「米国代表は広島には行ったが、長崎には行かなかった」(BBC):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/10/senkyo92/msg/393.html









(US attends first Hiroshima atomic bomb anniversary: BBC NEWS ASIA-PACIFIC)

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-10888571





2010年8月6日6時42分(GMT)最終更新





米国、広島平和記念式典に初参列





日本の広島市は、世界初の原爆攻撃から65周年を迎える。



初めて、この都市に原爆を投下した米国の代表が参列する。



1945年、第二次世界大戦の末期、米軍機が投下した原爆の攻撃により死亡した者や原爆が原因でひと月以内に死亡した者は、合わせて約14万人である。



この3日後の8月9日に、2発目の原爆が長崎に投下され、その後日本は降伏した。



65年前に原爆が投下された地点は、学生たちの合唱の声や荘厳なベルの音で満たされた。



1分間の黙祷が8時15分に行われた。原爆が投下されたのと同じ時間である。



14万人の死者に水が捧げられた。多数の人々がその攻撃のあと、数日間、もしくは、数週間、渇きを訴えながら亡くなっていったのだ。



やはり初めて式典に参列した、国連事務総長バン・キムンは、広島平和記念公園の「平和の灯」に献花した。



「人生は短いが、記憶は長い」と同氏はスピーチした。



「皆さんの多くにとって、あの日は続いている。天を焼き尽くした白い光のように鮮烈に、そして、そのあとの黒い雨のように暗く。」



同氏は74カ国から集まった5万5千人の人々に、「ゼロ地点から、ゼロの世界」、つまり、核兵器のない世界へと移行する時期が到来したと語った。



日本は、原爆による攻撃を受けた唯一の国であり、核兵器の廃絶を推進している。





最大の目標





広島市長は、ジョン・ルース米国大使を出席させたワシントンの決定を歓迎し、今回の式典が世界の非核化を加速させることを望むと語った。



ルース氏は、今回の式典は、最大の目標とバラク・オバマ米大統領が語った、核兵器廃絶への決意を示す好機であると語った。



「未来の世代のために、核兵器なき世界の実現のために、私達はともに働き続けなければならない。」と、ルース氏は声明の中で述べている。



ルース氏の出席は、オバマ大統領が来日の際に広島を訪れるかもしれないというサインと見る日本人もいる。



もしそうなら、オバマ氏は広島を訪問する初の現職米大統領となるだろう。



原爆投下の謝罪を米国に求める日本人はいるが、広島を取材したBBCのローランド・バークは、米国が日本に謝罪することは有り得ないだろうと言う。











(Japan marks Nagasaki atomic bomb attack of 1945: BBC NEWS ASIA-PACIFIC)

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-10914914





2010年8月9日11時28分(GMT)最終更新





日本は、1945年の長崎原爆攻撃を記念する





ローランド・バーク

BBCニュース・東京







65年前長崎に爆弾が落とされた瞬間に合わせて群衆は立って黙祷を捧げた





長崎の原爆攻撃は、7万人以上の人々が死亡し、それから一週間も経たずに日本が降伏するきっかけとなった。



米国は先週、広島の記念式典に初めて大使を送ったが、長崎には送らなかった。



式典が始まると、原爆攻撃の生存者が"Never Again"(正式には「ひまわり」という題)の曲を合唱した。



11時2分、65年前のこの瞬間に原爆が長崎に投下されたことを示すベルが鳴らされた。



参列者は黙祷を捧げた。



生存者や遺族と共に、30カ国以上の代表が参列した。



参列者は、核兵器廃絶を求める長崎市長の訴えを聞いた。



ジョン・ルース駐日米国大使は、広島の式典には参列したが、長崎の式典には参列しなかった。



日本の降伏により、太平洋の戦争は終わった。











(投稿者より)



原爆投下65周年の広島・長崎の式典を伝えるイギリス・BBCサイトの記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦ください。



今回の式典は、ジョン・ルース米国大使が米国を代表して、広島の式典に初めて参列した、という点で、画期的なものとなるはずでした。



5月のモスクワでの対独戦勝式典では、メドべージェフ露大統領とメルケル独首相が隣合って立つ場面が強い印象を残しました。米・英・仏軍兵士のパレードもあり、第二次大戦の勝者と敗者が恩讐を超えて結束するという演出が見られました。



広島の式典には、実は英・仏の代表も参列しており、バン・キムン国連事務総長の参列とともに、核廃絶を目指す国際社会の意思を示す絶好の機会となり得たのですが、そのようなとらえ方をしたメディアはなかったようです。BBCに至っては、自国の代表が参列した事実すら伝えていません。



原爆投下を正当化するのが米国世論の主流ですから、それを押し切って全権大使を参列させ、核廃絶の意欲を示した米国政府の姿勢はもっと評価されていいと思いますが、「広島には行ったが、長崎には行かなかった」と、BBCの論調は冷ややかで、「どうせ、ただのポーズだろう」と言わんばかりです。