「ガザ:ハマスとイスラエルの戦争が始まる」(Sputnik日本・BBC NEWS JAPAN・Pars Today)

「ガザ:ハマスイスラエルの戦争が始まる」(Sputnik日本・BBC NEWS JAPAN・Pars Today)











(Sputnik日本)

https://sputniknews.jp/20231012/17390674.html





【解説】ハマスイスラエル奇襲はなぜ成功したか 破られた壁





2023年10月12日, 17:00







© AFP 2023 / Jack Guez





ドミトリー ヴェルホトゥロフ






2023年10月7日の朝、イスラエル南部で戦闘が始まった。パレスチナハマス戦闘員がガザ地区を囲む障壁を突破し、イスラエルに侵攻したのだ。パレスチナ人とイスラエル人の衝突はこれが初めてではない。最も注目されたのは、なぜハマスイスラエルの意表を突き、深刻な打撃を与えることに成功したかということだ。





世界最大の強制収容所



ガザ地区は約360平方キロメートル(東京都の面積の16.4%)、長さ約40キロメートル、幅6〜12キロメートルの小さな領土で、南はエジプト、東と北はイスラエル、西は地中海に接している。そこに約222万人が暮らしている。



ガザ地区は、ユダヤ人とアラブ人が国民国家を樹立するためにパレスチナを分割した結果生まれたもので、アラブ人国家の領土となった。しかしその後、イスラエルパレスチナのアラブ地域の大部分を占領した。土地を追われたアラブ人は、ヨルダン川西岸地区ガザ地区という小さな飛び地に定住した。1993年、両地域はパレスチナ自治政府の一部となった。2007年、ガザ地区でクーデターが起こり、過激派組織ハマスが政権を掌握した。



ガザ地区の特徴は、周囲を壁で囲まれていることだ。エジプトとの国境はコンクリートの壁でふさがれている。イスラエルとの国境は、1994年以降、鉄格子でできた高い障壁、道路、そして有刺鉄線を張り巡らせた高さ9メートルのコンクリート壁という一連の分離壁によって封鎖されている。コンクリートの壁は、監視カメラと遠隔操作の機関銃を備えた砲台で補強され、壁沿いには戦車用の陣地がある。壁の向こう側にはイスラエル兵の基地がある。



ガザ地区の空域と海域は暫定的にイスラエルが掌握しており、事実上ガザ地区の住民が海路と空路を利用することは禁止されている。



こうした状況から、ガザ地区は世界最大の強制収容所、天井のない監獄などと呼ばれることがある。これほど残酷かつ組織的に住民の権利が侵害されている場所は、世界中どこにもない。







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対立する勢力



イスラエル国防軍は1948年のイスラエル建国時に創設された。兵士の数は16万9500人。同時に、戦時に招集できる訓練された予備役もおり、その数は46万5000人にのぼる。イスラエル軍は中東はもちろん、世界でも有数の軍事大国として知られている。戦車490台、装甲兵員輸送車1300台、装甲車両3500台、155ミリ榴弾砲250砲、810ミリ自走迫撃砲を250砲といった地上戦力のほか、戦闘機F-35を最大で30機、F-15を109機、 F-16を224機それぞれ保有している。イスラエル軍は日本の自衛隊より数ではやや劣るが、装備では自衛隊を上回っている。



イスラエルは米国の長年の同盟国であり、パートナーである。したがって、この軍事力はすべて米国の支援によって築かれたものである。アメリカはイスラエルに年間26億〜30億ドル(3870億~4460億円)を供与しており、2022年2月現在、累計援助額は1500億ドル(約22兆3347億円)に達している。アメリカの援助は、装甲部隊、航空、防空・ミサイル防衛システムの開発において重要な役割を果たしてきた。



ハマスは「イスラム抵抗運動」の頭文字をとった略語で、アラビア語で熱意や熱狂を意味する。1987年12月、エジプトのムスリム同胞団の分派として誕生した。ハマスイスラエルとの協調路線をとったヤーセル・アラファトパレスチナ解放機構に反対し、アラファトが1993年にイスラエルと和平協定を合意した後、パレスチナの対イスラエル強硬派の間で支持が上昇した。



2006年、ハマスパレスチナ立法評議会の選挙で勝利し、下院議員の過半数議席を獲得。それ以降、ハマスガザ地区武装部隊を発展させてきた。彼らは航空機や装甲車は持たず、大砲では自家製のカッサム・ロケット弾を運用し、イランの援助で入手したと思われる対戦車ミサイルシステムを保有している。







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壁は役に立たなかった



7日朝の出来事で最も驚くべきことは、ハマスの戦闘員がイスラエルに対し完全に意表を突いた攻撃を行ったことである。これには2つの説明がある。



第一に、ハマスが作戦の前にイスラエルの諜報員を徹底的に排除していたことである。イスラエル諜報機関モサド」に大きく依存しており、通常はハマスによる軍事行動の兆候を諜報員を通してつかんでいた。しかし、今回は警告がなかった。イスラエルの報道官は、ハマスの指揮官が盗聴が難しい中国ファーウェイ製のスマートフォンを使っていたことが原因だとした。というより、イスラエル側との接触が疑われた者は作戦への参加から外され、孤立させられたことで、モサドは諜報員のネットワークを失った可能性が高い。イスラエル諜報機関の目をくらませることは、ハマス指導部にとって疑いようのない成功である。



第二に、イスラエル人は自分たちの分離壁に自信を持ち過ぎていた。一般人にとっては、完全に難攻不落の要塞なのだ。そのため、壁を警備するイスラエル軍兵士たちは、完全に安全だと感じていたため、警戒態勢をとっていなかった。しかし、ハマスの戦闘員は入念に障壁突破の準備をしていた。演習や訓練が行われた。壁や柵を爆破するための特殊な工兵用の爆薬が作られ、その中には分離障壁にバイクが通れるほど大きな穴を開けることができるものも含まれていた。



2023年10月7日の朝、ハマス戦闘員が数カ所で障壁を攻撃した。狙撃兵がカメラや監視装置を破壊し、爆発物を積んだドローンが砲塔の遠隔操作機関銃を撃破した。爆弾工作兵員は外側の鉄格子に続いて、コンクリートの壁も爆破。突撃隊は壁の裂け目に侵入し、イスラエル兵を攻撃した。



この日は土曜日で、イスラエルでは休日である。金曜の夕方から土曜の夕方まで、ユダヤ教の定めに従い、イスラエル国内の生活は停止したようになる。そのため、土曜日の朝、壁の後ろの基地の兵士たちは、障壁を突破することは不可能だと考え、ほとんどが眠っていた。実際、ハマス戦闘員が障壁を突破するのに要した時間はわずか数分で、多くのイスラエル兵が服を着る暇もないうちに殺害されたり、捕虜になったりした。







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ドイツ式電撃作戦



ハマス戦闘員のイスラエルへの攻撃は、第二次世界大戦中のドイツ軍の戦術を鮮明に彷彿とさせた。ハマスの指導者たちは、ドイツ国防軍の戦術マニュアルを読んで応用したようだった。壁を突破し、主要検問所のエレズ交差点を占領した後、ハマスの戦闘員たちは車やバイクで道路を移動した。途中、対向車に発砲し、捕虜や人質を捕らえ、国境フェンスから3キロ離れたキブツ・レイムの音楽祭会場を襲撃した。最初の数時間は武装勢力に対する抵抗はほとんどなかった。そしてイスラエル軍が接近を始めたのはその後だった。ドイツ式の電撃戦である。



壁を突破し、作戦領域を確保した武装勢力は、ガザ地区の東、北東、北へと進軍を開始した。彼らがどの地点に到達できたかは正確にはわかっていない。分かっているのは、ハマスの戦闘員が北はアシュケロン、東はネティボトまで侵攻し、30カ所以上の居住地区に入ったということだ。戦闘員の数は正確には判明していないが、1,000人以上と報告されている。



同時に、ガザ地区からイスラエル領に向けて大量のロケット弾が発射された。ハマスは約5000発のロケット弾を発射したと主張し、イスラエル側の推定では2500発が発射されたとしている。



ハマスにはかつて、組織や優れた戦術が全くなかった。しかし今では、その部隊は首尾一貫して効果的に行動している。過去の長い戦争での戦闘経験と、ウクライナで進行中の戦闘、ドローンによる戦車や砲塔の機関銃への攻撃という両方の戦術が考慮されている。ハマス武装勢力は、戦車や装甲車で軍事基地を占拠し、イスラエル軍将校を捕虜にし、イスラエル軍と警察に深刻な損害を与えた。イスラエル軍を敗北から救った唯一のことは、ハマス戦闘員の数が少なく、武装も不十分だったことだ。



この事例は、敵を過小評価するととんでもない災難に見舞われることを示している。イスラエルパレスチナ人を常に軽蔑しており、効果的な攻撃を仕掛けるチャンスはないと考えていた。しかし、その評価は間違っていた。





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BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/67074163





ハマス構成員は「死人同然」、ネタニヤフ氏が一掃を表明 イスラエル「戦時内閣」発足







Reuters/EPA-EFE/REX/Shutterstock

イスラエルのネタニヤフ首相(左)が発足させた戦時内閣にはガンツ前国防相(右)らが加わった






イスラエルベンヤミン・ネタニヤフ首相は11日、イスラム武装組織ハマスとの戦闘を指揮するため、緊急の挙国一致政府を発足させた。ハマスのメンバーは全員「死人も同然」だとし、同組織の一掃を表明した。



ネタニヤフ首相と、野党「国家団結党」党首で前国防相のベニー・ガンツ氏はこの日、ハマスとの戦闘に対処するため、抗議デモにまで発展した両者の激しい政治的対立を一時的に脇に置くことで合意した。



ガンツ氏は「戦争をする時」が来たと主張。国民に対し、発足したばかりの緊急政府は「団結」し、「ハマスというものを地球上から抹殺する」用意ができていると語った。



一方でアメリカのジョー・バイデン大統領は、ネタニヤフ首相と電話で協議し、イスラエルは「戦争のルールに従って行動」しなければならないと明確に伝えたことを明らかにした。



7日から続くイスラエルハマスの軍事衝突によるイスラエル側の死者は11日までに1200人に達した。ガザ地区ではイスラエルによる空爆で1100人以上が死亡している。



バイデン氏は、イスラエル国民の怒りとフラストレーションを理解しているとしつつ、戦時の捕虜や文民の保護などを規定したジュネーヴ条約の原則を順守するよう、イスラエルに求めた。また、ハマスによる攻撃を歓迎しているイランに「気をつける」よう警告した。





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ハマスイスラエル側から、高齢者や子供を含む最大150人を人質に取っている。



イスラエルのヨアヴ・ガラント国防相は9日、ハマスの攻撃への報復として、ガザ地区を包囲すると発表した。これは、ガザ地区への電気や水、食料支援が止まることを意味する。



イスラエル軍は11日、兵士数千人がガザとの境界付近で今後起こり得る地上侵攻に備えていると発表した。



イスラエルレバノンイスラム武装組織ヒズボラや、シリア軍とも交戦している。





ハマスとの戦闘を重視



緊急政府には、主要野党党首で前首相のヤイル・ラピド氏は参加していない。しかし、ネタニヤフ氏とガンツ氏は共同声明で、この戦時内閣にラピド氏の席を確保すると述べた。



2人は共同声明で、「戦争が続く間は、戦争遂行に関係のない法案や政府決定は推進されない」とした。



「戦争が続く間は、すべての幹部人事は自動的にその任期が延長される」



緊急政府は、軍事行動に対してより広範な国民的同意を与えることになる。戦時内閣には軍事戦略の専門家2人も加わる。ガンツ氏も、オブザーバーとして加わるガディ・アイゼンコット氏も、イスラエル軍参謀総長を経験している。







ハマス掃討後のイスラエル集落で……BBC記者がイスラエル軍に同行取材



イタマール・ベン・グヴィール国家安全保障相は、「団結おめでとう」とソーシャルメディアに投稿し、緊急政府の発足を歓迎した。



イスラエルでは、物議を醸している司法改革を押し通そうとするネタニヤフ政権に対する抗議行動が数カ月続いていた。こうした中で、ネタニヤフ氏とガンツ氏の連携が発表された。



抗議の動きは、ネタニヤフ氏の政敵のほか、イスラエル軍の元幹部、情報機関や治安機関の元高官、元裁判長、著名な法曹関係者、ビジネス界のリーダーなどからも支持を集めていた。



イスラエルの防衛に不可欠な空軍パイロットを含む数百人の予備役は、招集を拒否すると警告していた。これは、イスラエルの軍事力を損なうかもしれないという警戒感につながった。





(英語記事 Every Hamas member is a dead man - Netanyahu





関連トピックス 中東 イスラエルとパレスチナ イスラエル 人権 パレスチナ自治区 ハマス イスラエル・ガザ戦争 軍隊 法律











(Pars Today)

https://parstoday.ir/ja/news/middle_east-i119574





ガザ地区の停電と断水、イスラエル戦争犯罪





10月 12, 2023 20:59 Asia/Tokyo







ガザ地区





軍事・情報面で前例のない敗北を喫したシオニスト政権イスラエルが、パレスチナガザ地区住民への断水と電力遮断という行動に出ました。





パレスチナイスラム抵抗運動「ハマスによる対イスラエル作戦「アクサーの嵐」、そしてシオニスト占領者に対する奇襲攻撃から6日が経過しました。ハマスに軍事・情報面で敗北を喫したシオニスト政権は、ガザ地区の民間人の殺害を方針に掲げました。イスラエルによる全面的な対パレスチナ攻撃により、これまでにパレスチナ人1100人以上が殉教、5400人以上が負傷しました。今や、イスラエルという占領政権はガザの完全占領、もしくはガザ住民を実質的に人が住めない状況に追い込もうとしています。そうした目的のため、ガザ地区への砲撃は毎日のように続き、また住民は断水と電力遮断に直面しています。使用された爆弾の量は非常に多く、数カ月間の戦闘で使われる量に匹敵しています。2007年以来ガザ地区の人々を全面的な封鎖下に置いているシオニスト政権は、いま断水と電力遮断を行い、さらなる人道的被害の増加が見込まれています。



ガザ地区の住民に対する断水と電力供給の遮断はイスラエルによる犯罪の一例であり、また国際法に違反する行為でもあります。以前、テロ組織ISISはシリア危機の際、同国北部アレッポ県の水道を遮断しており、国連のシリア緊急援助調整官はこの行為を戦争犯罪だとしました。イスラエル側のこの行動は、ISISのテロリストとシオニストのつながりを再び証明した形となりました。



イスラエルによるこの人道犯罪に対し、イラン司法府国際問題次官兼人権本部書記のガリーブアーバーディー氏はX(旧ツイッター)に、「安全で清潔な飲料水を得る権利は、人権のひとつとして認められている。ガザ住民への断水というイスラエルの暴挙は戦争犯罪とみなされる」と投稿しました。



また、EUのボレル外務安全保障政策上級代表も「イスラエルガザ地区に対する電力供給の遮断や断水、食糧供給の停止により、今や国際法規に違反しているに等しい」としました。またイスラエルの攻撃の激化により子供を含む民間人数百人が死亡していることから、ハマスの行動に対するイスラエルの報復の一部は国際法違反とみなされる」と強調しました。



国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルは声明で、ガザを完全封鎖するというイスラエルの決定を「集団処罰」および「戦争犯罪」の一例だと表明しました。この声明ではまた、「この行動は彼らに想像を絶する苦しみを加えるだろう。これは集団処罰の一例であり、戦争犯罪とみなされる」とされています。



国連人権理事会委員長「民間人の命を危険にさらし、基本的な生活必需品を入手不可能にするような行為は国際人道法で禁止されている」と述べました。



これらの反応やイスラエルの犯罪が明白であることをを考慮すると、人権を主張する勢力と国連がイスラエルの犯罪阻止に向け本格的な措置を講じるか、それとも沈黙を続け、犯罪続行のゴーサインを出すのかを、今後とも見守る必要があるといえます。





タグ シオニスト政権イスラエル イスラエル パレスチナ パレスチナ人 イスラエルの犯罪 戦争犯罪











(Sputnik日本)

https://sputniknews.jp/20231015/17424845.html





イスラエル、自衛を装いパレスチナ人を民族浄化=国連特別報告者





2023年10月15日, 08:34







© Sputnik / Alexey Nikolsky





パレスチナ人はイスラエルの手によって民族浄化の深刻な危険にさらされており、イスラエルの軍事行動は国際法に違反している。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のフランチェスカ・アルバニーズ特別報告者がパレスチナ占領地域の人権状況に関する報告書で指摘した。





特別報告者によると、イスラエルはすでに戦争を装ってパレスチナ人の大規模な民族浄化を行っているという。イスラエルは自衛の名の下に、民族浄化に相当することを正当化しようとしており、イスラエルの軍事作戦は範疇をはるかに超えているとした。そのうえで国際社会は、悲劇の歴史が繰り返される前に、目に余る権利侵害を阻止しなければならない、時間が勝負、と呼び掛けた。



アルバニーズ氏によると、2023年10月7日以来、少なくとも600人の子供を含む1,900人以上のパレスチナ人が殺害され、7,600人以上が負傷、イスラエルの攻撃により42万3,000人以上が避難しているという。







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【解説】「水も電気もなく、絶えず砲撃にさらされている」 封鎖されたガザ地区で、今何が起こっているのか?

昨日, 08:11






先にイスラエルガザ地区北部の住民と国連職員に対し24時間以内に南部へ移動するよう命令した。これについて国連は110万人が避難すれば壊滅的な人道的影響が生じるとして、命令の解除を求めた。ハマスが任命したガザ地区北部の当局およびヨルダン川西岸のパレスチナ政府はイスラエルの要求を拒否している。





ハマス掃討作戦まもなくか



10月7日、ガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスイスラエル南部と中部に向けて突如ミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。ハマスの奇襲攻撃を受け、イスラエル軍ガザ地区への空爆などの報復作戦を開始。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。これまでに双方の死者は合わせて2500人に達したとみられている。



ハマスの奇襲後、イスラエル軍は30万人の予備役を動員。また、議会では与野党が戦時下での挙国一致内閣を樹立させた。米国からの弾薬支援も受けるなど、本格的な地上作戦を準備しているとされる。



イスラエルのガラント国防相はこれまでに「ハマス地球上から一掃される」と徹底的な報復を予告。イスラエル外務省も「ガザ地区で戦略的目標をすべて達成するまで軍事作戦を継続する」と妥協を一切許さない強硬姿勢を示している。





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―参考―













(投稿者より)



イスラエルでは、汚職で公判中の首相を免責するための司法改革法案が7月に議会を通過したことから、大規模な抗議行動が発生するなど国内が大きく混乱していました。



ハマスは余りにも上首尾にイスラエル領内に入りました。イスラエル軍ハマスを領内に招き入れたと思える程でした。政権側が国民の不満を外に逸らすためにガザの住民を更に踏みにじる選択を行い、その戦端を開くための陰謀があったのかも知れません。それとも、一部の軍人が現体制では遅かれ早かれ国が立ち行かなくなると考えて、今後起こるであろう内外の反応を読み切った上で敢えて敵を招き入れたのかも知れません。イスラエルのインテリジェンスは世界最高級ですのでそのように思ったのですが、真相は分かりません。



G7の中で日本はイスラエルへの支持を表明していません。日本には西アジアの国々との長い関係があります。パレスチナへの人道支援の実績もあります。更に、日本は安倍首相がイスラエルを訪問したときの屈辱を忘れていません。イスラエルは先端技術の分野で世界のトップクラスにありますので日本の産業界とも繋がりはあるのですが、ウクライナの時とは異なり、今回は欧米に追従してイスラエル側に付くことは無いかも知れません。



ただ、世界はいま大掃除の時期であることに留意したいです。米国では2020年の不正選挙を通して浮かび上がったDS勢力の掃討が水面下で進んでいます。ウクライナでの紛争も欧米の戦争屋勢力を一掃するための動きでした。その次はイスラエルだと以前から言われていました。そして、トランプ氏によれば「最後は日本」だそうです。どうなりますでしょうか?