「第20回中国共産党大会閉幕。習氏が続投、指導部を身内で固める」(中国国際放送局・BBC NEWS JAPAN・Sputnik日本)

「第20回中国共産党大会閉幕。習氏が続投、指導部を身内で固める」(中国国際放送局BBC NEWS JAPAN・Sputnik日本)















中国国際放送局

https://japanese.cri.cn/2022/10/22/ARTIGKb5s6s2GPEtuFQpjCLh221022.shtml





第20回党大会閉幕 主宰の習近平氏が重要談話を発表





2022-10-22 22:17:18 CRI











中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)は、新たな中央委員会と中央紀律検査委員会の委員を選出し、第19期中央委員会の報告に関する決議、第19期中央紀律検査委員会の活動報告に関する決議、「中国共産党規約(改正案)」に関する決議を採択した後、22日午前に人民大会堂で閉幕しました。



習近平氏が大会を主宰しました。



大会では第19期中央委員会の報告に関する決議が採択され、習近平氏が第19期中央委員会を代表して行った報告が承認されました。決議は「大会で採択された第19期中央委員会の報告は、党と人民の知恵の結晶であり、党が全国各民族人民を率いて中国の特色ある社会主義の新たな勝利を勝ち取るための政治宣言と行動綱領であり、マルクス主義の綱領としての性質を持つ文献である」としています。



大会ではまた、第18回党大会(2012年)開催後の10年間に、党と人民にとって重要な現実的意義と深い歴史的意義を持つ3つの大きな経験があったと強調されました。一つ目は中国共産党創設100周年を迎えたこと、二つ目は中国の特色ある社会主義が新時代に突入したこと、三つ目は貧困脱却のための堅塁攻略と小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面的完成という歴史的任務を成し遂げ、第一の百年奮闘目標を実現したことです。



そして、現時点からの中国共産党の中心的任務は、全国各民族人民を率いて社会主義現代化強国を全面的に築き上げ、第二の百年奮闘目標を実現し、中国式現代化によって中華民族の偉大な復興を全面的に推進することだと提起されました。



また、大会では第19期中央紀律検査委員会の活動が十分に評価され、その活動報告に関する決議が採択されました。



さらに、「中国共産党規約(改正案)」に関する決議が採択され、同日から発効されました。



予定されていた議事日程が終わった後で、習近平氏が重要な談話を発表し、「全代表の共同の努力の下で大会は成功裏に開催され、思想を統一し、信念を固め、方向性を明確にし、闘志を鼓舞する目的が達成された」と表明しました。また、大会で採択された第19期中央委員会の報告については、「マルクス主義の中国化・時代化の新しい境地を切り開き、中国式現代化の中国の特色と本質的要求などの重要な問題を詳しく述べた報告であった。社会主義現代化国家を全面的に建設し、中華民族の偉大な復興を全面的に推進することについて戦略的な計画を立て、新時代の新しい道のりにおける党と国家の事業の発展、第二の百年奮闘目標の実現のための方向性を示し、行動指針を確立した」と示しました。



習近平氏は最後に、「中国共産党は百年の奮闘を経て、新たな試験の場に向かって歩み出した。われわれは新時代の新しい道のりにおいて、世界の人々が目を見張るほどのより大きな新しい奇跡を創り出す自信と能力を持っている。全党は党中央を中心に一丸となり、中国の特色ある社会主義という偉大な旗印を高く掲げ、自信を固め、主導権を強め、果敢に闘争し、勝利に向かい、懸命に努力し、新しいことに積極的に取り組み、全国各民族人民を率いて第20回党大会で定められた目標と任務を実現するために努力しなければならない」と強調しました。(ZHL、謙)











(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/63369393





習近平政権3期目が発足、最高指導部を習派で固める





2022年10月24日







画像提供, Getty Images



中国の習近平国家主席(69)は23日、自身に忠実な人物を集めた新たな指導部を発足させ、異例の3期目政権に突入した。



中国共産党(CCP)は23日、第20期中央委員会第1回全体会議(1中全会)を開き、最高指導部を構成する党政治局常務委員を選出した。習主席は総書記に3選された。



観測筋は、選ばれた顔ぶれから、習氏が専門知識や経験よりも、自分への忠誠心を重んじているようだと指摘。実力主義を掲げる共産党の信条に反するものだという意見もある。





ロシアや北朝鮮から祝電







中国共産党大会の期間中は北京市内に厳重な警備が敷かれた





新たな最高指導部は、北京で1週間にわたり開かれた第20回中国共産党大会の閉幕後に発表された。



5年に1度の党大会には党員の代表2300人以上が集まり、党幹部の選出や重要政策に関する議論を行う。今回、習主席の「党の核心」としての地位と、政治思想の指導的地位を固める党規約の改正案が採択された。習氏に党内における新たな権限が付与され、数十年続いた伝統を断ち切ることとなった。



国家主席を3期務めるのは、中国建国の父・毛沢東氏以来。



習主席の3期目続投が決まると、中国の同盟国ロシアのウラジーミル・プーチン大統領や北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党総書記がいち早く祝電を送った。





政治局常務委員の顔ぶれ



党大会閉幕式翌日の23日、北京の人民大会堂では習氏の後に続き、6人の政治局常務委員が登壇した。



習氏は短く演説し、自分への党の信頼に感謝した上で「中華民族の偉大な復興を全面的に」実現すると誓った。



序列3位に入った腐敗撲滅担当の趙楽際氏と、序列4位の政治理論家、王滬寧氏以外は、新たに政治局常務委員会に加わった。



党ナンバー2の李克強氏ら4人は、同委員会を去ることとなった。



任期終了後に政治局常務委員会の大幅な入れ替えはよくあることだが、習氏は李氏らを排除することで自分と異なる視点を持つ人物が取り巻きにいないようにしたのだと、観測筋は指摘している。



「習氏は代替派閥に席を譲る必要はないと感じていた。つまり、国際的な圧力を受けている状況で、寛大さよりも強い支配力を示すことを優先した」と、オーストラリア国立大学の講師ウェンティ・ソン氏は指摘する。





次期首相は李強氏か



常務委員の正式な肩書きは来年の全国人民代表大会全人代=国会に相当)で確定する。



しかし、事細かに演出された式典で習氏のすぐ後ろを歩いていた李強氏が次期首相となり、中国経済を管理することになるというのが、大方の見方だ。



李強氏は現在、上海市共産党委員会書記を務める。数千万人が深刻な食料不足に陥った同市でのロックダウンを監督し、物議を醸した人物だ。



李強氏を首相に任命すれば、習氏が経済活動を優先していないというシグナルを送ることになるとの見方もある。







習近平政権3期目が発足、新指導部の顔ぶれや経済問題への取り組みは





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    アメリカン大学のヤン・ジャン教授は、「この昇進だけでも、習氏3期目における中国の権力構造を再考するにあたって重要だ」と述べた。中央政府での実務経験なしに昇進するのは李強氏が初めてという。



    また、今回の最高指導部人事で大勢を驚かせたのは、北京市長の蔡奇氏の任命だ。



    蔡氏は新型コロナウイルスパンデミックの最中に開催された冬季オリンピック開催を成功させた。しかし、2017年に同市の人口削減計画を打ち出し、結果的に多くの低所得者を市内から追い出したことで物議を醸した人物でもある。



    「蔡氏は党大会前、共産党の上位370人の中にさえ入っていなかった。しかし今や中国で5番目の権力者だ」と、米コンサルティング会社ユーラシア・グループのシニア中国アナリスト、ニール・トーマス氏は言う。



    今回もまた、政治局常務委員会に女性が1人もいないという指摘もある。中国のフェミニストにとっては残念なことだろうが、決して意外ではない。



    政治局員25人のうち唯一の女性だった孫春蘭氏も引退し、女性は0人となった。



    「これは非常に残念な、衝撃的な配置だ」とヤン教授は述べた。





    市民の反応



    北京市の住民たちはこの顔ぶれに驚いてはいない。「全員が同じ派閥に属している。予想通りだ」とBBCに話す人もいた。



    別の住民は、「習国家主席が3期目に入ろうが、みんなが食べていけるなら問題ない。自分たちで自力で食べていくことはできるが、やっぱり厳しいので。特に多くの企業が大変な思いをしている」と語った。



    多くの一般市民は、党大会後に当局が新型ウイルス対策を緩和するのかどうか注視している。



    習氏による厳格な「ゼロCOVID」政策に従う市民の忍耐力は薄れつつある。党大会の数日前には、1人の男性が北京で同政策の停止と習氏の排除を求める異例の抗議を行った。



    しかし習氏は党大会初日の16日、同政策を直ちに緩和するつもりはないことを示唆した。



    中国が厳しく検閲するソーシャルメディア上では、市民の反応は鈍い。23日の新指導部発足を何千万人もの中国人が国営メディアのライブストリームで見ていたが、コメント欄はすべて使用不可になっていた。



    中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」では、公式メディアのみが新指導部関連のニュース投稿を認められた。コメントは削除され、新指導部を称賛する書き込みがわずかに残された。



    しかし、中国では禁止されているツイッターなど別のプラットフォームでは、中国人ユーザーは批判的な内容を投稿していた。中国人はVPN(仮想プライベートネットワーク)を通じてツイッターなどにアクセスしている。



    「習氏の軍はその名に恥じないよう行動し、国中が帝国の復活を歓迎している」と、あるツイッター・ユーザーは皮肉を書き込んだ。





    (追加取材:グレイス・ツォイ、BBC中国語)





    (英語記事 Xi cements power by packing top team with loyalists





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    (Sputnik日本)

    https://sputniknews.jp/20221022/13473759.html





    胡錦濤前主席、閉会前に突然退席 中国共産党党大会





    2022年10月22日, 23:22







    © Sputnik / Aleksey Kudenko





    中国の北京で開かれた第20回中国共産党党大会で22日、胡錦濤(こきんとう)前国家主席が閉会前に突如退席する場面がみられた。



    22日に閉会した党大会は、朝に開かれた非公開の前半部分で新指導部となる中央委員会の構成員を選出するなどした。その後、第19回党大会期の報告の採決を行う後半部分になって記者団にも公開された。



    後半部分が始まってしばらくすると、習近平国家主席の隣に座っていた胡錦濤氏が、2人の男性に引き連れられるようにして議場をあとにした。立ち上がった際には、習主席に話しかけ、習主席もうなずいて何か答える様子が見て取れたほか、李克強首相の肩に軽く手をそえる場面もみられた。











    胡錦濤氏は去ったあと、閉会まで議場に戻らず、習主席の隣には空席となった。同氏がなぜ閉会前に退席したのか、説明はなかった。



    胡錦濤氏は2003年~2013年、中国の国家主席を務めた。



    中国共産党第20回党大会は22日、閉幕した。習近平国家主席が3期目就任を確実にした一方、次期指導部となる中央委員の名簿には李克強首相の名前はなく、同氏は引退するとみられている。





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    (投稿者より)



    要は、改革開放を止める、米国に追い付き追い抜くことを目指すのを止める、米国を一緒に沈むのは御免だ、ということだと思いました。



    ドルを調達してペッグ相場で元に変えてインフラ投資を行う成長モデルは、米国側のデカップリングと金利高により既に成り立ちません。不動産バブルも崩壊寸前です。経済面でも同盟国・ロシアに倣い低成長に適応する必要があります。



    習氏の続投については、皇帝になりたかったというよりも、2期目を通じて党員の意識改革を図るために有らゆる手を打ったが浸透しなかったので3期目を行うことにしたと、どなたかが解説していました。そうかも知れません。



    胡錦濤氏の退出は1つの時代が終わった象徴と、私は見ました。