フクシマ:日本当局と東電の見て見ぬふりを指弾する、新たな報告書(RFI):阿修羅♪

フクシマ:日本当局と東電の見て見ぬふりを指弾する、新たな報告書(RFI):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/857.html





(Fukushima: un nouveau rapport fustige l'aveuglement des autorités japonaises et de Tepco : RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20120723-fukushima-japon-tokyo-tepco-naoto-kan-nucleaire-tsunami





日本/原子力−記事発表:2012年7月23日月曜日−最終更新:2012年7月23日月曜日



フクシマ:日本当局と東電の見て見ぬふりを指弾する、新たな報告書



記者 RFI





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2012年7月23日、東京で、野田佳彦首相は、福島原発の事故原因調査・最終報告を受け取った。







福島の大事故の新たな公式報告は、日本の当局と東京電力の責任を指摘している。政府の命を受けた、研究者・技術者・法律家・さらにはジャーナリストから成る委員会の報告によれば、当局は東電と全く同様に、2011年3月に発電所で事故が発生しうるような、原子力エネルギーに関連する危険を無視した。また、報告は菅直人首相とそのチームが、事故対応の作業に直接介入したことを批判している。





報告 RFI東京駐在記者、フレデリック・シャルル



津波が福島発電所に襲いかかり、制御機器を水浸しにし、施設全体を暗闇の中に投げ込んだ6時間以上の間、原子炉3号機の冷却作業は中断された。それは、従業員たちが、手作業で冷却液を注入する訓練を十分に受けていなかったからだ。また、彼らは、原子炉の過熱を防ぐ他の方法を検討できなかった。こうして、3号機の炉心溶融が始まった。」



報告の結論の一つはこういったものだ。その職員がかなり早期の段階で、いかなる詳細も忘れずに作業の仕方を知っていたならば、3基の原子炉の炉心溶融は回避できていたかも知れない。



政府は事故の責任を、運営会社の東電に押し付けようとしている。政府は、その運営会社だけが原子力分野での必要な知識を持っていたために、東電の活動を取り締まらないよう、ずっと気を付けてきたことを忘れている。また、政府が監督官庁と共同で、原発がどのように動いているかについて、全て、あるいは、ほとんど全てを無視するよう、ずっと気を付けてきたことも忘れている。











(投稿者より)



RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。



政府報告書は、「Ⅳ 総括と提言」だけ読んでいます。感想は2点ありました。



1点目は、ことさら津波の影響を強調しているように読めました。今回の事故を、地震津波のせいにしたいのだと思いました。



2点目は、職場でよく読むような「災害広報」に似ていると思いました。「災害広報」とは、災害の情報を共有化することで、同様の災害が再発しないように、発表されるものです。



「被災者:□□製作所△△課所属。年齢○歳。勤続●年。配属×カ月。災害の内容:軍手を嵌めたまま電動ドリルを使用し、指先がドリルの刃に巻き込まれ、中指に5針の切り傷。全治1週間。欠勤0日。原因:「電動ドリルの使用時には、必ず革手袋を着用すること」という規則を守らなかった。対策:規則の周知徹底。革手袋を切らさないよう、常に在庫を確保する。コメント:最悪の場合、指を切断するおそれがあり、全治1週間で済んだことは、むしろ幸運だった。今後2度と発生しないよう、規則を周知徹底したい。」



こんな感じです。



つまり、誰かの不注意でこうなった、だから今後はこうすべきだ、などと同じレベルの内容が延々と書き連ねられているように読めました。



記者の見解とは異なり、報告は決して東電だけを悪者にしているようには思えませんでした。また、委員長氏は技術畑の方のようなので、「災害広報」の延長のような内容でもいいのでしょうけれど、今回の、国土の一部に人が住めなくなったような重大事故にしては、筆致が軽いように思えました。



原発がどのように動いているか」(du fonctionnement d’une centrale nucléaire)としておきましたが、これは別に、「核反応で生じる熱を利用してお湯を沸かして、タービンを回す」ということではなく、「コストはカットし、カット仕切れない分は設計で手を抜き、データは改竄し、不具合は誤魔化して、『原発は安全で経済的』という嘘を守り抜く」という意味でしょう。



本当は、「立地は必ず地方に計画され、賛成住民は買収する一方で、反対住民は威嚇するなどして地域社会を分裂に追い込み、、、」というところから始まる長い物語があるのですが、記事はそこまで触れていません。尤も、外国人が知るはずもない話です。



報告書の核心と思われる部分は、別に投稿しています。長文ですが、事故の重大さに相応する中身があるようにも思えなかったので、「長いな」とだけ感じていただければいいかも知れません。



重要な論点の総括(「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」−「最終報告」−「Ⅳ 総括と提言」」より抜粋):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/850.html



委員長所感(「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」−「最終報告」−「Ⅳ 総括と提言」より抜粋):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/851.html