コロナウイルス:危機管理について批判を受ける日本政府(RFI)











(Coronavirus: le gouvernement japonais critiqué pour sa gestion de la crise: RFI)

http://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20200219-diamond-princess-coronavirus-paquebot-malade-debarqu%C3%A9-critique-gouvernement-





コロナウイルス:危機管理について批判を受ける日本政府





発表:2020年2月19日16:56・更新 2020年2月19日17:01







大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」で検疫中のために身動きの取れない人々が、岸壁で何が起きているかを観察している。REUTERS/Kim Kyung-hoon





文:RFI





2月19日水曜日、コロナウイルスSars-CoV-2の新たな症例88例が横浜の大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」で確認されたが、乗客は続々と下船していく。雨のような批判が巻き起こっている。





報告 RFI東京特約記者、ブルーノ・デュヴァル





日本・横浜港で検疫中の大型客船の船内で、少なくとも621人がコロナウイルスSars-CoV-2に感染している。しかし2月19日水曜日、健康状態の良好なクルーズ客500人の下船作業が始まり、これが21日金曜日まで続く予定だ。



クルーズ客6人のうち少なくとも1人が感染したが、この数字はまだまだ最終的でない。





船は「病原菌の巣」





日本政府は下船した民間人の健康を確保するために様々な措置を講じたにも係わらず、この危機における衛生管理に誤りがあったと非難され、雨のような批判を浴びている。神戸大学のある優秀な教授によると、船内の状況は「混沌としている」。彼が動画上で語った声明は日本で大きな反響を呼んだ。



いずれにせよ、発症当初に船内で取られた衛生上の予防策が十分でなかったことは、他の専門家たちが確認している。船は「病原菌の巣」だったので検疫は陸上で実施されるべきだったと、彼らは付け加えた。問題は船の乗員・乗客3,711人を収容可能な病院がなかったことだと、政府は返答した。





日本では声が荒さを増す





また、政府には常に対処能力があるわけでなかったという事実についても数々の批判が発せられた。例えば、クルーズ客全員に対する検査が遅れた。観光客の下船が水曜日の午前中に始まったからといって事態が良くなった訳ではない。病気の潜伏期のことやこの同じ日に88例の新たな症例が確認されたことを考慮すると、検査の時点で健康状態が良好であったとしても、彼らを下船させることを決定したのは伝染病の専門家たちには理解し難い。



日本の国会では、この問題についての緊張が一段階高まっている。複数の世論調査によると、日本国民も同様に危機管理の方法に不満を抱いている。特に、政治・財政上の不手際により人気が急落したばかりの安倍晋三首相には苦しい局面だ。







読む:Covid-19コロナウイルス-7つのポイント





日本 コロナウイルス 健康・医療







(投稿者より)



コロナウイルスSars-CoV-2」"Sars-CoV-2"、病気の名前が”Covid-19”で、この病気をもたらす病原菌の名前が "Sars-CoV-2" のようです。



"Même s’ils étaient en bonne santé au moment des tests, pour des épidémiologistes, la décision de les faire sortir est incompréhensible vu le délai d'incubation de la maladie et la confirmation de 88 nouveaux cas la même journée."「病気の潜伏期のことやこの同じ日に88例の新たな症例が確認されたことを考慮すると、検査の時点で健康状態が良好であったとしても、彼らを下船させることを決定したのは伝染病の専門家たちには理解し難い。」乗員・乗客を船に残した判断や船から下ろした判断については様々な見解があると思います。今後の検証を待ちたいです。





※ 2020.2.24 投稿者のコメントに事実関係の誤りが見つかったので、一部を訂正しました。