日本:子供を作れば学生ローンを軽減するという着想が顰蹙を買う(RFI)

日本:子供を作れば学生ローンを軽減するという着想が顰蹙を買う(RFI









(Japon: faire un bébé et réduire sa dette étudiante, l'idée qui fait scandale: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20230305-japon-faire-un-b%C3%A9b%C3%A9-et-r%C3%A9duire-sa-dette-%C3%A9tudiante-l-id%C3%A9e-qui-fait-scandale





日本:子供を作れば学生ローンを軽減するという着想が顰蹙を買う





発表 2023年3月5日 07:30







子供たちが東京・上野動物園を訪問している。日本の住民1億2,500万人の30% 近くが65歳以上で、モナコに次ぐ世界記録だ。 Issei Kato/REUTERS





RFI






日本で重大な問題となっている出生数の低下と闘うために、岸田文雄首相は前例のない対策を公約した。そのうちの1つは彼の保守政党が提案したもので、出産予定者の学生ローンの軽減だ。この措置は、直ちに日本首相への批判の波を招いた。





報告 RFI日本特約記者、フレデリック・シャルル





明らかに、日本政府は学生の債務を軽減する見返りに赤ん坊を求めている。これは破滅的な人口動態の改善には悪い措置だと、石垣のりこ参議院議員は考える。2022年には出生数が80万人の大台を下回った。これは40年前の半分だ。1899年にこのような統計が始まってから見たことが無い。





批判の雨



そして、日本の総理大臣はツイッターで批判の雨を浴びる:「それは『体で払え』と言っているようなものだ」と、このSNSユーザーは叫ぶ。「与党の保守政党の諸措置は、人間を家畜として扱うに等しい」と、別のユーザーは憤慨する。



少子化対策委員会の委員長は女性ではなく男性だ。保守政党柴山昌彦代議士はこれらの批判に対し、「この措置は家族を経済的に支援することを目的としており、子供のいない家庭を制裁するためのものではない」と反論している。このような出生数の減少に直面して、日本は「社会として機能を続けることが出来ない限界に達している」と、岸田文雄首相は述べている。





託児所の不足



日本は2060年までに人口の3分の1を失う可能性がある。この国では託児所が不足し、働く女性が差別されている。政府は移民に門戸を開くよりも寧ろ故意に人口を減少させていると考える人もいる。





►これも聞く:人口動態:なぜ日本人は子供を作ったり増やしたりしないのか?[投稿者の和訳





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(投稿者より)



そもそも学生ローンの存在が悪です。学業を終える時点で若者を債務奴隷にするものです。教育は社会の投資ですから、公教育は無償にすべきです。



更に、資金を出すにしても出産・育児に助成金を出すのなら分かりますが、若者を借金漬けにしてその未来を支配する力を握った上で、債務の減額をちらつかせて操るという発想は悪魔的さえあります。



議論の経過については当ブログでは扱わないことにしていますが、この一件で自民党が思想的に劣化した有様が良く分かります。「傾く組織はこのような発想をする」ことの一例として、今回やはり御紹介することにしました。



統一教会の問題、五輪汚職の問題、ワクチンの問題など、いずれも自民党を消滅させるだけの潜在力を持っています。内外の情勢によってはそれがいつ来ても可笑しくないと思いつつ、様子を見ています。