「岸田首相タイ訪問、経済・防衛協力へ」(RFI・Sputnik日本)

「岸田首相タイ訪問、経済・防衛協力へ」(RFI・Sputnik日本)









(Le Japon à la recherche d'un consensus de l'Asie du Sud-Est sur la Russie et la Chine: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20220501-le-japon-cherche-%C3%A0-la-recherche-d-un-consensus-de-l-asie-du-sud-est-face-%C3%A0-la-russie-et-la-chine





ロシアと中国について東南アジアのコンセンサスを求める日本





発表 2022年5月1日 08:05 更新 2022年5月1日 08:07







2022年4月29日、岸田文雄・日本首相は東南アジア諸国歴訪の最初にインドネシアに寄港し、ボゴールでジョコ・ウィドド大統領に会った。© Laily Rachev, Indonesian President Palace via AP





RFI






岸田文雄・日本首相は国の祝日週間であるゴールデン・ウィークを利用して、東南アジアの長期歴訪に出ている。この目的は、ウクライナを侵攻したロシアに立ち向かい、そしてそれだけでなく、地域における中国の圧力に対抗することで、一致した立場をとるよう各国を説得することだ。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル



岸田文雄氏はインドネシアベトナムに続き、5月1日日曜日にタイに到着した。彼は同国の指導者たちが中立を脱するよう望んでいる。東南アジアでは、岸田文雄首相はロシアと中国に対する共同戦線作りを模索しているのではない。インド太平洋地域が自由で全ての人がアクセスできるよう、共通の安保政策を作りたいだけだ。



そして彼は、自分が訪問する全ての東南アジア諸国で、ロシアのウクライナ侵攻はその主権を守る国際法に違反していることや、中国は既に彼らの国境の近くで圧力を行使していることや、全ての国に開かれている海域の一部や台湾海峡が自国に属すると主張していることに言及している。



日本は、経済成長を中国に依存し、ロシアを地域にとって直接の軍事的脅威と見なしていないという地域の現実を考慮に入れて、東南アジアと共通の戦略を決めたいと考えている。





►これも読む:日本:岸田文雄氏・新首相・コンセンサスの人[投稿者の和訳





日本 外交 中国 タイ 台湾 ベトナム インドネシア 岸田文雄







―参考―











(Le Premier ministre japonais Fumio Kishida poursuit sa tournée asiatique en Thaïlande: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20220502-le-premier-ministre-japonais-fumio-kishida-poursuit-sa-tourn%C3%A9e-asiatique-en-tha%C3%AFlande





岸田文雄・日本首相がタイでアジア歴訪を続けている





発表 2022年5月2日 07:08







岸田文雄・日本首相、ベトナムハノイにて、2022年5月1日。© AP - Hoang Minh





RFI






東南アジア諸国を公式訪問中の岸田文雄・日本首相は、インドネシアベトナムを離れてタイに到着し、月曜日午前にタイ首相と会談した。複数の大規模契約を署名すると共に、地域の敏感な問題について協力の約束を得ることが懸案となっていた。





報告 RFIバンコク特約記者、キャロル・イスー



日本はタイの2番目に大きな経済的パートナーであり、日本人のビジネス共同体はタイで最も大きい。タイで毎年生産される200万台以上の自動車の約90%は日本のブランドだ。そのため、首相が訪問する目的はこのパートナーシップの強化と、電気自動車生産の分野で多額の投資を得ることだ。





►これも読む:ロシアと中国について東南アジアのコンセンサスを求める日本[投稿者の和訳





この自動車産業に直結している東部経済回廊は、バンコク東部・タイランド湾の工業地帯を結ぶ広大なインフラネットワークで、タイ政府の目玉事業でもあり、この開発のために日本からの経済支援を期待している。



最後に、この訪問には重要な外交的要素もある。先ず、人道的・政治的危機に陥ったミャンマーについてだ。次にウクライナについて、日本首相はロシアに対する敵意を示さなかったものの、侵攻が現行の国際法に違反することに言及した。地域各国の主要な貿易相手国・中国と米国との世界的な大紛争の中で、代替の道を提案する構想が今回も示された。





タイ 日本 外交 経済 岸田文雄







―参考―











(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/20220505/11176932.html





日本がタイと締結の「防衛装備品・技術移転協定」 東南アジア諸国での影響力拡大手段か 露専門家の見解





2022年5月5日, 07:00







© AFP 2022 / Mandel NGAN





日本の「防衛装備品・技術移転協定」について、ロシア科学アカデミー盗用研究所日本課の研究員のウラジーミル・テレホフ氏は、日本には東南アジア諸国における自国の影響力拡大と、軍事輸出の地理的範囲と量の拡大と2つの意図があるとの見方を示している。





テレホフ氏は、日本の武器輸出量は規制とその高いコストのために最近まではほんのわずかにすぎず、日本の軍需産業は主に自衛隊向けに操業しており、製品そのものが極めて高価であったと指摘し、大量生産、つまり受注を増やしたのは製品を安価にするのが目的と説明している。



テレホフ氏は、「東南アジア諸国への影響力拡大」を日本の外交政策に前から見られる傾向と位置づけ、その起因は世界経済にアジア諸国が占める割合の増加や、南シナ海地域における中国の活動の活発化にあるとの見方を示している。







日本・タイ首脳会談 「防衛装備品・技術移転協定」署名

5月2日, 23:01






テレホフ氏は、日本経済にとってはペルシャ湾海域から始まってインド洋、南シナ海を経由する海上貿易ルートが円滑に機能するか否かは死活問題にかかわると見ている。



日本との防衛装備品・技術の移転に関する同様の協定はベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピンも、今年4月に初めて2プラス2方式で外相・防衛相が会談した際に既に結んでいる。



テレホフ氏は、日本は米国と足並みをそろえているものの、ここ数年は独立したプレーヤーとしての行動が多くなってきたと観察しており、タイは日本にとっては東南アジア地域のかなめとして戦略的に重要なパートナーであり、日本はタイにとって最大の貿易相手国であり投資国の立場を誇っていると指摘した。



テレホフ氏は、日本は主にアジア太平洋地域における安全保障の協力強化と、コロナウイルスの感染拡大後、景気が後退した自国産業の活性化を求めていると結論づけている。





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