「2018年10月、安倍首相の中国訪問」(RFI・人民網日本語版):阿修羅♪

「2018年10月、安倍首相の中国訪問」(RFI人民網日本語版):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/17/china12/msg/796.html







(Le Japon et la Chine se rapprochent à l'ère de la guerre commerciale américaine: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20181024-visite-shinzo-abe-pekin-retour-relations-japon-chine-analyse





日本中国





米国による貿易戦争の時代に日本と中国が接近する





記者 RFI 発表 2018年10月24日・更新 2018年10月24日22:46







2014年APECの傍らで開催された安倍晋三・日本首相(左)と習近平・中国主席の会談により、気弱な雪解けが始まった。

REUTERS/Kim Kyung-Hoon






安倍晋三氏が3日間の北京訪問を始める。日本首相による中国公式訪問は7年ぶりだ。2012年、中国が釣魚と呼び支配を望む尖閣諸島を日本が国有化したために、両国の緊張は著しく増大した。今回の訪問の目的は緊張発生を受けた「正常な関係の回復」だ。





ドナルド・トランプ氏の政権就任以来、両国の状況はかなり変化した。中国は日本と同様に両国の関係改善に強い関心を抱いている。中国は米国の課した非常に多くの関税に反撃するための支援を模索している。規模は小さいが日本も同じ問題を抱えている。日本は地域における米国の主要な同盟国(投稿者による和訳なのに、鉄鋼とアルミニウムの課税に従わねばならなかった。



安倍晋三氏は習近平氏と同様に、経済改善のためには政治的関係の改善が必要なことを確りと理解している」と、東京・慶応大学の細谷雄一・国際関係論教授は強調する。「2010~2011年、尖閣のために両国の関係は非常に緊張した。そこで、中国は政治問題を経済関係と切り離そうとしたが上手くいかなかった。安倍晋三氏には習近平氏と同様に、目的の第一は自国経済だ。緊張の種は相変わらず多いが、2人は現実的であり続ける限りより良好な関係を築き続けるだろう。」



安倍晋三氏が500人以上の実業家を中国に同行させたのはそのためだ。中国は日本にとって最大の貿易相手国だが、日本企業は中国市場へのアクセス改善を強く望んでいる。そして、中国は日本の技術と日本企業のノウハウに関心がある。





アジアの連携





両国は、フィリピンなど第三国への共同投資を表明するかも知れない。また、日本首相は新シルクロードへの関心を表明していたと、千葉・アジア経済研究所の江藤名保子研究員は述べる。





「日本は第三国で中国と協力したがっている。中国のシルクロード政策の内容には現在問題が多そうだからだ。日本政府はその問題を緩和しつつ同時に経済協力から利益を得ることを考えている。例えばタイで、あるいは、中国から欧州まで延びる鉄道を利用することでだ。元々、政治的リスクを低減しながら経済関係を改善することを求めていたのは日本の民間部門だったと、私は考える。」



中国と日本は緊張の克服に強い関心を抱いていると、江藤名保子氏は語る。「両国は、関係の改善が北東アジアに恩恵をもたらすと考えている。両国は領土紛争に考慮が必要なことは承知しているが、協力が可能でその姿を世界に示すことの出来る領域を探している。」





緊張を避ける





そのため、安倍晋三氏は習近平氏と同様に相手を怒らせるテーマを避ける必要がありそうだ。例えば南シナ海での中国の野心だ。更には、中国艦艇が尖閣諸島の近海に再び侵入したことに日本が先週に抗議したこともだ。



しかし、とにかく今回の訪問の目的は正常な関係の回復だ。安倍晋三氏は習近平氏を日本に招待するためにこの訪問を利用することになりそうだ。中国主席の方も、ジャイアントパンダを速やかに日本に貸し出すかも知れない。











(En visite à Pékin, le Premier ministre japonais évoque un «tournant historique»: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20181026-visite-pekin-japon-shinzo-abe-li-keqiang-tournant-historique





中国日本李克強安倍晋三外交歴史習近平





日本首相が中国訪問で「歴史の転換点」と述べた





記者 RFI 発表 2018年10月26日・更新 2018年10月26日14:40







李克強・中国首相と安倍晋三・日本首相。2018年10月26日、北京・人民大会堂にて。

REUTERS/Thomas Peter






2018年10月26日金曜日、安倍晋三氏の北京訪問は2日目となり、あと1日を残している。日本の首相が中国の地を踏むことは7年間なかったが、米国による貿易の脅威に直面して、両国は今や「協力」の時代。一連の経済協定を署名した後に、日本首相は習近平主席のテーブルに招かれている。





報告 RFI北京特約記者、ステファン・ラガルド





南北朝鮮の雪解けではないがこの「転換点」は「歴史的」だと、安倍晋三首相は金曜日に記者たちを前に言い切った。ただ、特に中国人出席者の中には、李克強氏のそばに日本の行政の長がいるのを見て目を疑う人たちもいた。中国首相はその日の午前に人民大会堂に日本首相を迎えたのだ。



赤い絨毯、人民解放軍の儀仗兵、天安門・毛広場の脇に翻る日本の国旗。ほんの数ヶ月前には考えられなかった光景だ。トヨタなどの500人を超える実業家たちは日本首相の足取りに待ち切れない様子だ。



2011年以来、東シナ海における両国の主権をめぐる紛争は日本企業の中国への展望を暗くした。金曜日、推計総額180億ドルの500件近い協定が両国の間で署名された。2013年に中止された通貨のスワップ協定もだ。



また、両国は大学生の交換留学再開も約束した。今後5年間に中国と日本の若者30,000人が互いの国に行く。中国はドナルド・トランプ氏のために孤立することを望まない(投稿者による和訳。だから、日本が必要なのだ。



今回の関係回復をネットは歓迎した。木曜日、安倍晋三氏の飛行機が霧の中を到着した時の空は泣いていたが今日の空は青いと、あるネットユーザーは書いている。風は汚染を払ったが、道はそこにある。競争の後は協力だと安倍晋三氏は述べた。李克強氏の方も、「これ以上互いに脅威を与えないことで両国の考えは一致した」と述べている。











(人民網日本語版)

http://j.people.com.cn/n3/2018/1027/c94474-9512408.html





習近平国家主席が日本の安倍晋三首相と会談





人民網日本語版 2018年10月27日13:43







10月26日、習近平国家主席は北京の釣魚台国賓館で中国を公式訪問中の日本の安倍晋三首相と会談した。(撮影:李涛)





習近平国家主席は26日に北京の釣魚台国賓館で、中国を公式訪問中の日本の安倍晋三首相と会談した。新華社が伝えた。



習主席は安倍首相の訪中を歓迎し、安倍首相が最近、中日関係の改善発展に積極的な意思をたびたび表明していることを賞賛した。習主席は、「中国と日本は隣国であり、両国の利益は高度に融合している。世界の主要エコノミーとして、また重要な影響力をもつ国家として、中日関係の長期的で健全かつ安定的な発展は、両国国民の根本的利益に合致するものであり、アジア地域と国際社会がともに期待するところでもある。今年は中日平和友好条約締結40周年にあたる。1978年に、両国の前の世代の指導者たちが平和友好条約を締結し、法律の形式で両国の恒久的平和友好という大きな方向性を確定させ、双方が相互利益の協力を展開し、共同発展を追求し、歴史や台湾地区など敏感な問題を適切に処理するために、着実なよりどころと保障を提供した。双方の共同の努力の下で、目下の中日関係は正常な軌道に戻りつつあり、積極的な流れが再びみられるようになった。これは双方がともに大切にする価値のあることだ。双方は中日間の4つの基本文書で確立された各種の原則に従い、平和友好の大きな方向性を堅持し、相互利益の協力を引き続き深化させ、中日関係が正常な軌道に戻るとの基礎の上に新たな発展を遂げるよう推進しなければならない」と述べた。



また習主席は、「新たな情勢の下、中日両国は二国間分野での相互依存性が日に日に深まり、多国間分野でもより幅広く多元的な共同利益と共同の関心を有する。双方はより掘り下げた戦略的コミュニケーションを展開し、両国の多層的で多チャンネルの対話メカニズムの役割をしっかりと発揮させ、相手の発展の意図、戦略の意図を正確に把握し、『互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならない』との政治的共通認識を着実に貫徹し実践し、プラスの相互交流を強化し、政治的相互信頼を増進しなければならない。よりハイレベルの実務協力を展開し、協力の潜在力を十分に発揮させなければならない。中国の改革は絶えず深化しており、開放のドアはますます大きく開かれていく。これは中国と日本を含む世界各国との協力展開により多くのチャンスをもたらすことになる。『一帯一路』(the Belt and Road)の共同建設は中日が相互利益の協力を深化する上で新たなプラットフォームと実験田を提供した。中国は日本が新時代の中国の発展プロセスにより積極的に参加し、両国のよりハイレベルの互恵・ウィンウィンを実現することを歓迎する。より広範囲の人的・文化的交流を展開し、相互理解を増進し、両国各界が、とりわけ若い世代が中日友好事業に身を投じるよう奨励しなければならない。より積極的な安全保障の相互交流を展開し、建設的な二国間の安全保障システムを構築し、平和発展の道を共同で歩み、地域の平和安定を守らなければならない。より緊密な国際協力を展開し、共同の利益を開拓し、地域経済の一体化を推進し、グローバルな課題に共同で対応し、多国間主義を守り、自由貿易を堅持し、開放型世界経済の建設を推進しなければならない。信頼を重視し約束を守り、中日間の4つの基本文書と双方がこれまでに到達した共通認識に基づいて行動し、矛盾や溝を建設的に処理し、中日関係の健全な発展のための政治的基礎をしっかりと守らなければならない」と強調した。



安倍首相は、「日中平和友好条約締結40周年という重要な節目に中国を公式訪問できたことをうれしく思う。今回の訪問を通じて、双方が競争から協調に変わった日中関係の新たな時代を切り開くことを願う。日中は互いに隣国であり、互恵協力、互いに脅威とならないとの精神に基づき、両国間の4つの基本文書で確認された共通認識を踏まえて二国間関係を推進するとともに、世界と地域の平和、自由貿易の保護に寄与しなければならない。これは国際社会とアジア地域諸国がそろって期待することでもある。日本は中国が対外開放をさらに拡大することを歓迎し、支持するとともに、中国の発展プロセスに引き続き積極的に参加していきたい。日本は中国とともに、ハイレベル交流や各レベルの交流を密接に行い、両国の友好に向けた世論の基礎を引き続き改善し、双方の溝を適切に管理コントロールし、日中の戦略的互恵関係の深い発展を推進し、地域の安定・繁栄に向けて共同の努力をしていきたい。『一帯一路』は潜在力のある構想であり、日本は中国と広い範囲で協力を強化したいと考えており、これには第三国市場の共同開拓が含まれる」と述べた。(編集KS)



人民網日本語版」2018年10月27日









*2018.10.30 訳文を見直しました。