メドべージェフ氏、中露関係強化のために訪中(RFI):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/130.html







(Medvedev en Chine pour renforcer les liens sino-russes: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20100926-medvedev-chine-renforcer-liens-sino-russes





ロシア/中国

記事発表:2010年9月26日日曜日

最終更新:2010年9月26日日曜日






メドべージェフ氏、中露関係強化のために訪中





RFI











ロシアのディミトリ・メドべージェフ大統領は、9月26日日曜日、中国に到着した。はロシアと世界第二位の経済大国の関係強化を目的に、3日間の訪問を行うためだ。この訪問の経済面に手を付ける前に、最初の日程は、中国北東部の港町大連(Dalian)での、象徴的で印象の強い行事で幕を開けた。





クレムリンの主の中国の地での最初の行動は、1904・05年と1939〜45年の日露戦争の間に死んだ兵士の墓前で祈りを捧げることだった。 大連は、19世紀末にロシアの支配下に移り、続いて日本の手に落ち、1945年に日本を追い払ったソ連が、その10年後に、再び中国のものとした。



メドべージェフ大統領の言葉は力強く、二度の戦争につながる記憶の「神聖な」性質を思い出させる。ロシアと中国の元兵士たちを前に、大統領は「血で固められた」友情のことを語った。両国に共通する過去の記憶に関連して、さらに、第二次世界大戦終結65周年のこの機会に、中露の両当局の間で、共同声明の調印が予定されている。



今回の訪問のこの側面は、背景に存在する、日中両国間の緊張という現実を、特に際だたせている。日本はナチス・ドイツと同盟を組み、第二次世界大戦で大敗北を喫した。日中両国がさや当てを続ける間に、ロシアの国家元首はかくして、中国の3都市を回る旅を始める。その旅行を中国の公式メディアは、外交の初演、あるいは、中国政府がロシア政府への認識を改める象徴として、紹介している。











(投稿者より)



ロシアのメドべージェフ大統領が中国訪問の初日、旅順のロシア戦没者墓地を訪れたことを伝える、フランスの国際ラジオ放送RFIのサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。



プーチン氏は強いロシアを演出し、メドべージェフ氏は国際社会でのロシアの地位向上に務める、というように、ロシアは二枚看板を見事に使い分けているように見えます。



第二次世界大戦を共に戦った」ことをアピールして米英仏の共感を得る一方で、ドイツとも同盟関係の構築をすすめるしたたかなロシア外交ですが、中国に対しても「第二次大戦」カードを切りました。日露関係が停滞しているのをいいことに、日本を道化役にしているようにも見えます。



「1904・05年と1939〜45年の日露戦争」と表現しましたが、第二次大戦の日ソ戦が始まったのは、広島原爆投下2日後の1945年8月8日です。日本の降伏間際に、勝者の分け前に与るために、スターリンが日ソ中立条約に違反して、慌てて参戦したのです。15日のポツダム宣言受諾後も、ソ連軍の攻撃は終わらず、8月18日に千島・占守島に上陸し、8月20日にはソ連軍が間近に迫る樺太・真岡で、女性電話交換手9名が自決する事件が起きています。満州から引き上げる日本人に対し、ソ連兵は暴行・略奪の限りを尽くしたと聞いています。「火事場泥棒」という日本語の表現が適切と思われますが、そのソ連を継承するロシアは、このように、勝利者として振る舞っています。



以下は、同じ出来事を伝えた、AFPの記事、続けて、共同声明の全文です。











(AFPBB News)

http://www.afpbb.com/article/politics/2760967/6247228?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics





「露中は血で結ばれている」、訪中のメドベージェフ大統領





2010年09月26日 20:03 発信地:大連/中国





【9月26日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は26日、3日間の中国訪問のため遼寧(Liaoning)省大連(Dalian)市に入った。



ロシアと中国の元軍人を前にメドベージェフ大統領は、「中国との友好関係はロシアが戦略的に選択したものであり、この選択は昔から血によって結ばれている。有事によって揺るぎないものとなったロシアと中国の人々の友情は今後も壊れることなく、将来の世代の役に立つだろう」と述べた。



メドベージェフ大統領は日露戦争と第2次世界大戦で旧日本軍と戦って亡くなった数千人の旧ソ連戦没者が眠る旅順(Lushun)の墓地も訪問した。



今回の訪中にはロシアのエネルギー関係の高官や経済界の大物らが随行している。メドベージェフ大統領は27日に北京(Beijing)で胡錦涛(Hu Jintao)国家主席と会談し、エネルギー協定を含むいくつかの協定に調印する。



エネルギー供給先の多様化を図り世界第2のエネルギー消費国である中国とガス供給について協議してきたロシアは、中国からの投資拡大にも期待を寄せている。



メドベージェフ大統領は28日に上海(Shanghai)入りし、上海万博(World Expo 2010)のロシア館を視察する予定になっている。





■大連−旧ソ連と日本の元租借地





尖閣諸島(Senkaku Islands)沖で起きた中国漁船と海上保安庁の巡視船の衝突事件で日中関係がもつれる中、メドベージェフ大統領は大連を訪問した。



大連は1898年、中国から25年の契約でロシアが租借したが、日露戦争(1904〜05)の転換点となった旅順での戦闘でロシアが日本に敗れ、大連は日本の租借地となった。多くの中国人は大連の租借を、衰退しつつあった清王朝が押し付けられた「不平等条約」の一部だったと考えている。1945年、対日参戦したソ連軍が旅順から日本軍を追放し、数年後に旅順の軍事基地は中国に返還された。





(c)AFP/Anna Smolchenko











msn産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100929/erp1009290058002-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100929/erp1009290058002-n2.htm

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100929/erp1009290058002-n3.htm





中露第二次大戦終戦65周年を記念する共同声明全文





2010.9.29 00:57





中国とロシアが署名した第二次大戦終戦65周年を記念する共同声明の全文は次の通り。





今年は第二次大戦が終結して65周年。この20世紀における人類最大の悲劇は、世界の多くの国家の人民に無数の災難をもたらした。人類は、人類の文明を破壊する災難の再発を避けるために、永遠にこの悲劇とその原因、教訓を深く心に刻んで忘れない。



この戦争中、中露国民はファシストおよび軍国主義の侵攻を受け、最も残酷な試練を経験した。最も惨憺(さんたん)たる犠牲を払い、侵略者の重圧に立ち向かい、最後に勝利を勝ち取った。ファシストおよび軍国主義勢力は、苦心惨憺して中露両国やその他の国家や大陸を征服し、奴隷のように酷使した。中露両国は、この2つの勢力を制止した人々の功績を永遠に忘れない。



両国国民は、同盟国や生命と自由を守るためにわれわれとともに戦った人々を追懐し、記念する。



戦争時代の残酷な試練の中で、中露両国の人民が互いに助け合うという素晴らしい伝統が体現され、強化された。日本が中国を侵略した後、ソ連はすぐに自らの隣国に巨大な援助を提供した。両国のパイロットはともに戦い、中国公民さえソ連軍の作戦に参加した。中国はソ連軍が、中国東北戦線解放において果たした役割を高く評価する。



両国自民は戦闘での友好、互いに助け合いながら作り上げた光り輝く歴史によって、現在の強固な中露の戦略的協力関係の基礎を固めた。



われわれは大戦を戦った戦士たちに対し、謹んで崇高な敬意を表する。彼らは現在、依然として愛国主義および国家のために献身する模範である。われわれは崇敬の念を抱きながら、両国の自由と独立のために犠牲となった烈士たちを記念する。



中国人民はそれらの中国解放事業のために尊い命を差し出したソ連軍の将兵の思いを心の中に大事にしまっておく。そして永遠に彼らの卓越した勲功を深く心に刻んで忘れない。



第二次大戦の勝利が中露に対して持つ重大な意義をかんがみ、両国は2010年、共同で第二次大戦終戦65周年に関する数々の活動を行ってきた。



第二次大戦が全人類に与えた警告は厳しいものだ。中露は第二次大戦の歴史の歪曲(わいきょく)、ナチス軍国主義分子とその共犯者の美化、解放者を矮小(わいしょう)化するたくらみを断固として非難する。国連憲章およびその他の国際文献はすでに、第二次大戦に対する定論を作り出しており、簡単に歪曲してはならない。



さもないと、各国、各民族間の敵対心を挑発するだろう。このようなたくらみはわれわれをイデオロギーで線引きする冷戦時代に引き戻す行為であり、国際社会が国際的な挑戦や威嚇に対応するためにしてきた努力を水泡に帰させることになる。



数十年来、各国は国際法の原則を打ち立てるために、国際関係体系の基礎を作るために、多くの活動を行ってきた。中露は国連安全保障理事会常任理事国として、平和を愛する国家と人々とともに、公正で合理的な国際秩序を確立し、戦争や衝突を防止するために継続として共に努力していく。(川越一)