「アレバ−三菱連合、トルコで原発受注を獲得」(RFIの記事):阿修羅♪

「アレバ−三菱連合、トルコで原発受注を獲得」(RFIの記事):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/481.html





(Le français Areva et le japonais Mitsubishi construiront la 2e centrale nucléaire de Turquie : RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20130502-francais-areva-japonais-mitsubishi-construire-2e-centrale-nucleaire-turquie





原子力−記事発表:2013年5月2日火曜日17:07−最終更新:2013年5月3日水曜日09:15



仏アレバと日本・三菱が、トルコ2カ所目の原発建設へ



記者 RFI





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アレバと三菱重工業がトルコに建設予定のアトメア1の模型。

©Atmea






仏アレバ社と日本・三菱重工業(MHI)の原子力グループは、トルコで2カ所目の原発を建設するだろう。5月2日火曜日、レジェップ・タイイップ・エルドアン・トルコ首相が日本の日経紙に公表した。この協定は、明日、安倍晋三首相の訪問時に調印される予定だ。契約額は150億ユーロと見積もられている。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル



フクシマの国の安倍晋三首相は、5月3日水曜日にアンカラで、アレバ−三菱重工業・企業連合が黒海沿岸・スィノプに、4基の原子炉を建設する協定に調印することになっている。つまり、アレバと三菱が開発した、1,100メガワットの新型中出力原子炉アトメアが、まさに最初の受注となるわけだ。



この建設工事は2017年に始まる予定。2023年に最初の原子炉が営業に入る予定だ。契約額は160億ユーロ近いと見積もられている。アレバと三菱は、中国のグループと競争していた。



トルコ最初の原発は、チェルノブイリの国・ロシアが建設した。トルコは、今から2030年までに電力における原子力の比率を15%に引き上げるために、今から5年間で合計3カ所の発電所を建設したいと考えている。



このトルコ2カ所目の発電所は、日本の別のグループ・東芝も東電と連合を組み立候補していた。しかし、この福島発電所の運営会社は原発事故のために、4カ月後に手を引いた。









(Le contrat Areva-Mitsubishi en Turquie relance le nucléaire civil au Japon: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20130503-contrat-areva-mitsubishi-turquie-pourrait-relancer-nucleaire-civil-japonais





原子力−記事発表:2013年5月3日金曜日18:37−最終更新:2013年5月3日金曜日18:37



アレバ−三菱のトルコ契約で、日本の民生用原子力が再スタートする



記者 RFI





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安倍晋三・日本首相とレジェップ・タイイップ・エルドアン・トルコ首相、2013年5月3日アンカラにて。

REUTERS/Umit Bektas






三菱とアレバは、トルコ2カ所目の原発建設契約を勝ち取った。5月3日金曜日、安倍晋三・日本首相とレジェップ・タイイップ・エルドアン・トルコ首相はアンカラで、150億ユーロ近い金額の協定に調印することになっている。発電所黒海沿岸・スィノプの場所に建設されることになっている。この原発は10年後、段階的に営業を始める予定だ。今回の受注は、フランスには歴史的なもので、日本にも勝利となった。つまり、日本にとって、これが2011年の福島の大事故以来勝ち取った初の契約なのだ。



福島の大事故が、既に遥か遠くに去った感がある。去年12月、日本の安倍晋三・保守政権は、フクシマの3重大災害のトラウマを引きずったこの国の采配を再び握った。



かなりの人的被害−死者は20,000人近い−だけでなく、この事故により、数年来の危機によって既に弱体化していた日本経済に、重大な影響が発生した。前任者の野田佳彦氏が、2040年までに脱原発との方針を打ち出していたのとは対照的に、安倍晋三氏は原発回帰の一番槍として、世論にまだ事故の衝撃があったにも係わらず、総選挙の勝利に成功した。



今年7月、新しい安全基準が発効となれば、国内でも秋から原子炉が再起動できるようになるが、この発効を待って、日本の原発は輸出もされる。



この調印式が、金曜日、アンカラであった。しかし、今回、日本首相はこの水曜日(5月1日です:投稿者)、アラブ首長国連邦との間でも別の大型契約の締結に成功していた。この協定には工学技術やノウハウの移転が盛り込まれているが、要となる原子炉の供与は盛り込まれていない。











(投稿者より)



RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。



安倍氏が日本の活路を求めて、世界を駆け回っていることには敬意を表したいのですが、TPP交渉参加と原発輸出は、私としては喜べないものがあります。



アレバ−三菱連合の勝利を伝える記事の論調も、所々に皮肉が混じっているように私には読めます。「福島の大事故が、既に遥か遠くに去った感がある。」"La catastrophe de Fukushima semble déjà bien loin."、本当の問題はこれからで、それは分かり切ったことです。権力を批判せずにいられない、ジャーナリストの性でしょうか。それとも、チェルノブイリの経験とフクシマの教訓から、原発の未来を本気で心配しているのでしょうか。



オランド政権は縮原発の立場です。「減らすと言っても『8割を5割に』でしょう…」とも思えますが、減らさないよりはマシです。



日仏技術協力の結晶となる原子炉・アトメア1の熱効率37%とのこと。欧州規準ですから、日本の大方の電力事業者と違い、安全は真面目に追求するでしょう。それでも、ガスコンバインドサイクル発電は技術が既に確立されており、5割6割の熱効率が見込めますから、やはり後者に分があるように私には思えます。安倍氏は今回ロシアにも行きましたから、天然ガスの調達も今後はかなり楽になると思います。



私はたまに機会があれば、集会に行ってシュプレヒコールをあげています。行くたびに風邪を引いて帰ってくるのですが、冬の間ずっと脱原発の灯を守り続けて下さった方々には、頭が下がる思いです。



安倍氏の中東歴訪の概要は、ロシア歴訪とともに外務省サイトで見ることができます