「ガザの戦争:『ジェノサイド』訴訟を余所に2国家解決を拒否するイスラエル」(BBC NEWS JAPAN・Pars Today)

「ガザの戦争:『ジェノサイド』訴訟を余所に2国家解決を拒否するイスラエル」(BBC NEWS JAPAN・Pars Today)









BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-67966883





ガザめぐる「ジェノサイド」訴訟、南アとイスラエルの主張と今後の見通し





2024年1月13日



ポール・アダムズ、BBCニュース







Reuters

国際司法裁判所(ICJ)の前には、イスラエルの支持者とパレスチナの支持者が集まり、集会を開いた






国連の最高司法機関である国際司法裁判所(ICJ)では11日から12日にかけ、「犯罪の中の犯罪」とされるジェノサイド(集団虐殺)をめぐり、力強い主張が飛び交った。





訴えを起こした南アフリカは、イスラエルパレスチナ自治区ガザ地区の「破壊」を計画しており、「国家の最高レベル」が立案に当たったと述べた。



一方のイスラエルは、南アの主張には「根拠がない」と述べ、ジェノサイドを行った者がいるなら、それはイスラム組織ハマスだと主張した。



ICJの判事は今後、イスラエルガザ地区での戦争において、「国民的、人種的、民族的、または宗教的な集団の全体または一部を破壊」しようとしたかを判断する。これは、1948年採択のジェノサイド条約での定義だ。



これほど深刻な問題も、そうはない。



昨年10月7日に始まった紛争をめぐり、両国は聞く者の強い感情をあおる主張を展開した。



イスラエル南部を襲ったハマスの攻撃では、民間人を中心に約1300人が殺害され、約240人が人質として連れ去られた。一方、ハマスが運営するガザ地区の保健省は、イスラエルの報復攻撃によって2万3350人以上が殺され、その大半が子供と女性だとしている。



南アが提出した訴状には、パレスチナ人の無差別殺戮(さつりく)からガザのインフラ破壊に至るまで、イスラエルが犯したとされる数々の容疑が含まれていた。



南ア側の弁護士の一人、アディラ・ハシム氏は、「この殺害は、パレスチナ人の生活の破壊以外の何物でもない」と述べた。



南ア側はまた、ガザ地区でのイスラエルの戦争はこれ以上続けてはならないと訴えた。



ブリナ・ニ・グラーリー弁護士は、「数世代にわたる家族がまるごと、消滅させられる」と警告。「そして、さらに多くのパレスチナの子供たちがWCNSF(生き残った家族のいない負傷した子供)になる。イスラエルの集団虐殺的な攻撃によって生まれた、ひどい新しい略語だ」と語った。







南アフリカを代表するアディラ・ハッシム弁護士





これに対しイスラエル弁護団は、南アの訴えを微細にわたり否定すると共に、強い感情を交えて反論した。



イスラエルは、行方不明となっているイスラエル人132人の写真を提示。そのほとんどは今も、ガザ地区で人質となっている。



「この画面に映っている人々には、保護されるべき価値がないなどという、何か理由はあるのか」と、イスラエル外務省のベテラン法務顧問、タル・ベッカー弁護士は述べた。



ベッカー氏らは、南アの提訴内容にも批判を向け、ジェノサイドを行った者がいるとするなら、それはハマスだと主張した。



イスラエルに対するジェノサイドの申し立てという名目で、この裁判所は、実際にジェノサイドを企図している組織の現在進行中の攻撃に対する作戦の中止を要求している」と、ベッカー氏は述べた。



その上でイスラエル側は、アメリカや欧州連合EU)、イギリスを含む41の国・組織からテロ組織として指定されているハマスを、南アフリカは支援していると非難した。



イスラエル弁護団のマルコム・ショー教授は、イスラエルを提訴した国そのものが、ハマスの共犯だと示唆するような陳述を展開。「南アフリカは、少なくともハマスに援助と支持を与えている」と述べた。



ICJがジェノサイドについて判決に至るには、数年かかるだろう。



南ア側は、自分たちの訴えを法律的に立証するのは、大変な作業だと承知しているはずだ。



ジェノサイドの証明は非常に難しい。ガザにおけるイスラエルの軍事作戦を実際に指揮していた者たちにその意図があったとする、説得力のある証拠を提示する必要がある。また、イスラエル国防軍の行動パターンについて、大量虐殺以外の理由では合理的に説明できないと示さなくてはならない。



覚えておかなければならないのは、この裁判はジェノサイドについてのみ取り扱うという点だ。ガザ地区戦争犯罪があったのかどうか、さらに一部の人が疑っているような、イスラエル民族浄化に関わったのかどうかは、審理の対象ではない。



パレスチナ人に加えられた苦しみをとらえた無数の映像に、大勢が恐怖を覚え、激怒さえしている。



だが、ガザ地区の人口の1%を殺害したことが、たとえ気の遠くなるほどの人数だとしても、イスラエルが「全体的あるいは部分的に」パレスチナ人を滅ぼそうとしたことを表すものだと結論づけるのとは、まったく別のことだ。





9項目の「暫定措置」



イスラエルは、「犯罪中の犯罪」とされるジェノサイドに関しては、自分たちは安全圏にいると感じているかもしれない。しかしイスラエルには、より差し迫った懸念がある。



南アはICJに対し、9項目の「暫定措置」を策定するよう訴えている。84ページに及ぶ提出書類の文言によると、「パレスチナの人々の権利に対する、これ以上の、深刻で回復不可能な被害から守るため」の措置を意味する。



暫定措置の最初の項目は、イスラエルに「ガザ地区内での、ガザ地区を標的とした軍事作戦の即時停止」を求めている。



これに従えば、イスラエルの軍事作戦を停止させることができる。



暫定措置についての判断は、数週間以内に出る可能性がある。ガザの政治的・軍事的勢力としてのハマスを壊滅させるという軍事目標を達成したとイスラエルが感じるよりも、はるかに前にのことになるだろう。



このためイスラエル弁護団は、「暫定措置」には法的根拠がないと主張した。イスラエルの手を縛る一方で、ハマスには行動の自由が残されているとし、南アフリカの「暫定措置」申請を取り下げようとした。



イスラエルはICJを嫌っている。また、国連全体が本質的にユダヤ国家に偏見を持っていると感じている。



しかし、イスラエルにガザでの大規模な暴力を止めるよう国際的な圧力が高まっている今、もしICJが暫定措置の発動に同意すれば、その圧力は増すばかりだとも理解している。



イスラエルは、必要だと思えばICJを無視する用意はある(そして、ICJには強制力はない)。しかしイスラエルはできることなら、法的議論に勝つ方がずっといいとも思っているのだ。





(英語記事 Israel and S Africa play heavy on emotion in genocide case





関連トピックス 中東 イスラエルとパレスチナ イスラエル 国連 人権 パレスチナ自治区 ハマス イスラエル・ガザ戦争 軍隊 法律 南アフリカ











(Pars Today)

https://parstoday.ir/ja/news/middle_east-i122264





視点;ディーンヤーリヤーン解説員





ガザ戦争の現実歪曲を狙うイスラエル





1月 13, 2024 20:44 Asia/Tokyo







ガザ戦争





シオニスト政権イスラエルによる大量虐殺と戦争犯罪が依然として続き、パレスチナ人殉教者数が日々増加する中、オランダ・ハーグにあるICJ・国際司法裁判所イスラエルに対する南アフリカの提訴の審理が開始されました。





イスラエルの犯罪をめぐるICJでの開廷・審理の開始により、シオニスト当局はこの2日間、パレスチナ人殺害とガザでの虐殺を否定し、現在の戦争はあくまでもパレスチナイスラム抵抗運動ハマスのみに対するものであると言いくるめようとしました。しかし一方で、入手された証拠資料は、そうしたシオニストの主張が事実に反することを裏付けています。



今回の裁判はイスラエルに対する南アフリカの提訴を受けて開廷され、同国の申し立てを2部構成で扱うことになります。



まず南アフリカは84ページにわたる資料を提出し、ガザ市のパレスチナ人の土地の大部分の破壊というイスラエルの行動には大量虐殺の特徴があるとして、この犯罪に関してイスラエル指導者らを訴追するよう要求しました。



第2南アフリカは訴状において、大量虐殺の問題を提起することに加えて、イスラエルに対しガザ地区でのすべての軍事行動の停止および、パレスチナ人の祖国帰還・帰宅、さらには水や食料、応急の人道支援へのアクセスを求める判決を下すようICJに求めています。



この2日間にわたる審理の場で、シオニスト当局はパレスチナ人に対するイスラエルの行動をハマスに対する戦争として、また南アフリカの提訴を誤った行為だと吹聴しようと目論みました。これに関連して、国際司法裁判所イスラエル側の弁護人を務めるタル・バクル氏は、民間人の苦しみは「悲劇的」であると指摘し、「ハマスイスラエル人とパレスチナ人双方の民間人への被害を最大限に拡大しようとしている一方、イスラエルはそれを最小限に抑えたいと考えている」と主張しました。



イスラエル当局の主張の一方で、過去2ヶ月間においてガザ地区内のすべての歴史文化施設、さらには病院さえもイスラエル軍によって激しい砲撃を受けただけでなく、イスラエルガザ地区の完全封鎖により、住民や民間人への支援の全てを妨害しました。



これに関連して、イスラエルのガラント戦争大臣は、自政権によるガザ攻撃の最初の数日間で、ガザへの水、電力、燃料、食料、医薬品の搬入を阻止するよう命じました。



この点について、パレスチナの人権状況を調査している特別報告者のフランチェスカ・アルバネーゼ氏ガザ地区の多数の住民は以前よりももっと残忍な方法で虐殺され、この封鎖された地域は依然としてイスラエルによる広範で激しい攻撃にさらされている。さらに、ガザ住民に対する水、電力の遮断、食料送付の拒否、基本的ニーズへのアクセス遮断は人道に対する犯罪である」と語りました。



いずれにしても、パレスチナ人に対するイスラエルの犯罪は否定できない事実です。また、裁判所の判決に関係なく、歴史はここ数十年間におけるパレスチナでの最も恐ろしい虐殺の一つを忘却することはできません。したがって、民間人の殺害と強制退去というパレスチナ国民の悲劇が他の国々で繰り返されないよう、ICJは世界最大の国際司法当局として、イスラエルとその支持者の圧力から離れた形で、パレスチナ人大量虐殺の阻止という責務を果たすことが期待されているのです。







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タグ シオニスト政権イスラエル イスラエル パレスチナ パレスチナ人に対するイスラエルの犯罪 戦争犯罪 イスラエルのガザ攻撃 南アフリカ 国際刑事裁判所







―参考―













(Pars Today)

https://parstoday.ir/ja/news/middle_east-i122338





視点;エマーディー解説員





ガザ戦争長期化の原因





1月 16, 2024 19:02 Asia/Tokyo







ガザ戦争長期化の原因





シオニスト政権イスラエルによるガザ地区に対する戦争開始から100日が経過しましたが、この戦争の終結の見通しは未だに立っていません。





カナダの思想家マイケル・ブレッチャー(Michael Brecher)は著書『国際政治における危機』( Crises in World Politics)の中で、危機とは、各国の重要な価値観や利益が脅かされ、危機発生時に各国政府が想定外の状況に直面すると定義しています。また、危​​機の度合いと範囲を決定するための6つの指標として地政学的重要性、危機の内容、勢力間の暴力、関係勢力の複雑性、軍事力の異質性、大国の介入の度合いを挙げています。



ガザ戦争にこの思想家の理論を適用すると、当初の予想に反してこの戦争がなぜ継続し、終結の見通しがないのかが見えてきます。



第1の理由は、ガザの地政学的重要性です。ガザは小さな地区ではあるものの、占領地イスラエルの近くに位置しており、西アジア地域における抵抗の主要拠点の一つと考えられています。したがって、ガザでの敗北はこの政権にとって容認できないことなのです。



第2の理由として、危機の内容が挙げられます。実際のところ、ガザ戦争での主な問題はイスラエルの信頼性の喪失です。この政権は、自身に軍事、情報面で高度の能力があり、総体的に、非常に高い抑止力を持つと考えていたが、パレスチナ側の対シオニスト攻撃「アクサーの嵐」作戦によってそれは全て灰燼に帰しました。さらに、過去100日間の間にパレスチナイスラム抵抗運動ハマスに捕らえられたイスラエル人捕虜を解放できないままであり、これによりイスラエル側の情報面での能力がより疑問視されています。



第3の理由は、関係勢力間の暴力です。「アクサーの嵐」襲撃作戦では1,500人以上のシオニストが死亡しました。この事実も、人口問題に直面し、自らの占領地内の住民に対する擁護を軍事政策の支柱の一つに掲げているイスラエル政権にとって容認しがたいものです。しかし同時に、イスラエルがガザに対して行使した暴力は前例のない規模に達しており、事実上、イスラエル側は暴力と虐殺の継続を恐れていません。



また、第4の理由としては関係勢力が雑多であることが挙げられます。ガザ戦争の主な2大交戦勢力はイスラエルハマスですが、実際には決してこれだけではありません。現実的にこの戦争においてはアメリカと一部のヨーロッパ諸国が正式にイスラエル側に味方しており、さらにはガザとハマスの側にはイエメンとレバノンシーア派組織ヒズボッラーがついています。このような状態で、合意に達する可能性が低くなります。



さらに、第5の理由は各交戦勢力の力が不平等であるということです。シオニスト政権とハマスの軍事力は同等ではないだけでなく、近似性が全くないのです。米国およびヨーロッパの複数国の全面的な支援を受けているイスラエルは、装備の点でハマスとは比較になりません。このように関係勢力の軍事力の異質性も戦争を長引かせる重要な要因となっています。







そして、最後となる理由は、大国の介入の度合いです。大国によるガザ戦争介入は単に政治的、あるいは宣言による支持に限らず、今やアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスもガザ戦争の片方の側についており、ガザに対するイスラエルの犯罪を正当防衛として定義する事態となっています。西側諸国のこの行動も、ガザ戦争長期化にとって見逃せない重要な要因であり、これらの大国に戦争終結の真剣な意志が芽生えるまでは、ガザに対するイスラエルの戦争は終結しないと思われるのです。







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タグ シオニスト政権イスラエル イスラエル パレスチナ人に対するイスラエルの犯罪 ガザ 戦争犯罪 イスラエルのガザ攻撃 西アジア











BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/68027282





ネタニヤフ首相、「2国家解決」を拒否 アメリカに公に反対





2024年1月19日





マーク・ローウェン、BBCニュース、イスラエルエルサレム







Reuters

イスラエルのネタニヤフ首相






イスラエルベンヤミン・ネタニヤフ首相は18日、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争の終結後にパレスチナ国家が樹立されることには反対だと、アメリカに伝えたと明らかにした。





記者会見に臨んだネタニヤフ氏は、ガザでの攻撃を「完全勝利まで」続けると語気を強めた。具体的には、イスラム組織ハマスの壊滅とイスラエル人の人質全員の帰還だとし、「まだ何カ月も」かかる可能性があると述べた。



ハマスが運営するガザ保健当局によると、ガザでは約2万5000人のパレスチナ人が殺害され、住民の85%が避難生活を送っている。こうした状況でイスラエルに対して、攻撃を抑制し、持続可能な終戦に向けて有意義な協議を始めるよう求める圧力が強まっている。



アメリカなどイスラエルを支持する国々や、イスラエルと敵対する国々の多くは、長らく脇に置かれてきた「2国家解決」案の復活を求めている。「2国家解決」とは、パレスチナイスラエルのそれぞれの国家が隣り合って共存する案だ。



多くの関係者は、果てしない暴力の連鎖に代わる現実的な選択肢は外交しかないとし、現在の危機によって戦争当事者が外交に回帰することを期待している。だが、ネタニヤフ氏の発言からは、それとはまったく反対の意図がうかがえる。



記者会見でネタニヤフ氏は、ヨルダン川の西側のすべての土地で、イスラエルが安全保障を担わなくてはならないと主張。



「これは必要条件であり、(パレスチナの)主権という考え方と矛盾する。どうすべきか? 私はこの真実をアメリカの友人たちに伝える。そして、イスラエルの安全保障にとって害となるような現実を国民に押し付けようとするのもやめた」と述べた。





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ネタニヤフ氏は政治家としてのキャリアの大半を通じて、パレスチナ国家に反対してきた。つい先月も、パレスチナ国家の樹立を妨げてきたことを誇りに思っていると公言した。そうしたことからすれば、今回の発言は驚きではない。



それでも、公の場でアメリカの外交活動に反論し、現在の強硬路線を維持する決意を明確にしたことは、イスラエルと西側協力国との溝が広がっていることを示している。



アメリカは、イスラエルが史上最悪の襲撃を受けた10月7日以来、同国の自衛権を支持してきた。この襲撃では、ハマス戦闘員らがイスラエル人約1300人を殺し、240人近くを人質にとった。



しかし、ガザで死者が増え、おぞましい光景が広がるにつれ、西側各国の政府はイスラエルに抑制を求めるようになっている。



アメリカ政府は繰り返し、イスラエルの軍事政策に働きかけてきた。全面的な空爆より、精密誘導兵器を使った攻撃を促した。地上攻撃は控えるよう伝えた。2国家解決を求め、紛争後のガザではパレスチナ自治政府が役割を果たすべきだと主張した。







Reuters

人質の安全な解放を求めるデモ参加者たち(イスラエル・テルアヴィヴ)






だが、アメリカ政府の忠告はイスラエル側の耳に届かないことが多く、公の場で明確に否定されることもよくある。アントニー・ブリンケン米国務長官がイスラエルを訪れた際にも、そうした場面がみられた。



そのことが、アメリカの一部関係者のいら立ちを強めている。イスラエルを全面支持しているとみられているジョー・バイデン政権に対し、イスラエルへの支援には条件をつけるべきだと求める声が大きくなっている。







イスラエル入植者がライフルでパレスチナ人を脅す ヨルダン川西岸、学校は破壊され





国家安全保障会議NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、ネタニヤフ氏の発言を受け、米政府が2国家解決に向けた努力をやめることはないと主張。イスラエルによる「ガザ再占領はありえない」と付け加えた。



ネタニヤフ氏の発言は、縮小傾向にある同氏の支持基盤や、現政権を支える極右閣僚たちを喜ばせることにはなるだろう。



しかし、この戦争の人的損失をいっそう強く恐れているイスラエル内外の人々は、落胆するはずだ。最近の世論調査によると、イスラエル国民の多くはネタニヤフ氏に対し、実現不可能かもしれないハマス壊滅という不目標より、残る人質の帰還を優先させるよう望んでいる。





(英語記事 Netanyahu publicly rejects US push for Palestinian state





関連トピックス 中東 イスラエルとパレスチナ イスラエル 外交 アメリカ パレスチナ自治区 ハマス イスラエル・ガザ戦争 軍隊







―参考―













(投稿者より)



スイスでダボス会議が開催中の19日に、同国の検察当局がイスラエルの大統領を刑事告発の対象にしていたことを認める声明を出しました。大統領が会議に参加するために同国に滞在中でした。続報は入っていませんので大統領の身柄が実際に拘束されたかどうかは判りません。この声明には象徴的な意味しか無いとは思いますが、時期と場所を考えたとき非常に興味深い出来事に思えました。