「オーバーツーリズム:日本の小さな町が富士山の眺望を隠す網を設置する」 (FRANCE 24)

「オーバーツーリズム:日本の小さな町が富士山の眺望を隠す網を設置する」 (FRANCE 24)









(Japan town begins blocking Mount Fuji view from tourists: FRANCE 24 English)

https://www.france24.com/en/video/20240504-japan-town-begins-blocking-mount-fuji-view-from-tourists





日本の町が観光客から富士山の眺望を遮り始める











発表 2024年5月4日 17:06・更新 2024年5月4日 17:09





動画 フランス24






日本の小さな町で、貪欲に写真を撮る観光客たちの行儀の悪さに地元の住民たちが苦情を申し立てたことを受け、日本で最も有名な観光地・富士山の眺望を遮る障壁を設置する工事が始まった。コンビニエンスストア「ローソン」の背後に鎮座する雄大な山の写真を撮るために、主に外国人観光客の流れが毎日絶えない場所に、富士河口湖町はメッシュ網のパネルの建設を始めた。





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(Surtourisme : une petite ville japonaise installe un filet masquant une vue du mont Fuji: FRANCE 24)

https://www.france24.com/fr/asie-pacifique/20240521-mont-fuji-surtourisme-fujikawaguchiko-petite-ville-japonaise-installe-filet-masquant-photos





オーバーツーリズム:日本の小さな町が富士山の眺望を隠す網を設置する





富士山に近い日本の小さな町・富士河口湖町では、非常に貴重な視点を提供する有名な場所に地元当局が高い網の設置を完了した。観光客にとって素晴らしい眺めを隠すためだが、地元住民たちは彼らが余りにも非常識だと考えていた。





発表 2024年5月21日 10:30







2024年5月21日、中日本・富士河口湖町で、富士山の眺望を隠すための巨大な網を設置する作業員。© Kazuhiro Nogi, AFP





記者 フランス24






5月21日火曜日、富士山に近い日本の小さな町は、多くの観光客が称賛する有名な火山の眺望を隠すために不透明な高い網を設置した。観光客のマナーの悪さに住民や当局は苛立っていた。



先月、中日本富士河口湖町役場がこの措置を発表したことは国の内外で大きな噂となり、オーバーツーリズムの影響を示す新たな例となった。



地元当局は、現地で多数の外国人観光客がゴミを地面に捨てたり、許可された場所以外で喫煙したり、赤信号で道路を横断したり、所構わずに車を停めたりするなどの非常識な行為を理由に、この措置を正当化していた。







2024年5月20日山梨県富士河口湖町の食料品店の前で富士山の写真を撮る観光客。© Kazuhiro Nogi, AFP





更に良い写真を撮ろうと、完全に違法だが、近くの歯科医院の屋根に登る人さえいた。



火曜日、作業員たちは設置作業を始めた。高さ2.5m、長さ20mの網が金属製の柱に取り付けられ、作業は午前中にほぼ完了したと、AFP通信が現場から報告した。



作業は5月初めに始まったが、資材の供給に問題が発生したため、現場では予想よりも長い時間が掛かった。





「残念」だが「理解できる」



交通量の多い道路に沿った狭い歩道から撮影された写真は、雄大な火山の眺めとその前景となるミニスーパー・ローソンや店の駐車場を組み合わせたもので、現代日本を象徴するフォルムとしてインスタグラムなどのソーシャル網で大人気になった。



火曜日に現地でAFPのインタビューを受けたニュージーランド人観光客クリスティーナ・ロイズさん(36)は、「象徴的な写真であることは明らかなので、網が設置されていることは残念だ」と残念がった。



「でも、それは十分に理解できる。」なぜなら、その場所は非常に多くの人が集まり、すぐ隣で車が行き交い「非常に危険」だからだと、彼女は付け加えた。



しかし、網が出来ても観光客が引き続き周辺に押し寄せるのは止まらないだろうと、彼女は考えている。



なぜなら、日本最高峰(3,776m)の富士山は、当然のことだが富士河口湖を含めて数多くの他の場所で撮影できるからだ。







2024年5月3日、富士河口湖町を走行するバスの車窓から見た富士山。© Philip Fong, AFP





「河口湖と富士山は素晴らしい場所だ。マナーを守りながら、この美しい風景を皆さんに楽しんで頂ければと思う」と、富士河口湖で伝統和菓子店を営むモトモチ・ミチエさん(41)はAFPに語った。



東京から富士山周辺へのツアーを提供する旅行会社はAFPに対し、現在は同様の火山の景色を望めるが近くに住む住民の少ない、近くの別のローソン店舗に観光客を案内していると打ち明けた。





記録的な訪日観光客の流入



地元当局は、状況が改善するまで必要な間は障壁を設置したままにする考えを通告した。他の地域でも、日本はオーバーツーリズムの影響と闘おうとしている。



7月から9月に掛けて富士山に登る人気の高いハイキングコースの入山は有料(約12ユーロ)となり、1日あたり4,000人に制限される。オンライン予約システムが月曜日に導入されたところだ。



更に、ミカドの古都・京都(西日本)では、花街の一部の路地が先月から立入禁止になっている。



祇園地区の地元協議会は、一部の観光客が許可なく芸妓を追いかけて写真を撮るなど「パパラッチ」のような行為をし、自分たちが「遊園地」にいると思い込んでいたことを残念に思っていた。



新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の間、日本は外国人観光客に対して完全に鎖国していた。



しかし、2022年末に国境が完全に再開されて以来、海外からの観光客が日本に再び押し寄せるようになった。特に円安により、多くの人にとって日本は割安な国に成っているので、この傾向は更に強くなっている。



3月にはこの国の月間記録を更新する300万人を超える観光客が日本列島を訪れ、4月には再びこの大台に達した。





参考 AFP





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(投稿者より)



"le quartier des geishas" 「花街」という言葉は日本人でも誰もが知っている訳ではありません。これが一発で変換されるまで機械翻訳は進化しています。



数年前はこの手の話は中国人だけが攻撃の矢面に立っていたようですが、結局は何処の国の人も同じということのようです。日本の各地で迷惑な思いをされておられる方々にお見舞いを申し上げます。



それでも、実はかつて日本経済が世界を席巻していた頃、日本人の海外での行状はもっと酷かったのです。いつか日本が以前の繁栄を取り戻し、私たちが海外を闊歩する時代が再び来ることを願っていますが、その時こそは言われないようにしたいものです。