「1ドル=130円台に、日銀は座視。国内への影響。」(チャイナネット・Sputnik日本)

「1ドル=130円台に、日銀は座視。国内への影響。」(チャイナネット・Sputnik日本)









(チャイナネット)

http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2022-04/29/content_78194293.htm





1ドル=130円台に、日銀は座視





タグ:日銀 円安 為替





発信時間:2022-04-29 10:41:15 | チャイナネット |






日銀は28日の金融政策決定会合で、現在の大規模な量的緩和策の維持を決定した。また2022年度の物価上昇率の予想値を1月の1.1%から1.9%に引き上げ、2%という物価上昇率の目標値に近づけた。また日銀は短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%で維持した。



日銀の黒田東彦総裁は同日の会見で、「全体的に見ると、円安は積極的かつプラスになるが、過度な変動による悪影響も確かに存在する」と述べた。日銀の大規模な量的緩和の維持については、「経済を支えるため、金融緩和策を堅持し続ける」と述べた。また黒田氏は円相場の急激な変動に警戒を示し、「十分に注視する」と強調した。



NHK(電子版)の28日の報道によると、日銀の決定後にドルに対する円安がさらに進行した。東京外国為替市場では一時、1ドル=130ドルを突破し、20年ぶりの円安となった。



円安進行、国際原油などの大口商品の高騰を受け、日本の輸入に物価上昇の強い圧力がかかっている。総務省消費者物価指数(生鮮食品を除く)は3月までの7カ月連続で前年同月を上回っている。日本テレビ(電子版)は28日、今回の日銀の決定に対する日本国内の評価は様々と伝えた。急激な円安による物価上昇への懸念から、一部の市場関係者は「日銀は固執しすぎ」と批判している。しかし為替レート問題は日銀だけの問題ではなく、財務省を含めた日本政府が直ちに行動すべきとの観点もある。





「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月29日











(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/20220428/1130-10975415.html





1ドル130円台 経済危機は日本に何をもたらすのか? ロシア人専門家の意見





2022年4月28日, 20:04







© AFP 2022 / Behrouz Mthri





日本では28日、円相場が約20年ぶりの円安水準となる1ドル=130円台まで値下がりした。日本銀行が大規模な金融緩和策を継続すると発表したのを受け、円安が進んでいる。スプートニク通信は、モスクワ国際関係大学東洋学部のドミトリー・ストレルツォフ教授に、日本が世界・国内経済のこうした負のトレンドにどう対抗しているのかについて話を伺った。





この円安は、日銀が金融緩和策を維持し、長期金利の上昇を抑える姿勢を示したことと、一方で金融引き締めを急ぐ米国との政策の差が強く意識されたものとなっている。日本政府の鈴木俊一財務相は15日、原材料を価格に十分に転嫁できず、また賃金上昇が不十分であることから、この円安は「悪い円安」であるとの考えを示した。



ストレルツォフ氏は、日本の経済問題が今表面化し、弱い立場にいる人々を襲っていると指摘している。





「日本人は、特にガソリン、電気、食品の価格上昇を懸念している。これは、低所得者層を真っ先に襲っている。奇妙に思えるかもしれないが、日本の貧困問題は深刻なものだ。この問題は政治的な性格を帯びており、国会や経済学者の間でも議論されている」




同氏は、円安は経済にも悪影響を及ぼしているとみている。





「円安は輸出にとっては良いことだが、輸入には良くない。輸出製品の生産には原材料や電力が必要になるが、これらの価格も上昇している」




一方で、ストレルツォフ氏は現状におけるポジティブな兆しを目にしている。同氏によると、日本は長年、経済を圧迫させるデフレと闘ってきたが打ち勝つことができなかった。そして今、物価が上昇しており、インフレは内需を強制的に拡大させることができるという。





「政府の努力にもかかわらず、デフレで内需は低迷した。特に高齢者は『明日安くなるのに、どうして今日買う必要があるのか』と考え、貯蓄するようになった。しかし所得が減り、物価が上がれば、お金を貯める意味はない。したがって、インフレの進行に伴う所得の減少は、内需を刺激し、生産を活性化させ、経済に好影響をもたらすことになる」




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