「福島の事故を受け、日本が気候目標を大幅に引き下げた」(RFI、DW English):阿修羅♪

「福島の事故を受け、日本が気候目標を大幅に引き下げた」(RFI、DW English):阿修羅♪



http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/173.html





(Après avoir abandonné le nucléaire, le Japon rompt avec le protocole de Kyoto: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20131115-apres-avoir-abandonne-le-nucleaire-le-japon-rompt-le-protocole-kyoto





日本−記事発表:2013年11月15日金曜日13:45−最終更新:2013年11月15日金曜日13:45





原発を断念した日本が京都議定書と縁を切る





東京の工業地域の工場群、2009年1月。福島の大事故を受けた原発休止のために、日本は大量の化石エネルギーに再び依存せざるを得なくなった。

Reuters/Stringer






記者 RFI





11月15日金曜日、日本は温室効果ガス削減目標を思い切って引き下げることにした。これは福島原発の事故以降、国内の原発50基を止めたせいだ。気候温暖化と戦うための最初の条約である京都議定書の主催国・日本は、1990年から2020年の間にガス排出量を25%削減すると約束していた。日本は今日この目標を引き下げ、2005年の水準と比べて2020年までに3.8%排出量を削減すると決定した。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル



2008年のダボスで、日本は地球温暖化との戦いを促す者として現れた。中国・インド・米国からガス削減に関する数値について確約を得ることが期待できない中、日本は原動力の役を演じたいと考えていた。当時、日本は原子力による電力生産比率を、福島の事故前の30%に対して2030年までに50%にするという野心的な目標を掲げており、その達成のために原子炉を当てにしていた。





膨大な量の石油・ガス…を輸入



日本は原子炉の停止後、膨大な量のガス・石油・石炭といった汚染の強いエネルギー源を、火力発電所に供給するために輸入せざるを得なくなっている。何基かの原子炉は運転を再開させたいと安倍晋三首相は考えているが、そのプロセスが始まるのはどんなに早くても2014年初めとなる。地震活断層の上に建設されたいくつかの原発は解体されるだろう。



日本は、二酸化炭素が国際的な舞台に存在する方に賭けてきた。ガス削減25%という数値を表に出したとき、日本は喝采を浴びた。こうした日本の野心を打ち砕いたのはフクシマだった。今度は日本がその影響を受けねばならない方に、風は吹いている。





タグ:エネルギー - 環境 - 日本 - 気候温暖化 - 日本の地震・津波・原発の大事故









エネルギー



日本はフクシマ以降のエネルギー不足を埋めるために、気候目標を捨てる





日本は温室ガス排出削減目標を思い切って引き下げた。これは、福島原発の事故の結果原子炉が停止したことを受け、エネルギー需要を満たすためには必要な動きだと、日本政府は語った。









日本政府は金曜日、温室ガス排出量を2005年の水準から2020年までに3.8%削減することを求める新しい目標を、安倍晋三首相の内閣が承認したと発表した。



この見直しが行われた理由は、排出量を1990年の水準から25%削減するというこれまでの目標が非現実的になったからだと、菅義偉官房長官が東京で行われた記者会見で語った。日本は福島の原子炉を破壊した2011年の地震を受けて、50基の原子炉を停止せざるを得なくなったために、この動きは不可避だった。



「運転中の原子炉が1基もない現状においては、これは避けがたい」と、石原伸晃環境相は語った。



日本の新たな排出目標は、気候政策における劇的な変更を示している。実際には、1990年−1997年に調印された、いわゆる京都議定書に記載された削減目標の基準となる年−から3%上回る目標値を示している。



それでも、国内の電力の26%を供給していた原子力産業を失ったために、日本では電力生産のための石炭・石油・ガスの使用が増加している。その結果、今年3月に終わった前会計年度における排出量は12億トンと2.8%増加し、過去2番目に高い水準に達した。



現在ワルシャワで開催されている世界気候サミットで、日本の決定は驚愕を以て迎えられた。



この動きが交渉に破壊的な影響を与えかねないことを強調し、世界自然保護基金(WWF)・日本団体の山岸尚之氏は、このために他の先進国との間で最低への競争がより加速する可能性があると、ロイター通信に語った。



新華社からの引用として、中国代表団の蘇偉(Su Wei)副団長は、失望を言い表す言葉がないと語った。





uhe/hc (AP, dpa, Reuters)



発表 2013年11月15日












(投稿者より)



RFIサイトとドイチェヴェレの英語サイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。



浜岡原発を止め続けてきた中部電力が、「これ以上燃料費の吸収はできません」と、ついに電気料金値上げに踏み切っており、地元の消費者からすれば痛し痒しなのですが、表向きの理由はどうあれ、日本が「温暖化詐欺」から足抜けしたという意味とも受け取れます。



だだ、ドイツの記事にもありましたが、中国の記事が「2005年を基準にして3.9%の削減とは言っているが、実際は1990年を基準にして3.1%の増加じゃないか!」と怒っているようです。私は中国語はできないのですが、おできになる方はご自身で確認して頂ければ有り難いです。



今回の政府決定についてWWFジャパンなどの諸団体が共同声明を出していますので、興味のある方はご覧頂ければと思います。