「日本、自国の参議院議員のロシア訪問に当惑する」(RFI・Sputnik日本)

「日本、自国の参議院議員のロシア訪問に当惑する」(RFI・Sputnik日本)









(Le Japon embarrasse par la visite d'un de ses senateurs en Russie: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20231003-le-japon-embarrass%C3%A9-par-la-visite-d-un-de-ses-s%C3%A9nateurs-en-russie





日本、自国の参議院議員のロシア訪問に当惑する





日本の参議院で最も親露的な議員・鈴木宗男氏はモスクワに行き、外務次官の歓迎を受けた。これはロシアのウクライナ侵攻以来初めて。ウクライナの同盟国である日本政府は彼の訪問について知らされておらず、この勝手な行動を批判している。





発表 2023年10月3日 14:47







日本の国会議員・鈴木宗男氏、2023年4月26日、東京にて(説明画像)。AFP - STR<





記者 RFI






報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル





キエフでゼレンスキー大統領と会談し、前回のG7サミットに参加するよう彼を広島に招待した日本の岸田文雄首相は当惑を隠さない。日本はウクライナへの侵略を非難し、ロシアへの渡航を控えるよう勧告している。鈴木宗男氏は列島の最北端・北海道から選出された参議院議員で、1945年にソ連に占領された嘗ての日本領・千島列島の返還[投稿者の和訳を切望している。この領土紛争のために、日本とロシアは平和条約の署名が出来ずにいる。





親露ロビー



鈴木宗男氏は、戦争の終結から日本の政界を支配してきた日本の保守政党内に親露ロビーを創設した。1960年代以来、彼はロシアの最高指導者たちと何度も会談した。彼は地方の政治家だが、ロシアに関する外交政策の選択について長く影響力を及ぼしてきた。2016年には、当時の安倍晋三首相と会談するためのウラジーミル・プーチン氏の来日を支援した。安倍氏は領土紛争を解決するためにロシア大統領を説得することを夢見ていた。鈴木宗男氏はその後、ロシア問題に関する安倍晋三氏の個人的な顧問を務めた。





制裁



ウクライナでの戦争から日本はロシアに対する制裁を実施したため、鈴木宗男氏は影響力を失い、1945年から封鎖されてきた千島列島の問題を解決するという彼の野望も遠ざかったように見られる。鈴木宗男氏は最後の手段として、自身が「国益に関する彼自身のビジョン」と呼ぶものの名の下にモスクワを訪問した。これが政府を当惑させたが、ウラジーミル・プーチン氏の友人であるこの参議院議員は、日本の反ロシア志向には安全保障上の危険がどうしても伴うと指摘したいのだ。





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(Sputnik日本)

https://sputniknews.jp/20231003/17286459.html





日本の鈴木宗男議員が訪露、露外務次官と会談 制裁の壊滅的影響に言及





2023年10月3日, 08:04







c Asuka Tokuyama





ロシアのアンドレイ・ルデンコ外務次官は2日、「日本維新の会」の鈴木宗男参院議員と会談し、日本の制裁政策が二国間関係に悪影響を及ぼしていると指摘した。





先に、北海道新聞は鈴木氏が1日にモスクワを訪問したことが分かったと伝えていた。同紙によると、鈴木氏は4日まで滞在し、ロシア外務省高官や議会要人らとの面会を計画している。



ロシア外務省のウェブサイトに掲載されたコメントでは、「ロシア側からは、二国間関係の発展に対する鈴木氏の重要な貢献が指摘された」と述べられている。





「今日、米国の希望に沿った日本政府の制裁政策と、米国によって押しつけられた『集団的西側』の反ロシア路線によって、何十年にもわたって積み上げられてきた国家間協力が意図的に破壊されていることについて遺憾の意が表明された。そのような路線は日本の国益や日本国民の望みに合致しない」



ロシア外務省






クナシル近海のホッケ漁見通し立たず 露日漁業交渉の行方は

10月2日, 22:01






同省の指摘によると、ロシア側は鈴木氏に対し、世界および地域の安全保障にまつわる多くの問題や、二国間関係におけるいくつかのテーマに対するロシアのアプローチを説明した。





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(Sputnik日本)

https://sputniknews.jp/20231004/17291554.html





【独自】ロシア滞在中の鈴木宗男氏を直撃!政府要人との会談内容や日露関係の重要性を語る「日本の国益を考えれば、誰かひとりロシアの理解者がいるべき」





徳山 あすか





2023年10月4日, 00:27







c Asuka Tokuyama





10月3日、ロシア・モスクワを訪問中の鈴木宗男参議院議員が、モスクワ市内で単独インタビューに応じ、5年ぶりに訪問したロシアの印象や、ロシア要人との会談の内容、ウクライナ情勢を受けた、日本のあるべき姿などについて話した。また、誰よりも深くロシアと向き合ってきた政治家として、日露関係の重要性を強調した。鈴木氏は、4日までロシアに滞在し、帰国の途につく。





鈴木氏は、ロシア要人らと、ロシア経済や日露間の諸問題について、意見交換や建設的な話ができたと話す。2日には、アンドレイ・ルデンコ外務次官と、ロシア外務省で会談を行った。日露間に横たわる問題のひとつとして、日本の漁船が北方四島周辺で行う「安全操業」がある。このための日露間の協議が開始できておらず、ホッケ漁が現在も出漁できない異例の事態になっている。





「ルデンコ外務次官と面会の際には、まず何より、北方四島における墓参再開を依頼しました。元島民の平均年齢は88歳ですから。墓参の枠組みは残っているのですが、昨年来、日本がロシアに対して行っている経済制裁を受けて、今は停止状態になってしまっています。それを解除してほしい、と話をしました。ルデンコ氏には理解してもらえたと思っています。ルデンコ氏にはまた、漁業交渉を早く進めてほしいと。日本が経済制裁した結果、本来ならば9月中にまとまらなければいけないのに、交渉していないのです。早く再開して頂きたいという話をしました。ロシアは必ず、前向きに判断してくれると思っています」




鈴木氏は、ロシアは日本に対して一定の配慮をしており、そのことを日本側も認識すべきであると指摘する。





「日本の国益を考えたとき、日露関係の重要性というのは、出てきます。日本はエネルギーをロシアから1割調達しています。この1割が、入らなくなったら大変なことになります。これだけでも、ロシアは日本に配慮しているのですから、このことをもっと日本は理解しなければなりません。ロシア産のカニやウニといった水産物も、日本に入ってきています。これもロシアの配慮です。日本は、ロシアに対してより正しい認識をすべきだと思いますし、そのことを日本国民にも伝えていきたいです」








日本の鈴木宗男議員が訪露、露外務次官と会談 制裁の壊滅的影響に言及

10月3日, 08:04






鈴木氏は、特別軍事作戦が始まった経緯についても、日本の世論が支持する「ロシア絶対悪」に与しない姿勢を鮮明にしている。





ミンスク合意を守らなかったのはウクライナです。昨年2月19日、ゼレンスキー宇大統領はブタペスト覚書(編集注:ウクライナはこの覚書によって非核保有国となった)を再協議せよ、とまで言いました。これは過去に戻せという、してはならない発言でした。そこでプーチン大統領は特別軍事作戦を実行する、となりました。日本の世論でも、国際世論でも、ロシアが悪くてウクライナが正しいという議論がありますが、私はその考えには与しません。私は誰よりもロシアと向き合ってきました。日露関係の重要性を考えたとき、私は信念をもって、ロシアの考え方、ロシアの判断を理解している日本の政治家だと自負しています」




昨年以来、「ロシア寄り」だとネットで叩かれ続ける鈴木氏だが、日本における考え方も少しずつ変わってきて、冷静な見方が増えてきたと話す。





「昨年、特別軍事作戦が始まった頃は、ウクライナに対する応援の気持ち、感情がとても強かったです。しかし、金をくれ、武器をくれと言われ続け、武器も横流し、お金も、どこにいっているかわからない、となり、だんだん日本も気がついてきました。日本の中でも、ゼレンスキー宇大統領が言っていることが本当に全部正しいのか、少し懐疑的に見る人が出てきました。日本もだんだん冷静になってきており、そのことは良いことだと思っています。日本の国益を考えたら、誰かひとり、私は、ロシアの理解者でなければいけない。ロシアが全て悪いのではない。ことの発端はウクライナだということ、そこの主張はしっかりしていきたいと思います」




世界一のエネルギー大国ロシアと、世界一の応用技術をもっている日本が組めば、必ず世界のためになる、と日露関係の重要性を訴える鈴木氏。4日も引き続き、政府要人と会談を行う。



5年ぶりにモスクワに来た鈴木氏が、何を感じたのか?読者にビデオメッセージを送ってもらいました。下記の動画をご覧ください。







c Sputnik





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(投稿者より)



最早ウクライナには武器も資金も有りません。欧米諸国から購入した武器は横流しをして私腹を肥やし、半ば拉致する形で徴募した兵士は手ぶらで前線に放り出す有様です。



米国議会は援助の停止を決めました。更に、ハマスのイスラエル侵攻により欧米側のリソースは2つに分かれます。この戦いはロシアが勝ちます。誰かがロシアとの関係を保つ必要があります。決着が付いてからでは遅いのです。



鈴木氏は絶妙のタイミングでロシアに渡ったことになります。党の方針に反しているとの理由から離党することになりましたが、自分の意思で行動する政治家が見られなくなったこの国で、彼らと話の出来る政治家がいたのは有り難いことです。