フクシマから1年、日本政府は原子炉2基を再起動する(RFI):阿修羅♪

フクシマから1年、日本政府は原子炉2基を再起動する(RFI):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/770.html





(Un an après Fukushima, le gouvernement japonais relance deux réacteurs nucléaires: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20120616-an-apres-fukushima-le-gouvernement-japonais-relance-deux-reacteurs-nucleaire





日本−記事発表:2012年6月16日土曜日−最終更新:2012年6月16日土曜日



フクシマから1年、日本政府は原子炉2基を再起動する



記者 RFI





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大阪地域の数々の企業は、日本当局が今度運転を再開すると発表した原子炉から、電気の供給を受けている。

JAPAN-FACTORIES/ REUTERS/Yoko Kubota






福島の大事故から1年余り、日本はびくびくしながら原子力との関係を結び直す。政府は、高温多湿な日本の夏の間の停電を回避するため、大阪地域にある原子炉2基の再始動を発表した。この決定が成された状況は、少し風変わりだ。





報告 RFI東京駐在記者、フレデリック・シャルル



福井と大阪の知事は、全能の経済産業省METIと巨大な原子力業界の側から、京阪神都市圏からたった150kmに位置する、大飯発電所の原子炉2基を運転再開するようにと、並々ならぬ圧力を受けた。



「彼らはその圧力に負けたのだ」と、原子炉に近い滋賀県嘉田由紀子知事は言い切った。「なぜなら、彼らは、シャープやパナソニックといった大阪の大企業から、この夏起こり得る停電を回避するために、必要なあらゆる手段をとらなかったと、非難されたくないからだ。」



原子力エネルギーの放棄を求める請願は700万の署名を集め、野田佳彦首相に届けられた。経済産業省の高官によれば、いま原子炉の運転を再開することが、原子力エネルギーなしでこの夏を過ごすという危険を、また、日本は原子力なしで過ごすことができると考える、大部分の日本国民の意見が強くなるいう危険を回避するために重要なのだ。











(投稿者より)



RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。



福井県知事は、地元経済のために再稼働に賛成でした。大阪府知事は、自分をよく見せるために、言葉を右左していたようです。滋賀県知事は、安全性への不安から反対でしたが、関電の意を受けた個別企業などの脅しに屈したということでした。



その個別企業の名前が、この記事には登場しています。「パナソニックやシャープなど」"comme Panasonic et Sharp"とありますので、他にもあったのでしょうか。ただ、記者が作文をする都合から、「大阪の大企業」の代表例を具体的に挙げただけで、パナソニックやシャープの担当者が、滋賀県の担当者に脅しをかけた事実はなかった、という可能性もゼロではありません。記事は慎重に扱う必要があります。



ただ、浜岡が止まるとき、スズキやトヨタの社長は自らの立場をはっきりと表明しましたが、これらの企業が自らの立場を表明したことは聞きません。



外国人記者クラブでの嘉田知事の記者会見が「阿修羅♪」に投稿されたとき、私は「要は、闘わずに屈したということだろう」と批判するコメントを書きましたが、大方の意見は違ったようです。「嘉田氏はよくやった」「悪いのはむしろ橋下氏だ」「県民が支えなければ、知事1人では闘えない」「電力の安定供給は、あくまでも電力事業者の責任だ」などの意見があったように思えます。確かにそうでしょう。



ただ、去年の夏、東電が計画停電を実施するかどうかが関心を集めていたとき、石原東京都知事は都営の火力発電所を建設する構想を発表しています。その構想がその後どうなったか、よく分かりませんが、計画停電が実施されなかったのも事実でした。原発推進の意見を持つ石原氏ですが、喧嘩の仕方は知っている、ということでもあると思います。



最後の1文は、見識のある方なら目を疑うはずですが、訳は間違っていないと思います。裏をとらないということで、「阿修羅♪」の皆様には不評の記者ですが、このように、日本のマスコミには書けないようなことを、さらりと書いて下さる方でもあります。



つまりは、これは「電力」を人質にとった既得権益層と生活者との闘いだ、ということでしょう。



官邸前に1万人が集まったことは、ロイターも、AFPも伝えています。この記事にその記述はありませんが、「そんなのは当然だろう」という感覚なのかも知れません。