インドはアジア太平洋地域における中国の貿易支配に対抗するために豪日と手を組む/日本が移転先リストにインド・バングラデシュを追加、移転企業は補助金を受け取りへ (Sputnik International)
(India Joins Hands With Australia, Japan to Counter China's Trade Dominance in Asia-Pacific Region: Sputnik International)
https://sputniknews.com/india/202009011080340032-india-joins-hands-with-australia-japan-to-counter-chinas-trade-dominance-in-asia-pacific-region/
インドはアジア太平洋地域における中国の貿易支配に対抗するために豪日と手を組む
2020年6月18日、国民会議派の支持者たちがコルカタでの反中国デモの際に、中国の形と一緒に「ボイコット・メイド・イン・チャイナ」と文字の書かれた旗の上に中国製品を置く。この後、彼らはそれらを燃やした。
©AFP 2020 / DIBYANGSHU SARKAR
インド
2020年9月1日16:45 GMT
記者 ナーイル N.B.
パンデミックの継続により、自動車・消費財から医薬品・電子機器・石油・ガスに至るまで、殆ど全ての国がサプライチェーンの崩壊に直面している。ナレンドラ・モディ印首相はインドに目覚めるよう呼びかけたい、全ての重要な製品は全て国内で生産するようにしたいと考えている。
インド・豪州・日本は、インド太平洋地域において代替サプライチェーンを構築するために協力している。
この地域の貿易は現在中国に支配されているが、COVID-19危機の間にこれが途絶えた。
火曜日、3カ国の貿易担当閣僚はテレビ会議を行い新構想―サプライチェーン・レジリエンス・イニシアチブ―を立ち上げ、同じ考えを持つ地域の国々に参加を呼び掛けた。
サイモン・バーミンガム豪貿易観光投資相、ピユーシュ・ゴヤル印商工相、梶山弘志・日本経産相は共同声明を発表し、3国は自由かつ公正で包括的な差別のない安定した貿易・投資環境を提供するために、自国市場の開放を維持するよう決めたと述べた。
インドは、特にラダック国境で現在も続く対立の後、中国に代わる製造ハブとしての立場を打ち出そうと試みてきた。
ナレンドラ・モディ首相は、インド独立記念日に国民に向けた演説で「…世界の多くの企業は自社のサプライチェーンのハブとしてインドを見ている。だから今、私たちはメイク・イン・インディアとともに、メイク・フォー・ワールドのスローガンを掲げて前進しなければならない」述べた。
また、ニューデリーは、世界の製造業者が中国からインドに拠点を移すのを促すために、規制当局の認可を緩和するための詳細な計画づくりに取り組み始めた。
日本は、企業が中国から離れるのを助けるために既に20億ドルの基金を設立した。また、豪州と米国は、中国を含まないレアアース材料のサプライチェーンの創設を提案している。
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タグ: ナレンドラ・モディ, 貿易, COVID-19, インド太平洋, 日本, 豪州, ニューデリー, インド
(Japan Adds India, Bangladesh to List of Relocation Destinations, Shifting Firms to Receive Subsidy: Sputnik International)
https://sputniknews.com/india/202009041080365026-japan-adds-india-bangladesh-to-list-of-relocation-destinations-shifting-firms-to-receive-subsidy/
日本が移転先リストにインド・バングラデシュを追加、移転企業は補助金を受け取りへ
© Sputnik / Natalia Seliverstova
インド
2020年9月4日 12:08 GMT
記者 アシュトッシュ・クマール
5月、ナレンドラ・モディ印首相は2,660億ドルのコロナウイルス救済策を発表するとともに、輸入代替と地元生産による輸出の促進を想定した自立した経済づくりを呼び掛けた。
COVID-19の世界的大流行を受けて企業が中国から生産拠点を移す中で、インドが優位に立つのを助ける動きとして、日本は移転先のリストにインドとバングラデシュを含めた。
日本は、拠点を中国から東南アジア諸国連合(ASEAN)に移す製造業者に補助金を提供している。
インド商務省の複数の情報源は、インドを補助金の移転先リストに追加する日本の決定を歓迎して、「日本は補助金計画の対象地区を広げることにより、特定地域への依存を減らすとともに、緊急時でも医療物資と電子部品の安定供給が可能なシステムを作ることを目指している」と述べた。
「政府は、企業にASEAN地域全体への生産拠点の分散を促すための補助金として、2020年補正予算に235億円(2億1620万ドル)を計上した」と、同省のある情報源は述べた。
9月3日に始まった2回目の募集には、「ASEANと日本のサプライチェーンの回復力に貢献する諸事業」が追加されたが、これにはインドとバングラデシュへの移転計画が想定されていると、その情報源は付け加えた。
専門家たちは、「チャイナ・エグジット」補助金の移転先リストにインドが追加されたことにより、インドの製造業が大いに奮起するものと見ている。
上級経済ジャーナリストのディーパック・ジョシ氏はスプートニクに対し、「COVID-19の世界的大流行により、既存のグローバルサプライチェーンの欠点が露わになった。それは、これまで少数の仕向国に支配的な力が集まっていたことだ。日本のような国は自分たちのサプライチェーンの多様化を欲しており、これはインドにとって好機となる。インドはベトナムやラオスと競争しなければならなくなるからだ」と語った。
一方、今日午前、ピユーシュ・ゴヤル印商務相は、インドの輸出は輸入と同様に好ましい傾向を示していると述べた。
ゴヤル氏は貿易諸団体との会合で講演を行い、「輸出は今年4月にパンデミックのために急激に落ち込んだが、その後は昨年の水準に近づいている」と述べた。
「輸入に関しては、資本財の輸入が減少しておらず、主に原油・金・肥料に輸入の減少が見られることが好ましい点だ。」
また、貿易赤字は大幅に減少しており、「私たちの回復力あるサプライチェーンのおかげで、世界貿易における私たちのシェアは向上している」と、彼は付け加えた。
日本だけでなく、中国に拠点を置く他国の多国籍企業がインドに目を向けている。今年5月、ドイツの製靴企業フォン・ヴェレックス社は靴製造事業全体を中国からインドに移転すると発表した。
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タグ: パンデミック, COVID-19, サプライチェーン, 供給, 製造, 投資, 日本, インド
(投稿者より)
"Under the second round of applications, which began on 3 September, 'projects that will contribute to the resilience of the ASEAN-Japan supply chain' were added, assuming relocation plans to India and Bangladesh, the source added." 「9月3日に始まった2回目の募集には、『ASEANと日本のサプライチェーンの回復力に貢献する諸事業』が追加されたが、これにはインドとバングラデシュへの移転計画が想定されていると、その情報源は付け加えた。」
JETROのこの事業のことだと思うのですが、記事の内容と必ずしも整合していないようです。裏取りに使えそうな別の情報は探し切れませんでした。この場で白状いたします。