「第2回東方経済フォーラムと日露首脳会談:まず、経済協力を」(ロシアNOW・DW・Suptnik日本):阿修羅♪

「第2回東方経済フォーラムと日露首脳会談:まず、経済協力を」(ロシアNOW・DW・Suptnik日本):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/221.html











(ロシアNOW)

http://jp.rbth.com/business/2016/08/31/625731





中国集中から日本などへ多極化か





2016年8月31日 アレクセイ・ロッサン、ロシアNOW





ウラジオストクのフォーラムで、プーチン大統領は日本、韓国の首脳と会談する。一方で、中国代表団は二線級の役人らで構成されている。専門家によれば、ロシア政府が中国方面の活動に落胆していること、中国企業との現実的なプロジェクトがないことが、この理由だという。





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東方経済フォーラム, 露日ビジネス新潮流, 露日関係, 中国, 投資








ユーリイ・スミチュック撮影/タス通信





第2回「東方経済フォーラム(EEF)」(9月2〜3日、ウラジオストク市)に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、日本の安倍晋三首相、韓国の朴槿恵大統領が出席する。これに対し、中国代表団を率いるのは、全国人民代表大会常務委員会副委員長の陳昌智氏。さらに、ロシアと隣接する吉林省黒龍江省のトップもEEFには出席しない。これをロシアの経済紙「コメルサント」が伝えている。



専門家によると、これはロシアが自国のアジア政策を多様化し、中国だけでなく、他のアジア諸国からも投資を呼び込もうとしていることを意味するという。「近年目にしてきた中国との協定に関する多くの協議は、ロシア政府が期待していた良い結果をもたらしていない」と、ロシアのFX会社「テレトレード」のアナリスト、ミハイル・ポドゥプスキー氏は話す。



一方、EEFに先立ち、日本政府は領土問題の進展を待たずして、ロシアへの包括的な経済協力を先行させると発表した。これを「タス通信」が伝えている。





中国vs日本





「露日経済協議会」は現在、日本と調整していくロシアの投資プロジェクトをまとめており、すでにロシアから200社以上がこの作業に参加していると、会長のアレクセイ・レピク氏はロシアNOWに話した。「B2B協力の発展を安倍首相も注視している」という。「両国の経済プラットフォームは定期的に設けられており、両国の経済人が相互活動する際に生じる具体的な問題を解決している」とレピク氏。



一方で、中国方面の活動には複数の障害がある。「中国の主要な問題は、輸出産業の明らかな減速」と、ロシアの証券会社「オトクルィチエ・ブロケル」最高経営責任者マクロ経済顧問のセルゲイ・ヘスタノフ氏は話す。この文脈において、中国代表団が二線級の役人らで構成されていることは驚きではないという。「中国は貿易相手国として、ロシアに強硬な交渉をしてきた」とヘスタノフ氏。中国へのガス輸出協定に、ロシアの国営ガス大手「ガスプロム」が署名するまで、実に9年以上を要した。



「中国は現在、アメリカとの貿易・投資協定を結ぶことに集中している。また、主要20ヶ国・地域(G20)首脳会議の準備に忙しい」と、ロシアの投資会社「フリーダム・ファイナンス」ロシア株式市場運用管理責任者のゲオルギー・ヴァシチェンコ氏は話す。G20サミットは、EEFの閉幕直後の9月4〜5日に、中国杭州で開催される。





EEFで期待されることとは





前回のEEFでは、総額1兆3000億ルーブル(約1兆9500億円)の投資契約80件が結ばれた。この中には、最大で年間490億立方メートルの能力を有する「アムール・ガス精製工場」を建設する協定、ロシアから西ヨーロッパへバルト海経由でガスを送るパイプライン「ノルド・ストリーム」の能力を2倍に増強する協定などがある。



「EEFの主な目的は、ロシアのプロジェクトに対する外国人の関心をサポートすること」とヘスタノフ氏。



ロシアの投資ホールディグ「フィナム」の金融アナリスト、チムール・ニグマトゥッリン氏によると、今回のEEFでは枠組み合意や予備的合意が結ばれる可能性があるという。全体で30〜35件の大型プロジェクトが発表される見込みだという。



「外国人投資家にロシアへの参入の用意があるのかを見極めるという点で、EEFは政治的に重要」と、ヴァシチェンコ氏は話す。アジア市場でのロシアのプロジェクトに対する反応は、欧米市場よりも良好だという。EEFでは、革新的なプロジェクトも発表される他、中国や韓国の有名企業の株式の取り扱いの提案も行われる。













(Shinzo Abe and Vladimir Putin discuss island dispute, North Korea: DW English)

http://www.dw.com/en/shinzo-abe-and-vladimir-putin-discuss-island-dispute-north-korea/a-19524399





外交





安倍晋三氏とウラジミール・プーチン氏が領土紛争や北朝鮮について討議する





両指導者は西太平洋の島々をめぐる第2次世界大戦以来の諍いの解決策を討議するために会った。また、プーチン氏は北朝鮮との緊張に火を点けかねないどのような行為をも避ける必要があると強調した。











ロシアの港町・ウラジオストクでの経済会合での話で、安倍氏は日本で北方領土、ロシアで南クリルとして知られる島々をめぐる紛争(投稿者による和訳を取り上げた。



「日本の指導者として私は日本の立場の正しさを強く確信している。一方でウラジミール、あなたはロシアの指導者としてロシアの立場の正しさに完全な自信がある」と、安倍氏は語った。



「それでも、私たちがこのようなことを続ければ、この全く同じ討論がさらに今後数十年続くだろう。このような事態を放置すれば、あなたも私も未来の世代により良い可能性を残すことはできないだろう」と、彼は付け加えた。



この列島は第2次世界大戦の終わりにソビエト軍により占拠され、70年間に亘り日露関係を悪化させていた。この問題について正式な条約は1度も結ばれていない。



土曜日、露大統領は問題解決のために確固たる手段を取る用意があると語った。



「前進のために過去が障害となるべきでない。これらを解決するために、私たちには一定のレベルの信頼が必要だ。この解決は用心が必要だが、私たちには達成が可能だ」と彼は付け加えた。







DWの漫画家セルゲイ・エルキンが描いた風刺漫画では、プーチン氏の注意が南クリルから移動し、クリミアへの集中を強めつつあることが示されている。安倍晋三氏は嬉しそうだ





北朝鮮との緊張





朴槿恵(Park Geun-Hye)韓国大統領も出席した土曜日の会談で、ロシアは北朝鮮との対話再開に賛成するとプーチン氏が語った。彼は北朝鮮に核についての国際的な諸協定を遵守するよう促したが、「更なる[緊張]激化を招くいかなる行為も逆効果だ」と語った。



これに先立ち、朴槿恵氏は北朝鮮が核プログラムを放棄するよう「統一した強いメッセージ」を出すよう促していた。



北朝鮮が核プログラムを放棄し開放の道を選ぶなら、私たちは国際社会と共に積極的にそれを支援する用意がある」と彼は語った。



1月に北朝鮮が4度目の核実験を実施して以来、朝鮮半島の緊張は悪循環を続けている。その後一連のミサイル実験が行われ、そのうち6月に行われた実験では発射されたムスダン・ロケットの1発が高度1,000kmに達し、3,000kmを上回る飛行能力が誇示された。



先週、北朝鮮は潜水艦からミサイルを発射し、ミサイルは500km航行して日本のレーダーに捉えられた。







mg/sms (Reuters, AFP)







発表 2016年9月3日

関連テーマ ウラジミール・プーチン北朝鮮日本ロシア

キーワード 日本ロシア南クリル北方領土安倍晋三ウラジミール・プーチン北朝鮮金正恩













(Suptnik日本)

http://jp.sputniknews.com/opinion/20160831/2712558.html





北方領土問題...、はもう問題じゃない?







© Sputnik/ Michael Klimentyev





オピニオン





2016年08月31日 19:04(アップデート 2016年08月31日 22:49)





タチヤナ フロニ






日本政府はロシアとの間の領土問題の解決に進展を待たずして、両国の経済協力の拡大への意気込みを見せている。共同通信が複数の消息筋からの情報として報じた。共同通信はこれを、日本がロシアとの協力をクリル諸島の解決如何においていた従来の論争原則的な立場から退かせたことを示すと評価している。





日本政府内では5月ソチでのプーチン・安倍首脳会談の後、二国関係の新たなアプローチの本質は領土問題に関する従来の姿勢を修正することにあると理解している。その本質とは経済関係は領土交渉の如何に関わらず拡大せねばならないということに尽きる。9月この路線はウラジオストク東方経済フォーラムですでに続行されることになる。



一方で日本政府内には日本の投資がかえってクリル問題の解決に遅れをきたすのではという危惧感があると共同通信は書いている。これが理由となってロシア人専門家らの中からは日本政府が最後に行なった声明は宣言に近いものではないかという見解が挙げられている。高等経済学校の日本専門家、アンドレイ・フェシュン氏はスプートニクからのインタビューに対し、これらの声明は9月2日のウラジオストクでのプーチン・安倍両首脳の新たな会談を前に単に露日対話を活性化させる目的で出されたものではないかとの見解を示し、次のように語っている。





「日本人は実際のところは領土問題で今までの立場を譲ろうとはしていない。だが一方で日本は中国からの脅威、圧力が止まない様子を見ている。これは経済も軍事も、いや地域的、地政学的な圧力だ。また米国の役割が弱まりつつある様子も日本は目にしている。中国が近海で押しの姿勢を打ち出すのを抑止しようとする米国の試みはあまりにも弱い。



同時に米国次期大統領もクリントンになるのかトランプなのか、また全く予想がつかない状態だ。



だがどちらの候補者も(まぁ、トランプ氏のほうがこれは声高に言っており、ヒラリー氏のほうは控えめだが)米国とパートナー国の関係を米国の重みを軽くする方向へ見直さねばならないと主張している。



これがゆえに日本は周りを見渡さざるをえない。新たなパートナー探しをしないのであれば、日本が当てに出来き、不意打ちを食らわないですむ国くらいは探さねばならないだろう。この意味で外国のプレスがどうこう書きたてようとロシアは日本にとっては一番信頼のおけるパートナーなのだ。」






何よりもまず経済パートナー。ロシアは日本に対してもその隣国、領域に対しても攻撃的な計画は一切持っていない。日本も領土問題に関して自国の立場を退ける気はないものの、将来、二国の領土問題が論議に挙げられることは少なくなる。フェシュン氏は、そうなれば合同の経済プロジェクトの実現化もそれほどブレーキがかかることはなく、結果的に双方にとって有利にはたらくだろうとの見方を示し、次のように語っている。





「両国の経済関係は日本の土台の上に立っている。日本の実業界の旗艦らにかかっている。ところがこうした旗艦たちはグローバルなことにかかる際は未だに性急な歩みはとってこなかった。だがこの状況は中小企業のロシア市場進出の試みを阻止してはこなかった。例えば、サハリンにある観光スパ施設の建設もしかり。沿海地方にもほかのプロジェクトも少なくない。



つまり実際にロシアと日本の経済コンタクトは常に行なわれている。にもかかわらずそれは未だに期待するほどの規模では行なわれていないのだ。」






とはいえ実業界の前向きな姿勢は実際すでに前よりも活発化している。共同通信の指摘では今までロシアに進出していなかった日本企業数社が今年にも作業を開始しようとしている。共同通信によれば、安倍氏の提案した8項目の土台をなすのは極東開発、そして石油ガス分野でロシアの生産力のアップに技術的な協力を行なうこと、最新のテクノロジーを導入した医療センターの発展だ。







東方経済フォーラム(Suptnik日本)[関連記事のリンク集]













(ロシアNOW)

http://jp.rbth.com/politics/2016/09/05/627005





「敗者なき平和条約締結を」





2016年9月5日 グレブ・フョードロフ





ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムで、ロシアのプーチン大統領と日本の安倍首相は、両国間の平和条約締結に向けて作業を継続することで一致し、当面、そのための交渉が続けられる。露日両首脳は、その間の時間を空費しないように、両国経済界に呼びかけた。
 




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東方経済フォーラム, 露日ビジネス新潮流








ロシアのプーチン大統領と日本の安倍首相= ミハイル・メツェル撮影/タス通信





安倍首相の「東方経済フォーラム」全体会合の演説は、個人的な思い入れのこもったものだった。それは少なくとも予想外で、それ以前にロシア側が耳にしていたものとは異なっていた。



安倍首相は、ロシアの作家アントン・チェーホフを引用し、ロシアの歴史と現実から例を挙げた。ウラジオストクについて語りながら、当地の最高の絶景は海から見た眺望だと述べ、かつてウラジオに住んでいた格闘家ワシリー・オシェプコフに触れた。彼は、講道館柔道をロシアに紹介した人物で、日本でも知られている。また、やはりウラジオ出身者でオスカー俳優であるユル・ブリンナーにも言及した。



ウラジオストクを、ユーラシアと太平洋とを結ぶゲートウエー(玄関)にしよう」と呼びかけながら、安倍首相は、自身の8項目の経済協力提案について触れ、「極東地域をアジア太平洋に向けた輸出拠点にしよう」と述べた。そして、「ロシア産業の多様化を進めて生産性を上げ、それを生かしながら、ロシア極東地域を、アジア太平洋に向けた輸出の拠点にしよう」と呼びかけた。



そのうえで安倍首相は、「プーチン大統領に新しい提案をする。年に一度ウラジオストクで会い、8項目の進捗状況を互いに確認しよう。…20年、30年先、日本とロシアはどんな関係にならねばならないかを考えよう 」と述べた。



それから安倍首相は「君僕」の言葉づかいに移り(これは日本語でもロシア語でも親しい関係を示す)、プーチン大統領に「ウラジーミル」と語りかけながら、「私たちは、それぞれの歴史に対する立場、おのおのの国民世論、そして愛国心を背負って、この場に立っている。日本の指導者として、私は日本の立場の正しさを確信し、ウラジーミル、あなたはロシアの指導者として、ロシアの立場の正しさを確信している。 しかしこのままでは、あと何十年も、同じ議論を続けることになってしまう。それを放置していては、私も、あなたも、未来の世代に対してより良い可能性を残してやることはできない」。安倍首相はこう語った。





ロシアの「魔法の水晶球」に映った平和条約は





全体会合の司会を務めていたケヴィン・ラッド元オーストラリア首相は、安倍首相の演説の後で、「魔法の水晶球を覗き」、5年−10年後の露日関係を見てみては、とプーチン大統領に言った。

プーチン大統領は、露日両国の利益を念頭に置きつつ、「水晶球に映るのは、我々両国の国益だ」と答えた。



「私と晋三は、友情と信頼の関係にある。我々は、我々が作り出したのではない、この問題を解決しなければならない。…どちらの側にも敗者と感じさせないような形式が、我々には必要だ」。プーチン大統領はこう述べたうえ、指摘した。「歴史上にはこうしたアプローチの例は少数だが、成功を切に期待している」



さらにプーチン大統領は、「我々は、決然と歩み出そうとしているが、この歩みは入念に準備されなくてはならない。その間、我々は現在すでにある可能性を逃してはならない」と述べ、両国経済界に協力を先延ばししないよう提案した。





露日経済界の声





「ロシアが必要としているのは単なる投資ではない。アジア太平洋地域の市場に共に出せるようなプロジェクトが必要だ」。ロシアの新世代の企業経営者団体「実業ロシア」のアレクサンドル・レピク議長は、全体会合の前日の露日間の対話でこう述べた。



レピク議長によれば、日本からの投資を呼び込み、実業面での問題解決を手助けするため、昨年、作業グループが立ち上げられた。「これは、日本のビジネスの権利保護に関する事務所で、日本側の代表は、上月豊久在ロシア大使。…また我々は、ロシアからの輸出に関連するプロジェクトに対し、あらゆる支援を行う」。こうレピク議長は述べた。



一方、三井物産モスクワ有限会社社長兼CIS総代表の目黒祐志氏は、すでに1990年代初めからロシアでビジネスを始めているが、こう述べた。「我々は、カリーニングラードからウラジオストクにいたる多くのプロジェクトに投資している――大豆栽培にも電子機器関連分野にも。…我々は、ロシアが様々な分野で潜在的に強い国であることを目の当たりにしている。電子書籍、オンラインの教科書なども含めて」



また目黒氏はこう付け加えた。「サハリンでのプロジェクトが、ロシアへの主要な投資ということになる。それはわが社に利益をもたらすばかりか、日本のエネルギー安全保障にも寄与している」。目黒氏は、三井物産モスクワ有限会社がさらに10億ドル(約1000億円)以上をサハリンでのプロジェクトに投資する用意があると述べた。



また浅田照男・丸紅会長は、自身の演説のなかで、「安倍首相が提案した8項目の経済協力は、日本の実業界にとって、新たな経済政策を展開していくうえでの主な基盤となる」と述べたうえ、各国の貿易額が落ち込むなか、2015年の日本からの投資額は、3年ぶりに、5億ドル(約500億円)の増加を示したと指摘した。







−参考−



東方経済フォーラム全体会合 安倍総理スピーチ首相官邸