の軍事力の台頭に直面して、日本は同盟国であり保護者である米国にますます頼らなければならないのに、沖縄における米軍の存在はますます受け入れがたいものになっている。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル



酩酊状態だった若い米軍兵士が、沖縄の酒場の上の階のアパートに入り、若い少年を叩いた。これは、日本の外務省と防衛省が即座に抗議し、駐日日本大使を呼び出すのに十分なことだ。



もっともな反応だ。10月中旬に2人の米軍軍人が若い女性を強姦した容疑で、やはり、沖縄島で逮捕されている。そのため、日本各地に駐屯する米軍軍人47000人に夜間の外出禁止が課せられていた。



沖縄の基地反対派はこの殴打事件を利用し、今度は野田佳彦政権を窮地に追いやっている。同首相の中道左派政党は、政権就任の時、沖縄の米軍の存在を縮小して中国に歩み寄ることを約束していた。しかし、やり方が拙かったため、沖縄にいる米海兵隊10000人のグアムへの移動は実施されなかった。それ以降、沖縄の基地反対派は野田佳彦首相の党に裏切られたと考えるようになった。



問題は、今日、いつでも悪化する危険のある、尖閣諸島をめぐる中国との領土危機を抱え、日本はかつてないほど沖縄の米軍の存在が必要なことだ。









(投稿者より)



上は、BBCサイトに掲載された記事です。BBCは事件の推移を淡々と伝えています。下は、RFIサイトに掲載された記事です。RFIは事件が日本の内外にもたらす意味を伝えています。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。



「強姦」の次は「殴打」です。その間、米軍は決して遊んでいたわけではありません。在日海兵隊司令官自ら基地を回り、兵士たちに講演するなど、取り組みは始まっていました。



それでも、事件は起きました。場所も時期も最悪でした。当の兵士は反省しているようですが、「一部の跳ねっ返りが羽目を外した」で済ませられない状況があります。



写真から伺えるルース大使の困惑し切った表情が、全てを物語っています。ただ、私は大使の発言を読んで、かつて、配下の工場が食中毒事件を起こしたとき、その対応に疲れて、取材でまとわりつくマスコミに、「私は寝てないんだ!」とブチ切れた社長がいたことを思い出しました。その会社は数年後、再び食中毒事件を起こし、ブランドだけを残して会社を解体しています。



台頭する中国に対抗するために、米国との同盟関係を重視する考え方もあるのですが、やはり、単独でも中国に立ち向かえるように、自主防衛を整備し、経済力、技術力など、総合的な国力を充実させることを第一に考えるべきです。自分の国のことです。「カネ払ってるんだから守れよ」「いてやってるんだからカネ出せよ」どちらも発想としては倒錯しています。



BBCは同じタイトルで動画記事も発表しています。内容は、BBCの駐在記者がこの事件を解説したものです。