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日本:福島原発周辺の土壌の困難な除染 (RFI)

日本:福島原発周辺の土壌の困難な除染 (RFI)











(Japon: la difficile décontamination des sols autour de la centrale de Fukushima: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20191212-japon-fukushima-decontamination-radioactivite-cesium-accident-nucleaire





日本福島原子力汚染





日本:福島原発周辺の土壌の困難な除染





記者 RFI





発表 2019年12月12日・更新 2019年12月12日12:01








福島発電所周辺の作業(説明画像)

©TORU HANAI / AFP






日本の福島原発事故を受けて始まった土壌の除染作業―主に剥ぎ取りによる―により、計算では数百年の間影響を及ぼすとされる放射性セシウムの濃度を80%減らすことが出来た。しかし、森林の問題がそのまま残っていると、科学的諸研究の概要に示されている。





2011年3月の福島の大災害を受けて日本の当局が決定したこれらの剥ぎ取り作業は、9,000平方kmを上回る面積で実施された。実施地域は、原発の近隣に位置する区域(避難が実施された11市町村)から、それより弱いものの有意なレベルの放射能の影響を受けた、更に広範囲の40市町村の区域にまで及ぶ。





最初の除染作業からの教訓





この作業は現在ほぼ完了しているが、これに関する約60件の科学出版物の概要が今回初めて欧州地球科学連合の『土壌』誌[Soil]に掲載され、研究者たちが学べるようになった。この概要によれば、「日本の当局は農地を浄化するために、5cmの厚さで表土層を剥ぎ取ることを主要な方法として採用したが、これにより処理区域のセシウム濃度を約80%減らすことが出来た。」



これにより、この浄化作業―チェルノブイリの大災害の後には行われなかった―が「効果的」なことが明らかになり、また、「現地では結構な量の放射性セシウムが表土層に残っていることを確認する」ことが出来たと、この論文を取りまとめた気候環境科学研究所(CEA/CNRS/ヴェルサイユ・サンカンタン・アン・イヴリーヌ大学)のオリヴィエ・エヴラール研究員はAFPに考えを述べた。この研究者は、セシウム137が「中長期的に住民にとって最も高いリスクとなっている。なぜなら、除染活動を実施しなければこれが約3世紀後に環境中に残っていると考えられるからだ」と指摘した。







[福島の土壌除染の教訓―ピエール=シモン・ラプラス財団気候環境科学研究所のオリヴィエ・エヴラール研究員が、効果的な除染戦略とその効能について論文を取りまとめた。]







「処理の難しい」廃棄物





それでも、この除染のコストは極めて高い。作土の表層部分を除去するために「日本政府は約240億ユーロを費やした」と概要の著者は声明で述べた。更に、この技法により「処理の難しい」大量の廃棄物(2000万立方m)も発生する。



しかし何よりも、「被災地の4分の3」の範囲に広がる森林がこの作業の対象から外されている。そこは手つかずのままにされたので、「放射性セシウムが長期に亘りそこに溜まる可能性がある」と科学者たちに警告する。しかし、これらの森林は台風、洪水、地滑りによる土壌侵食を受けやすく、これが河川系の汚染に繋がる可能性がある。別の除染方法「ファイトエクストラクション」(チェルノブイリで既に試行されている)の評価についても述べられている。これは土壌からセシウムを吸い取る植物を植えるものだ。「しかし、研究では収量が良くないことが示された」と、オリヴィエ・エヴラール氏は説明を続けた。





(参考 AFP)





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