アジア株式市場、軒並み下落 原油価格の急落が影響 (BBC NEWS JAPAN)

アジア株式市場、軒並み下落 原油価格の急落が影響 (BBC NEWS JAPAN)















アジア株式市場、軒並み下落 原油価格の急落が影響





2020年03月9日







Getty Images





アジアの株式市場は週明けの9日、大きく落ち込んだ。原油価格の急激な下落と経済指標が振るわないことが影響した。



東京株式市場では、日経平均株価が先週末の終値より5%以上下げ、1050円99銭安い1万9698円76銭で取引を終えた。



オーストラリア株式市場のASX200も7.3%下落。2008年以来で最大の下げ幅となった。



原油価格をめぐっては、石油輸出国機構OPEC)と主要同盟国のロシアとの間で価格戦争となることへの懸念が発生。それを受け、株式市場は混乱した。



さらに、中国の輸出の落ち込みと日本経済の縮小にも、投資家たちが反応した。



世界各地の株式市場では、新型コロナウイルスの大流行が経済に深刻なダメージを及ぼすことへの懸念から、大幅な乱高下が起きている。





中国、香港も下落





原油価格が9日、先週末に比べて30%以上値下がりしたのにともない、エネルギー関連の株が大きく値を落とした。



オーストラリアの株式市場では、オイル・サーチ社の株価が31%下落。エネルギー企業のサントスは27%落ち込んだ。



中国では、代表的な上海総合指数が先週末から2%近く落下。香港では9日午前、ハンセン指数が3.7%の下落率を記録した。



「中国のおかげで週明けの市場には雷雲が垂れ込めるだろう」と、ブローカーOANDAのシニア市場アナリスト、ジェフリー・ヘイリー氏は述べた。



中国は7日、今年1~2月の貿易データを発表した。輸出額は前年同期比17.2%減、輸入額は同4%減だった。新型ウイルスの経済への打撃もあり、中国の貿易赤字は71億ドル(約7500億円)に上った。



「中国はゆっくりと元に戻るかもしれない。だが製造業は、中国以外でのコロナウイルスの感染拡大を受けた、世界的な需要の落ち込みに直面するだろう」とヘイリー氏は話した。



日本では9日、2019年10~12月期の国内総生産GDP)が年率換算で7.1%減だったと発表され、市場心理を悪化させた。





(英語記事 Asian stock markets tumble after oil prices crash





関連トピックス ロシア コロナウイルス オーストラリア 中国 株式市場 香港 東京証券取引所 石油ガス産業 アジア 石油輸出国機構(OPEC)