フクシマから2年、状況は相変わらず悲惨なままだ。(RFI):阿修羅♪

フクシマから2年、状況は相変わらず悲惨なままだ。(RFI):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/741.html





(Fukushima, deux ans après, la situation est toujours aussi catastrophique : RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20130309-fukushima-deux-ans-apres-situation-est-toujours-catastrophique





日本/フクシマ−記事発表:2013年3月11日月曜日−最終更新:2013年3月11日月曜日



フクシマから2年、状況は相変わらず悲惨なままだ。



記者 シモン・ロゼ





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日本は思い出している。3月11日5時46分(世界時)、地震が発生した時刻、日本は動きを止めて地震津波の犠牲者を悼んだ。

REUTERS/Toru Hanai






2011年3月11日、リヒターが考案した尺度で9の大きさの地震津波を引き起こし、日本の東海岸に大損害を与えた。その後何が起きたかは、よく知られている。福島原発は15mの高波をもろに受け、原子炉が過熱することとなった。この大事故はチェルノブイリと同格の、INES(国際原子力事象評価尺度)尺度で最大のレベル7と評価された。それから2年経ち、現地の状況はどうなっているだろうか?その最初の調査で確認できたのは、状況は悲惨であるということだ。





福島市内の公園のありふれた風景。学生たちが昼休みをとり、ベンチに腰掛けている。彼らの傍には線量計がある。その線量計は、この公共の場所のまわりの汚染レベルをリアルタイムで表示している。



生活の流れが十分に元通りになったと感じられれば、原発の大事故やその影響は、住民の頭の中だけのものとなり、住民の日常の中に埋没する。当局はそう考えて、例えば、放射性核種に最も強く汚染された区域の地面を5cm除去した。この措置のおかげで、放射線の数値はかなり下がった。それでも、この対策にもかかわらず、戸外に出ることは制限されたままだ。その結果、運動不足のために、子どもの糖尿病の割合は、福島県が日本全国で最も高い。



しかし、この脅威が及んでいるのは人間だけではない。汚染は東日本全体に広がり、風によって運ばれ、河川によって集められる。だから、科学者たちは、福島の南160kmに位置する、日本で2番目に大きな湖・霞ヶ浦が、支流から運び込まれた放射能を受け入れているのを見て不安になっている。問題は、この湖には大海と通じる手段が一つもなく、さらには、ここは960,000人が利用する飲用水の水源の1つなのだ。





生態系は完全に乱された



放射能があるのは水だけではなく、地面、空気、樹木、植物と、至る所にある。これが悪循環の事象へとつながっていく。大事故の時にまき散らされた元素の1つ、セシウム137は、半減期が30年だ。これはつまり、この半分の量がさらに半分になるまで30年かかる、ということだ。しかし、樹木、特に、東日本の丘に点在するヒマラヤスギやイトスギは、このセシウム137とかなり仲が良い。そのため、この放射性物質の60%近くが、風に吹かれるままにこうした森林の上に落ち、取り込まれた。今のところ、これほど大きな汚染は環境の中で見つかっていないが、今から5年後の間で、この木々がトゲ状の葉を落とした時に、汚染は再び現れる。合計で、1,500km²の地面が強く汚染されると考えられている。





太平洋の苦悩は終わらなかった



続いて、放射能は主に河川に移動し、そのため、残念ながらその道理として、太平洋の縁に当たる日本の東海岸もまた、長期にわたって深刻な被害を受けることになる。既に2年前の大事故の時、放射性放出物の80%が大海に沈んだ。沖合では汚染はすぐに薄められたが、沿岸では同じ話にならない。そこでは、大事故からたった数カ月で、放射線数値の急速な減少をきちんと観測できたが、減少は続かずに一定の数値に落ち着いた。これは、汚染が続いていることを示している。



この事象には3つの理由が考えられる。発電所からの放射能漏れが続いているのかも知れない。河川が土壌を洗浄し、放射性物質を大海まで運搬している。さらには、セシウムの一部が海底に固着し、食物連鎖の全体を汚染している。そのため、被曝したクロマグロが3匹見つかっている。その魚は遠く9,000km離れたカリフォルニア沖で捕獲された。フクシマの辺りでは、地上や海中で、動物相や植物相の苦難に終わりは見えない。









(投稿者より)



RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。



霞ヶ浦利根川の支流という位置づけです。潮の干満により海水の流入があることと、洪水時などに利根川から水の流入があることなどから、塩害・水害防止のために、通常は水門によって締め切られています。



福島の子どもの糖尿病については、運動不足が通説のようですが、チェルノブイリの時も同様の症状が見られたという指摘があり、放射線被曝の影響を疑う声もあります。



福島第1原発周辺で捕獲された蝶に突然変異が見られたという報告があったのは、去年8月でした。



人体への影響や生態系への影響など、基本的なところが簡潔にまとめられています。