日本: 大災害から1カ月後の、ある街の苦闘(BBC):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/11/jisin17/msg/149.html









(Japan: One town's struggle a month after the disaster: BBC NEWS ASIA-PACIFIC)

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-13029824





2011年3月10日 最終更新23:31GMT





日本: 大災害から1カ月後の、ある街の苦闘





日本は、3月11日の破壊的な地震津波から1カ月が経つ。BBCの東京駐在記者、ローランド・バークは、釜石の街で、事態を乗り越えようとする被災者たちの姿を見ている。



釜石を見下ろす丘の上にある木造の寺院では、祈りの声で一日が始まる。



地震津波を生き延びた60人が、まだここで生活している。彼らは、金色の装飾を施した祭壇と、仏像の前に毛布を敷き、寝床としている。



僧侶がお経を唱える間、彼らは頭を垂れて、静かに座っている。



僧侶の話では、以前は、人々は葬式の時にしか寺院に来なかった。今では、彼らは寺院の儀式に安らぎを感じている。





幸せだったとき





ニイムラ・ケイコさんの手は、4歳、7歳、8歳の3人の男の子の世話でいっぱいだ。



子供たちは、学校の本から容易に気をそらす。



彼女は好んで忙しくしている。1カ月という時間は、苦悩を和らげるのに何の役にも立たなかった。



「あの日を思い出すと、私は涙が出てくる」と、彼女は言う。



「本当に多くの人々から、本当にたくさん助けてもらい、私は微笑みを絶やさないようにと、いつも考えている。私がそう考える時でも、もし、私が何分か遅れていたなら、私が流されていた可能性が十分にあった。」



「私は家に帰るために、津波の方に向かって車を走らせていた。私は子供のことが心配で、自分の命のことは気にしなかった。子供たちのことだけで、私の頭は一杯だった。」



寺院から丘を下り、街に入ると、津波が街に押し寄せてから、数週間の短い期間では、ほとんど何も変わっていないように思える。







釜石は被害から立ち直るのに数年かかるだろう





道路はきれいになったが、残骸は高く積み上げられたままだ。バラバラになった家、押しつぶされた車、壊れた自転車。



人々は瓦礫から写真アルバムを見つけると、それを歩道に置く。もし、まだ生きていれば、持ち主はそれを拾い上げるだろう。



人々の笑顔、誰かの結婚式、家族の休日、幸せだったときの思い出がそこにある。



持ち主不明のアルバムは、たくさん置かれている。





高い地面?





漁港に取り囲まれた、街の中心部は破壊された。300もの店舗が、家々と同様にだ。



釜石の人々にとって大きな問題は、海沿いの他の土地と同じく、そもそもここを再建すべきかどうかということだ。



多くの人々は、どこかもっと高い場所に移りたいと言う。



ニイムラ・ケイコさんの夫、マサノリさんは保険の損害査定をしており、最近、仕事に復帰した。



同僚と一緒に、彼は顧客の資産の残骸を写真に収め、保険金が早く下りるように、その写真を本社に送っている。



「この街は歴史の中で何度も津波に遭ってきたが、その度に再建されている」と、彼は言う。「私たちはこの精神を子供たちの世代に渡さなければいけない。私たちが懸命に働いているのを見れば、彼らはそこから学び、彼らもまた渡してくれるだろう。」





協力





寺院に戻ると、住職のシバサキ・エノ氏は避難者を先導して体操をしている。



毎日のラジオ放送が日課の一つだ。軽快なピアノの音楽に合わせてかけ声が響く。「さあ、ご一緒に。伸ばす。イチ、ニッサン、シ。」



このようにして、精神が落ち込まないようにしているのだ。



この危機の中、人々は協力しあうことによって、大きな力を出している。







釜石を見下ろすこの寺院は家を失った最後の被災者が去るまで開かれ続ける予定だ





寺院は汚れがなく、きれいで、よく整頓されている。



日々の食事はボランティアがつくっている。



生活必需品は全国から送られてくる、日本では、被災していない人までが自粛の精神を採り入れて、共感の気持ちから贅沢を避け始めている。



「最初は、人々は孤独を感じていた。取り壊しか掃除を始めなければならないことを、知っていたからだ」と、住職は語る。



「しかし、私たちはこの協力の精神でやっている。そして、人々は他の人々に深い思いやりを示している。これは役に立つかも知れない。」



駐車場の外側で、火がおこっている。



彼らは、自分の家の残骸から木材を持ってきて、身体を暖めるのに使っている。



釜石が損害を立て直すまで、数年かかるだろう。そして、最後の人が出るまで、寺院は開かれ続けるだろう。








(Japan remembers moment tsunami struck: BBC NEWS ASIA-PACIFIC)

http://www.bbc.co.uk/news/world-south-asia-13032133





日本は津波が襲った瞬間を思い出す





2011年4月11日 最終更新04:09 GMT





(次のリンクから、FlashPlayerの動画記事がご覧いただけます)

http://www.bbc.co.uk/news/world-south-asia-13032133





日本の人々は、1カ月前に東北地方を襲った地震津波の瞬間を記念して、黙祷を捧げた。



約1万3千人の死亡が確認され、さらに1万5千人が行方不明だ。



この損害は3000億ドルと考えられ、歴史上、被害額が最大の自然災害となる。



BBCのローランド・バークが、大きな被害を受けた東北の町の一つである、大槌から報告する。











(投稿者より)



イギリスBBCサイトに掲載された記事と、その関連動画です。英語が分からない方でも、記事をお読みいただければ、動画が何を映しているか、大体分かると思います。ただし、誤訳はあるかもしれません。ご容赦下さい。



上の記事は「釜石」から、下の動画は「大槌」からの報告となっていますが、報告の中身はほとんど同じです。おそらく、同一の内容について、文章と動画の2つの記事を作成したと思われます。記者が伝えたいことを考えたとき、地名の相違はどうでもいいことでしょう。