連邦首相の新年の挨拶『結束はテロリズムよりも強い』(ドイツ連邦首相府):阿修羅♪

連邦首相の新年の挨拶『結束はテロリズムよりも強い』(ドイツ連邦首相府):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/17/kokusai17/msg/111.html















https://www.bundeskanzlerin.de/Content/EN/Artikel/2016/12_en/2016-12-31-neujahrsansprache-bkin_en.html





連邦首相の新年の挨拶





結束はテロリズムよりも強い





連邦首相は新年の挨拶で「思いやりと団結によってテロリストたちの憎しみの世界に反撃する私たちの断固とした決意」を表明した。「法の支配や私たちの価値に基礎を置く私たちの民主主義や政府」を考慮し、メルケルは今までと同様にドイツを信頼していると語った。







アンゲラ・メルケル連邦首相が新年の挨拶を送る。「私たちは自由で思いやりがあり開かれている」と、アンゲラ・メルケルは語る。

Photo: Bundesregierung/Bergmann






私の同胞である市民の皆さん



2016年は困難な試練の年でした。このことを私は今夜皆さんにお話ししたいことですが、全てのことにも係わらず私がなぜドイツを信頼しているか、なぜ私たちの国とその国民の強さをここまで強く確信しているかにもお話ししたいと考えています。



最も困難な試練がイスラム主義者のテロであることは間違いないことです。彼らは数年前から今もドイツに狙いを定めています。2016年、それは私たちの国の中心で私たちを襲いました。ヴュルツブルク、アンスバッハ、そして数日前、ここベルリンのカイザー・ヴィルヘルム記念教会前に開かれたクリスマスの市でです。



そして確かに、テロ攻撃の犯人たちのことはとりわけ苦々しく忌まわしいです。彼らは私たちの国に来て保護を求める申請を行い、この理由のために私たちの国は彼らを助けたいと強く思ったにも係わらず、彼らは今やその行動を通じてこの援助の精神を残酷にあざ笑ったからです。それは丁度、私たちの助けを本当に必要としそれに価する人々を残酷にあざ笑ったのと同じです。



なぜ、その時私は今申し上げたような信頼感を持ったのでしょうか?亡くなった方々や負傷された方々にこんなにも深い悲しみや心の痛みを感じている最中に信頼感とはどのようなことでしょうか?



ここベルリンや他の多くのドイツの都市で、このような困難な日々に私たちが与えたり受け取ったりできた慰めの言葉の中に私たちはそれを感じてきたと、私は考えるのです。



思いやりや団結によってテロリストたちの憎しみの世界に反撃する私たちの断固とした決意の中にもです。



私たちは生活や仕事を進めていくことでテロリストたちに教えているのです。あなたたちは憎しみに満ちた殺人者だが、私たちがどのように生き、どのように生きたいかを決めることは出来ない。私たちは自由で思いやりがあり開かれていると。



そして、破壊されたシリア・アレッポの姿を思い出しながら、私たちが去年1年間もまた、私たちの保護が本当に必要な人々がドイツで足掛かりを見つけて私たちの社会に統合することを助けてきたのは大切なことだったし正しいことだったと、私たちは改めて言わなければなりません。



これは全て私たちの民主主義や、法の支配と私たちの価値に基礎を置く私たちの政府の反映です。



それらは憎しみに満ちたテロリズムの世界に投げ返される光です。それらはテロリズムよりも強いでしょう。結束すれば私たちの方が強いのです。私たちの国の方が強いのです。



私たちの国は、市民の安全と自由を保証するために出来ることは何でもします。



この仕事が終わることは決してありません。また今年、私たちは公安機関にたくさんの新たな支援を行いました。2017年、連邦政府は政治的・法的な変化を必要とするあらゆる所で必要な措置を速やかに開始・実行します。



また多くの人々は2016年に、世界全体はバラバラになった、あるいは、達成が成し遂げられたと長らく考えてられていたものに今や疑問が投げかけられているとの思いを結びつけています。例えば、欧州連合。あるいは、議会制民主主義さえもです。市民の利益に注意を払わずむしろごく少数の人々の利益に奉仕している、との噂が流れています。



何という歪んだ絵でしょう。



確かに欧州の歩みは遅いです。それは厄介なものです。欧州は加盟国の1つが抜けるという暴風を切り抜けなければなりません。そして確かに、国民国家が行うよりも本当により良く出来ることに欧州は集中すべきです。



しかし、私たちドイツは1国単独で取り組んだ方が私たちに幸せな未来をもたらすと考えるまで流されるようではいけません。



欧州が全体として難題に直面する所では−グローバルな競争、域外との境界の防衛、移民対策などです−全体としての対応を見つけなければなりません。たとえそれがどれだけ辛く厳しいことであってもです。そして、私たちドイツはこれに主導的な役割を果たすことにあらゆる関心を持っています。



また、一部の人たちが描く私たちの議会制民主主義の絵も歪んでいます。しかし、私たちの民主主義は強いです。それは人々が参加し発言できるものです。それは反対や批判を受け入れたり本当に必要としています。平和的に表明され個人を尊重する批判であり、解決や妥協を求めて人々の集団全体を分断することのない批判をです。



また、2017年は次の連邦議会選挙の年です。私たちが政治的な話の中で多くのことを活発に議論することを私は擁護しますが、民主主義に生きる者として常にそれが私たちの民主主義に奉仕し、ひいては国民に奉仕する名誉であることを決して忘れないでいただきたいのです。



私たちの社会市場経済はドイツについて私を勇気を与えてくれるものの1つです。わたしたちはこのシステムのお陰で、世界のどの他の経済システムよりも危機や変化の進行に上手に対応できます。



今日、過去のどの期間よりも多くの人々が職を持っています。ドイツの企業は圧倒的に繁栄しています。私たちは経済的な成功のお陰で、社会保障制度を強化して助けが必要な全ての人を助ける機会を得ています。例えば、明日から医療制度の重要な改善が実施に移されます。



また、私はドイツの企業・大学が未来に向けて行っている研究開発の作業に傾ける熱意と創意に勇気づけられています。新しいエネルギー源からIT技術までのあらゆる分野で私たちは他の人に駆り立てられるのではなく、むしろ一緒に新しい道を発見し決めていく機会を得ています。



私たちはこのために、開かれた心で自信を持って世界を見ることが求められます−自分自身や自分たちの国に信頼感を持つということです。



団結・開かれた心・私たちの民主主義・強い経済、これらが全ての人の幸せに奉仕します。このようなものがあるので、この困難な年の瀬にでさえ私はここドイツの私たちの未来に信頼感が持てるのです。



これらの価値は1つとして私たちが簡単に得られるものはありません。これら全てのために、私たちは2017年も働かなければなりません。私たち全員が一緒に、各人が能力の限りを尽くしてです−この仕事にはそれだけの価値があるのです。



皆さんと皆さんの御家族が健康・御幸運・神の御守護を十分に頂き、良いお年を迎えますよう心の底から願っています。





2016年12月31日















Neujahrsansprache der Kanzlerin "Gemeinsam starker als der Terrorismus"(Die Bundeskanzlerin)











(投稿者より)



文章を読みながら、この方が牧師の娘さんであることを思い出しました。ドイツは今年、ルターの宗教改革から500年を迎えます。