「陸上自衛隊28年ぶり大規模演習、北京の反応」(Sputnik日本・チャイナネット)

陸上自衛隊28年ぶり大規模演習、北京の反応」(Sputnik日本・チャイナネット)









(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/japan/202109158692994/





日本の陸上自衛隊、28年ぶり大規模演習







© 写真 : Twitter account of 7th_Division_pr





日本





2021年09月15日 20:57(アップデート 2021年09月15日 21:01)






日本の陸上自衛隊は15日、陸自全部隊が参加する過去最大規模の演習を開始した。このような大規模演習は1993年以来、28年ぶり。





陸上自衛隊によると、同演習は11月下旬まで続く。演習には隊員約10万人、車両約2万両、航空機約120機が参加する見込み。



演習では、さまざまなレベルで海上自衛隊航空自衛隊、米軍の支援も受ける。演習は「作戦準備段階に焦点を当てて「運用の実効性向上と抑止力・対処力を強化するもの」だという。



NHKによると、北海道、山形県香川県の3部隊の隊員や車両が民間のフェリーなどで九州に集結することになっており、15日は各地の駐屯地で隊員が資材を車両に積み込む作業などを行った。また隊員のPCR検査を実施するなど、新型コロナウイルスの感染防止策も徹底するという。





関連ニュース







―参考―

















(チャイナネット)

http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2021-09/16/content_77757139.htm





日本陸自が28年ぶりの大演習を開始 対中国を念頭に?





タグ:演習 自民党 総裁選 防衛





発信時間:2021-09-16 14:12:26 | チャイナネット |






日本の陸上自衛隊は15日、計画に基づき28年ぶりの大規模な演習を開始した。演習は11月下旬まで続く。日本メディアによると、10万人の兵力を動員するほか、陸自はさらに航空自衛隊海上自衛隊の支援を受け「作戦行動」を展開するという。日本メディアは、今回の演習の主な目的は陸自の防衛能力の検査・強化、「海洋活動を日増しに活発化させる中国への備え」であり、演習中に新首相が選出されることから今回の演習の実質は「対中国」を念頭に置いているとした。



自民党総裁選に向け気運が高まるなか、菅義偉政権がこの時期に大規模な軍事演習を行うのは偶然ではないと分析されている。まず、軍事演習により自民党内部の政権交代が対外的な政策方針に影響を及ぼさず、誰が新首相に当選しようとも釣魚島及び台湾問題などにおける立場が大きく変化することはないことを示せる。例えば現職の岸信夫防衛大臣自民党総裁選に立候補した高市早苗氏は釣魚島及び台湾問題などについて度々言及している。その一方で、日本政府は異例の大規模軍事演習により、日本国内で周辺事態の「緊張感」を演出することで、防衛予算の拡大及び武器装備の調達などに合理性を持たせようとしている。



日本側の一部の人物が台湾海峡問題をめぐり挑発し、中国の「海の脅威」を喧伝していることについて、中国外交部の報道官は何度も、「いかなる外部勢力であっても中国への内政干渉は許されない。日本の政治家は中国を槍玉に挙げるのを停止すべきだ。日本側が中国側の正当な海洋活動に四の五の言い、いわゆる『中国の脅威』を喧伝することに中国側は断固反対する」と強調している。





 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月16日











(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/japan/202109218702292/





日本の30年ぶりの大規模演習。地域の情勢緊迫化を示している?







© REUTERS / Toru Hanai





日本





2021年09月21日 16:26






日本は陸上自衛隊の人員10万人(人員24万7100人)、車両2万台、航空機120機(日本空軍745機)が参加する大規模な軍事演習を開始した。これは、陸上自衛隊の人員の40%、航空機の16%に相当し、1993年以来最大の演習である。





今回の演習は世論を多少騒がせたため、ここでは、大規模な軍事演習が必ずしも情勢緊張を伴うわけではないことを指摘しておきたい。





戦闘態勢の確認



戦闘行動を行わない軍は徐々に戦闘態勢が低下していくのが常だ。そのため軍は、たとえ戦争が予定されていなくても、時折、戦闘訓練で気合を入れる必要がある。



司令部もまた、配下の軍が命令通りに配備場所を離れ、すべての人員、装備、弾薬が初期位置または防御位置につけることを確認する必要がある。さらに、これらの行動は与えられた時間内に行わなければならない。基準は厳格だ。例えば、ソ連軍では警報が発されてから40分以内に連隊は軍事都市を離れなければならなかった。できなければ、ミサイルで破壊されたものとみなされたのである。







© 写真 : National Land Image Information (Color Aerial Photographs), Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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部隊が配備場所を出発し、装備品の車列を走行させ、指定された地域に確実に展開するには、多くの司令部、部隊やその下部組織の人員が協調して行動する必要がある。つまり、非常に複雑で緊張を伴う演習となる。



30年前の日本の自衛隊はこれができた。しかし、当時とは兵士も将校も変わっているため、実際に戦闘準備が整っているのかどうかを確認する必要がある。戦場に出て戦闘態勢をとれない軍は何の役にも立たないのだ。





防衛ミッション



また、大規模な軍事演習は潜在的な敵に戦闘能力を示すためでもある。これは防衛の重要な要素であり、潜在的な敵(この場合は中国)に、攻撃すれば確実に反撃されると確信させる必要がある。



1万2000人の兵員と3900台の戦闘車両を北海道、東北、四国から九州に移動させることも、この演習が防衛的な性格を持つことを示している。九州は潜在的な敵の侵攻を受ける可能性が最も高い場所である。日本の司令部は、九州を防衛するために戦力を集結できるかどうかを確認しているのである。



陸路、海路、空路を組み合わせた複雑な輸送の必要性を考えると、日本の防衛には国の端から端まで戦力を移動させる能力が極めて重要だ。これがおそらく、この演習が取り組むべき最も難しい課題である。





インテリジェンスの闘い



日本の軍事演習を中国の軍事諜報機関が監視することは間違いない。日本の軍事諜報機関は中国の諜報機関を監視し、情報収集を妨害だろう。演習には、実際の戦争とほぼ同じような激しい電子戦が伴うことになる。







© Sputnik / Alexandr Kryazhev

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主要な軍事演習では、敵に気付かれない部隊の行動、カモフラージュ、奇襲、通信と制御の安定性、電子戦対策(ECM)を確保するための複合的措置を訓練する。これらの措置は戦闘行動の成否を左右するため、非常に重要である。





侵攻を撃退できるか?



中国軍が九州に上陸するには、まず米海軍第7艦隊と日本の海上自衛隊を撃破し、さらに制空権を確保しなければならない。これはありそうにないシナリオだ。



この演習は、日米の海空軍が何らかの理由で中国の海空軍に効果的に対抗できなかった場合の最悪のシナリオを想定している。そうなると生じる疑問は、日本の自衛隊が中国遠征軍を海岸で打ち破ることができるのか、である。



国内の各地域から部隊や装備を効果的かつ迅速に移送し、自衛隊側が人員と装備の数で約2倍の優位性を生み出すことができれば、侵攻を撃退できる可能性は非常に高いように思える。しかし、それには激しい戦闘と大きな損失が伴うほか、日本の部隊やその下部組織の高度な戦闘能力と高いイニシアチブが要求される。





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タグ 軍事演習, 自衛隊







※ 2021.9.21 内容を追加しました。