サウジアラビア 記録的な石油増産を予定 OPECプラス交渉決裂を受けて/サウジアラムコの株価 新規株式公開価格を下回る(Sputnik日本)
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サウジアラビア 記録的な石油増産を予定 OPECプラス交渉決裂を受けて
© AFP 2020 / Marwan Naamani
経済
2020年03月08日 16:45
筆者 : ブルームバーグ
サウジアラビアは、ロシアがOPECプラスの新たな減産協定に合意しなかったことを受け、4月の石油生産量を1日最大1000万バレルまで増産する意向。交渉に詳しい情報筋をもとにブルームバーグが伝えている。
情報によると、サウジアラビアは1日の石油生産量を現在の970万バレルから1000万バレル超まで増やす予定であり、これは石油市場では「宣戦布告に等しい」という。また必要に応じて、生産量は記録的な1日1200万バレルを超える可能性もある。
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そのほかサウジアラビアは特定種の原油をより低価格(1バレル6-8ドル安)で提供した。情報筋によると、サウジアラビアの石油会社「サウジアラムコ」は北欧・西欧の製油企業にArab Light銘柄を1バレル8ドルの割引で提供したという。
取材に応じたトレーダーによると、このような行動の目的はロシア企業の欧州への石油販売を妨害するためだという。
3月6日に行われたOPEC加盟国および非加盟国による今後の取引を決定する交渉は決裂した。OPECプラスは、さらなる価格下落を見込みこれ以上の減産を希望しないロシアの主張により合意に達することができなかった。
交渉決裂を背景にブレント価格は1バレル9%安となった。
タグ OPEC, 石油, サウジアラビア, ロシア
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サウジアラムコの株価 新規株式公開価格を下回る
© AP Photo / JOHN MOORE
経済
2020年03月09日 20:17
サウジアラビアの石油企業サウジアラムコの株価が取引過程で最大で10%安となった。
サウジアラビアの証券取引所Tadawulのデータから明らかとなった。取引の過程で株価は27リヤル(762円)の値をつけた。
証券価格は、2019年12月のIPO(新規株式公開)後の同社の株取引開始以降、最低レベルに下落した。これは2019年12月に公開されたIPO価格より4.85%安となった。サウジアラムコの株がはじめて公開された際は株価は1株32リヤルだった。
9日、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の合意が決裂に終わったことを背景に、原油価格が30%下落。OPECと非OPEC参加国(ロシアとアゼルバイジャン、カザフスタン)は6日、減産に関する取引のパラメーターで合意に達することができなかった。2016年から施行されている合意は4月1日に失効となる。
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