写真:日本が新型ステルス・フリゲート艦を初めて進水させる (Sputnik International)
(Photos: Japan Launches First in New Class of Stealthy Frigates: Sputnik International)
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写真:日本が新型ステルス・フリゲート艦を初めて進水させる
Sputnik Screenshot
アジア・太平洋
2020年11月20日 19:25 GMT
記者 モーガン・アーチュキーナ
日本海軍は、ステルス性能を有する高機能フリゲート艦の新しい系列の最初の艦を進水させた。これらの艦は通常の軍艦よりも小型で安価だが、戦闘には適さないとの批判を受けている。
木曜日、岡山県玉野市の三井の造船所が最初の30FFM型フリゲート艦「くまの」の進水式を行ったと、東京の日刊紙・朝日新聞が報じた。
同紙によると、この艦の建造費用は4億4300万ドルで、更に大きな従来型駆逐艦の3分の2に過ぎない。しかし、「くまの」は小型で安価な一方で、設備も劣る。同艦はRIM-116防空ローリング・エアフレーム・ミサイルと三菱重工製17式対艦ミサイルを搭載し、シーホーク・ヘリコプター用の着陸甲板を備えるが、攻撃能力には著しい不足がある。
護衛艦『くまの』進水・命名おめでとうございます!pic.twitter.com/Ud29ivOPeC
—シオン(@erudishion_pho)2020年11月19日
「くまの」の全長は僅か435フィート[132.5m]で排水量は3,900トンだが、ディフェンス・ニュースによると、満載排水量は5,500トンで、新しい「まや」型駆逐艦の半分のサイズだ。
これを考慮すると、第2次世界大戦中に日本の他のどの軍艦よりも多くの海戦に参加し「強運」との異名を持った、かの有名な最上型重巡洋艦「熊野」に、新しい「くまの」は適いそうにない。ただし、レーダーの痕跡を最小限に抑えるように作られたこの新造艦のステルス艦らしい角度のあるデザインにより、「くまの」はより適切に脅威を回避できる。
また、「くまの」は強力な三菱電機製OPY-2多機能レーダーを搭載し、水面・水面下の無人資産を展開する能力を備える。
(JSくまのFFM2)pic.twitter.com/8AUUi1Kdz3
—フランカー(@ kh840124)2020年11月19日
朝日新聞によると、自動化を徹底したお陰で艦の乗組員は90人で済む。これは駆逐艦1隻に必要な乗組員の半分であり、イージス戦闘システム搭載艦に必要な乗組員の3分の1だ。同紙はまた、標準化された設計により、4組の乗組員団がローテーションを組み、乗り慣れた1隻の艦ではなく、操作の必要な任意の艦を操作できると述べる。
乗組員が少ないほど求められる人員は少なくて良い。これは新兵の数の減少に直面する海上自衛隊(MSDF)に必要なことだ。10月のロンドン・タイムズ紙の報道によると、MSDFは年齢上限を26歳から32歳に引き上げたが、過去数年間は補充枠を満たすことが出来なかった。
8月の防衛白書によると、東京は30FFM型艦6隻の発注を済ませ、防衛省は更に2隻の建造を模索しているが、最終的には合計22隻のフリゲート艦が必要だ。「くまの」は30FFM型艦としては実際には2番目に起工されたが、奇妙な事件が重なり、1番艦はいまなお建造中だ。
「くまの」は2022年3月に就役する予定であり、その時点より中国漁船の動きを監視するために東シナ海で哨戒活動を始める。同海では豊かな漁業水域をめぐる競争が激化しており、近年東京との紛争が高まっている。
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