中国政府は、中国人船長の釈放を勝ちとるために、あらゆる圧力の手段を使った(RFI):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/09/china02/msg/559.html







(Pékin a usé de tous les moyens de pression pour obtenir la libération du capitaine chinois: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20100924-pekin-use-tous-moyens-pression-obtenir-liberation-capitaine-chinois





中国

記事発表:2010年9月24日金曜日

最終更新:2010年9月24日金曜日






中国政府は、中国人船長の釈放を勝ちとるために、あらゆる圧力の手段を使った





ステファン・ラガルド











かくして中国はついに、日本によって15日と数日間あまり拘留されていた中国トロール船船長の釈放を勝ちとった。日中両国が領有権を主張する島々の近くで漁船が日本の巡視船2隻と衝突し、その後に漁船が立入検査を受けたことにより、日中両国政府の間に重大な外交危機が発生した。しかし、今回の釈放は、特に日本経済に中国が圧力をかけた結果だ。





RFIペキン駐在記者の報告





中国は今回の危機ではあらゆる圧力の手段に訴え、温家宝首相自らがニューヨークの国連の演説台を前で発言することまで行った。



2週間以上続いた対決の間、中国政府は常に同じ言葉を出し続けた。「船長の逮捕は不法かつナンセンスだ。」新しい言葉が使われたのは、2010年9月24日、中国人外交官が船長の釈放を発表した時だ。



中国外務省では、この事件が始まってから休みなく、少なくとも3名の報道官が会見を続けた。それが、毎日、一日何度も、夜でも見られた。外交的圧力、経済的圧力も同様に休みない。後でわかったことだが、観光当局は9月21日月曜日の夜、主要な代理店と会合を持ち、日本への旅行は今後奨めないよう促していた。



そのため日本は、中国から来た個人観光客へのビザ発給手続きの緩和による、今年の初夏のからの観光客の急増という恩恵を失う懼れがあった。7月だけで16万5千人以上の中国人が日本を訪問した。去年同期より約2.5倍高い数字である。



強く促されたのか違うのか、自発的なのかそうでないのか、その反応は聞かれないが、いくつかの企業はためらいなく愛国心を表明した。 ペキンの宝健(Baojian)グループは、1万人の従業員のために、1年以上かけて準備し、10月に予定していた東京旅行を中止した。「国家の尊厳を尊重する」ため旅行を中止すると、同社のウェブサイトで読むことができる。



当然のことだが、逆に、休暇でペキンに来た日本人もまた、旗を掲げて通りを歩く者はいなかった。「天安門広場に行ってみたいが危険はないだろうかと、客の何人かは尋ねてきた」日本人観光客の相手を専門にする、あるガイドは打ち明ける。わずかなリスクとして、多くの制服・私服警官が問題の広場で見られるのは確かだ。





ネット上の批判





指導者たちをやり過ごすことは論外だ。メディアがニュースの発表に対して一日の終わりに僅かな反応だけを示すことが中国ではよくある。CCTV-1の人気女性キャスターは、番組の最後を待って、午後に外務省サイトで発表された3行の短い文章を一語一語忠実に繰り返しながら、船長の釈放を伝えた。



この週末(9月25・26日:投稿者)は、政治の責任者が考えを述べるたびに、別の反応が届くことだろう。しかし、この時点でも、満足を表す多くのメッセージで、ネット上はにぎやかだ。



福建省晋江(Jinjiang)に住む船長の妻と電話をつなぐことができ、彼女身の思いは明確に伝わった。「今日の午後、私は知らせを聞いた。とてもうれしい。でも、夫がいつ家に戻るか、まだわからない。」とChen Tingtingは話していた。



それでも、勝ち誇る様子は全く見られない。ネットユーザーの多くは、政府は断固たる姿勢に欠けていると批判する。「袪其雄(Zhan Qixiong)(船長)は賠償金を要求すべきだ」というコメントが書かれていた。「経済的報復措置を日本に発動する」ことを求める書き込みもあった。民間保釣連合会のある活動家はさらに踏み込み、今後他の漁船の出港準備ができているとコメントしている。「日本が我々に我々の島を返すまでは、東シナ海(の日中両国が係争中の水域)でのデモを続けるだろう」と、Li Nanは言い切る。



実際的な問題がまだ残っており、これから答えを出さなければいけない。今度は、中国の側だ。9月22日水曜日、4名の日本人が河北省で逮捕された。中国当局は、彼らに軍事施設を撮影した容疑をかけた。「4名を即時釈放するかどうかについて、中国政府は当惑している」と、フェニックス・テレビは伝える。「しかし、釈放しなければ、日本政府の怒りを招くかもしれない。」











(投稿者より)



尖閣の問題で、中国人船長が釈放されたことについて、中国側の動きを伝えた、フランスの国際ラジオ放送・RFIのサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。





※2017.7.9 訳文を見直しました。