「豊かで効率的な社会で、これほど多くの高齢者の行方がつかめていないことに、日本では愕然としている」(BBC):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/09/social7/msg/890.html







(Tokyo's 'oldest man' had been dead for 30 years: BBC NEWS ASIA-PACIFIC)

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-10809128





2010年7月29日 最終更新17:24(GMT)





東京の「最高齢男性」、30年前に死亡







当局者たちは加藤氏の誕生日を祝う計画だったが、彼が死んでいたことが判明した





加藤宗現氏は、東京で最高齢男性と考えられていた。しかし、同氏の111歳の誕生祝いに訪問した区の職員が発見したのは、ベッドに横たわった、骨と皮だけのミイラ化した死体だった。



日本の当局によると、加藤氏は死後30年経過しているかも知れない。



加藤氏を表彰するために足立区の住所を訪ねたのに、同氏の孫が「祖父は誰にも会いたくない」と語るのを聞き、彼らは疑念を深めた。



警察は現在、詐欺罪で立件が可能かどうか、家族を捜査している。





「生き仏」





福祉職員は、今年初めから加藤氏との面会を試みてきたが、彼らが訪ねると、その度に家族に追い払われたと、足立区職員のイワマツトモコ氏は語った。



当局は疑念を深め、警察に捜査を依頼し、水曜日に家宅捜索が行われた。



警察が発見したのは、加藤氏と思われるミイラ化した死体が、下着とパジャマを着たままベッドに横たわり、毛布にくるまれた姿だった。



近親者が警察に語ったところによると、加藤氏は「30年以上部屋に籠もり、生き仏になった」と、時事通信は伝える。



しかし、加藤氏の妻が6年前に死亡してから、家族は950万円の遺族年金を同氏の銀行口座を通じて受けとっており、その一部はすでに引き出されている。



年金基金は、加藤氏と加藤氏と連絡がとれない状態が長く続いていた。



「家族はこの数十年間ずっと、加藤氏の死を知っていたにもかかわらず、何もなかったかのように振る舞っていたに違いない。不気味だ。」と、東京都の福祉職員、ムロイ・ユタカ氏は語る。











(Tokyo's 'oldest woman' missing for decades: BBC NEWS ASIA-PACIFIC)

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-10848254





2010年8月3日 最終更新04:52(GMT)





東京の「最高齢女性」、数十年も所在不明





ローランド・バーク

BBCニュース・東京







日本の市民は長寿で有名だ





東京で最高齢女性と見なされている人が数十年も所在不明だ。日本の当局がこれを発見したのは、都内最高齢男性と思われていた男性が数十年前に死亡していたことがわかったことを受けて、行った調査による。



113歳の古谷ふささんは、娘と一緒に住んでいると、登録されていた。



しかし、娘の話では、彼女は1980年代から母と会っていない。



政府のデータによると、日本には100歳以上の人が4万人以上いる。しかし、こうした東京での発見により、この数字の正しさに疑問が投げかけられた。



東京の最高齢女性と思われていたにもかかわらず、誰一人、古谷さんがまだ存命かどうかを、確認する労をとることはなかった。



東京の最高齢男性と考えられていた、加藤宗現氏の遺体が先週に発見されたことを受け、地元の区職員たちは特に高齢な人たちの訪問を続けている。



加藤氏は死後30年以上経過していると、警察は確信している。



区の職員が古谷さんの自宅を訪ねて、古谷さんが数十年間も所在不明であることがわかった。



古谷さんの娘は、現在住んでいる集合住宅に1986年に転居してから、母と連絡をとっていないと職員に話した。



しかし、娘は母がその住居に住んでいると登録し、万が一のためにと母の健康保険料を納め続けていた。



古谷さんの息子の行方を追い、一緒に住んでいるかどうかを確認する努力が、いま為されている。











(Almost 200 centenarians 'missing' in Japan: BBC NEWS ASIA-PACIFIC)

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-10949562





2010年8月12日 最終更新09:17(GMT)





日本の100歳以上の高齢者、約200人が「所在不明」







日本の市民は長寿で有名だ





全国の集計によると、日本ではおよそ200人の100歳以上の高齢者が所在不明となっている。



先月、111歳と登録された男性のミイラ化した遺体が発見されたことを受け、その調査が始まった。



それらの所在不明者の中には、国内最高齢者と公式に認められている、現在113歳の人より年齢が高いとされている人が21人いる。



政府のデータによると、日本には100歳以上の高齢者が約4万人いるが、所在不明者が多数確認されたことにより、福祉制度が不正直な近親者によって食い物にされているという懸念が増している。



加藤宗現氏は東京の最高齢男性と考えられた。しかし、区の職員が111歳の誕生日をお祝いに行ったとき、職員が見たのは、30年経過した同氏の遺体だった。



同氏は、6年前の妻の死後、約950万円の年金を受けとっており、そのお金の一部はすでに引き出されたと、報道は伝えた。



警察は現在、詐欺罪での立件が可能かどうか、家族を捜査している。



たった数日後、東京の最高齢女性と見なされている人が、数十年の間、所在不明であることを、区の職員が発見した。



日本の47都道府県の少なくとも38自治体で、100歳以上の老人の所在確認を始めたと、ジャパン・トゥデーは伝えた。



これらの所在不明者には、登録された住所が1981年に公園になっていた、125歳の女性も含まれる。



日本は社会の高齢化が世界でもっとも早く進んでおり、国民の5人に1人が65歳を超えている。



最新の政府の数字では、この10年で、100歳以上の老人の数は3倍以上の4万399人となった。その87%は女性である。



しかし、これらの発見により、この数字の正しさに疑問が投げかけられている。











(Japan man 'kept dead mother in a backpack': BBC NEWS ASIA-PACIFIC)

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-11039196





2010年8月20日 最終更新12:46(GMT)





日本の男性「死亡した母をリュックに保管」







日本国民の平均寿命は延びている





日本でリュックサックに入れられた女性の遺体が発見された。所在不明の高齢者を探す捜査員による、身の毛もよだつ最近の発見である。



女性の息子が警察に語ったところによると、彼の母親は2001年に死亡したが、彼には葬儀のためのお金がなかった。



数週間前の類似の発見により、100歳以上と登録されている人の調査が突如始まった。



日本の報道機関のまとめによると、281人の100歳以上の人が所在不明かすでに死んでいることが確認されている。



その調査が始まったのは、111歳と登録されている男性のミイラ化した遺体が先月発見されてからである。その男性は30年前に死亡していた。



報道によると、これらの所在不明者には、登録された住所が1981年に公園になっていた、125歳の女性も含まれる。



最近判明した事例では、64歳の男性が警察に、彼の母親は東京の自宅で死亡したのは「2001年6月頃でした。」と語った。



「私は葬儀の費用がなかったので、母の死亡届を出しませんでした。」と、彼の言葉を産経新聞は伝えた。



AFP通信社の報道では、彼は警察に、「しばらくは、私は母の死体を寝かせて、風呂場で洗っていたのですが、その後骨を折り、リュックの中に入れました。」と語った。



しかし、女性の年金の支払いは続けられており、警察は現在、詐欺の容疑で息子を捜査している。



政府のデータでは、日本では、100歳以上の高齢者が4万人以上登録されているが、所在不明者が多数確認されたことにより、福祉制度が不正直な近親者によって食い物にされているという懸念が増している。



豊かで効率的な社会で、これほど多くの高齢者の行方がつかめていないことに、日本では愕然としていると、アナリストは語る。











(投稿者より)



先月下旬の、東京での事件を発端に、全国で多くの「所在不明」の高齢者がいることが明らかになってきました。その事例を伝える、イギリスBBCの記事をいくつか翻訳してみました。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。



「所在不明者が多数確認されたことにより、福祉制度が不正直な近親者によって食い物にされているという懸念が増している」ことが繰り返し指摘されていますが、高度に管理されつつも、人々の絆が薄れた、高齢社会の最先端を行く、現代日本社会の落とし穴として、いくつかの事例が淡々と伝えられています。