「補欠選挙で全敗し、崖っぷちに立つ岸田自民党」(VOA・RFI)

補欠選挙で全敗し、崖っぷちに立つ岸田自民党」(VOARFI









(Japan's ruling party loses all 3 seats in special vote: VOA NEWS)

https://www.voanews.com/a/japan-s-ruling-party-loses-all-3-seats-in-special-vote/7588546.html





日本の与党が特別な投票で3議席の全てを失う





2024 年 4 月 28 日 6:57 PM





記者 AP通信







ファイル―2022年8月31日、東京・首相官邸での記者会見で岸田文雄・日本首相が話している。





東京―



メディアの出口調査と暫定的な結果によると、岸田文雄首相の率いる与党―大掛かりな裏金疑惑に苦しんでいる―は、日曜日の国会補欠選挙で3議席の全てを失ったようだ。



自民党の敗北は、昨年勃発して岸田首相の指導力に傷を付けた長年に亘る汚職の話に関連するものに対する有権者からの懲罰と見做されている。しかし、野党が分裂しているため彼の党が政権を失う可能性は低い。



茂木敏充自民党幹事長は東京で記者団に「結果は極めて厳しかった」と語った。「私たちは厳しい結果を謙虚に受け止め、国民の信頼を取り戻すために最善を尽くすと共に、改革への努力と課題への取り組みを続ける。」



NHK全国テレビや共同通信などの出口調査によると、リベラル寄りの主要野党である立憲民主党(CDPJ) が島根・長崎・東京の3議席の全てを獲得することが確実となった。



立憲民主党泉健太代表は、補欠選挙は政治改革が問題になったと述べた。「全国の多くの有権者も(同様の)意見を示したいと考えている」と述べ、与党による改革が遅すぎる場合には早期の国政選挙実施を模索していくと付け加えた。



島根県での敗北は与党にとって特に衝撃的で、岸田氏の影響力を損ねる可能性がある。自民党の議員たちが次の総選挙に向けて岸田氏を引きずり下ろして新たな顔を出そうとする可能性があるからだ。このような動きが出れば、次の3年の任期のために9月の総裁選に出馬するという岸田氏の希望を打ち砕くだろう。彼は衆議院の現在の任期が満了する2025年10月までであればいつでも選挙を実施できる。



岸田氏は昨年汚職事件が勃発して以来、支持率の急落と闘ってきた。 同氏は閣僚など複数の人物を党の要職から解任し、党内公聴会を実施して改革案を作成したが、政権の支持率は20%程度まで低下した。



この不祥事は、パーティーのチケット販売を通じて集められた政治資金を報告しなかったことが問題の中心だ。この事件により1月に10人―議員たちとその側近―が起訴された。



80人を超える与党議員―その大部分が暗殺された安倍晋三元首相が以前に率いていた主要派閥に属している―が資金を報告しなかったことがことを認めたが、これは政治資金規正法違反の可能性がある。この長期に及ぶ慣行で得た資金は監視を受けない裏金に流れたとされている。



日曜日の補欠選挙で、自民党は東京と長崎の選挙区に独自の候補者を擁立しなかった。党の支持率が明らかに低いためだ。その代わりに、島根の選挙区の議席を守ることに重点を置いた。この議席は、裏金などいくつかの不正疑惑にも関与した元自民党衆議院議長細田博之氏の死去により空席となったものだ。



自民党の元財務省官僚・錦織憲正氏を破った立憲民主党候補の亀井亜紀子氏は、「保守王国」として知られる島根で自身が勝利したことは、岸田氏に「大きなメッセージ」を送ったと述べた。



自民党の裏金問題や県民の日々の生活が改善されないことに対する有権者の怒りが私の支えになったのだと、私は考える」と、彼女は語った。



この特別な投票の最終結果は月曜日の早朝に判明する予定だ。











(Japon: le Premier ministre Fumio Kishida sur un siège éjectable: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/podcasts/%C3%A0-la-une-en-asie/20240502-japon-le-premier-ministre-fumio-kishida-sur-un-si%C3%A8ge-%C3%A9jectable





アジアのトップニュース





日本:岸田文雄首相は射出座席の上に





発表 2024年5月2日 08:28





今朝のアジアのトップニュースは日本の首相にスポットライトを当てている。岸田文雄氏はこの木曜日にフランス旅行を終え、中南米に飛び立つ。今回は、彼が母国・日本で直面する困難を忘れさせて呉れない旅になるだろう。彼が率いる自民党は、4月28日日曜日の補欠選挙で議会で3議席を失った。







岸田文雄・日本首相。AP - Robert Willett





日本では既に岸田文雄首相の将来は危ういとの噂が流れている。経済紙・日経によれば、「岸田政権は崖っぷちに立たされている」。そしてジャパン・タイムズは、「岸田氏が選挙における党の失敗を受けて何を覚悟すべきか?」と尋ねた。この東京の日刊紙は、日本の首相はフランスへ、そして更にブラジルとパラグアイへの訪問中に、党をこの悪い状況から脱却させる方法を「真剣に考える」必要があると考えている。同紙は論説委員の次のような言葉を引用し、「岸田氏は低空を飛行する航空機のようなもので、まだ墜落していないが地面すれすれに航行している」と述べた。





有権者の40%が首相の交代を望んでいる



首相に国の操縦を別のパイロットに任せる考えは無く、是が非でも操縦桿を握り続けるつもりのようだ。彼は記者団に対し、「議会を解散して前倒し総選挙を実施することは全く考えていない」と語った。



岸田文雄氏は自由民主党の党内改革に賭けている。しかし、4月28日日曜日に時事通信社が投票所の出口で行った世論調査によると、有権者の40%が出来るだけ速やかな指導者の交代を望んでいる。首相の支持率は30%未満で低迷している。



日本国民の政権に対するこの不信感と不満をどう説明すればいいか?自民党の議員たちは厄介な裏金事件[投稿者の和訳により身動きが取れなくなった。既に閣僚が4人も辞任に追い込まれ[投稿者の和訳、85人の自民党の国会議員がこれに関与している。彼らは集めた資金による収入を申告せず、財源を分け合ったと言われている。この不祥事は、特に多くの自民党議員と文氏の教団との関係により、既に困難に陥っていた同党の評判を更に傷つけた。





「岸田氏は生き残れるか?」



岸田文雄氏は今や射出座席の上だ。来る9月に自民党総裁としての任期が終了するためだ。もし、彼が日曜日の補欠選挙を受けて党内の立場を強化したいと考えていたとしたら、それは明らかに失敗だ。今のところ、政界内の彼のライバルたちはまだ陰から出て来ていないがそれも時間の問題でしか無いと、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは考えている。同紙は問う、「岸田氏は生き残れるか?」と。その答えは、自民党が新しい総裁を選ぶ9月に出る。



岸田文雄氏にとって唯一心強いニュースは、同氏が国会の3分の2の議席を持っており、2025年10月まで総選挙の予定が無いことだ。しかし、野党は既に大砲を表に出した。そして、前倒し総選挙を要求している。





記者 ヘイケ・シュミット





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日本 岸田文雄









(投稿者より)



連休中は所用によりブログ関連の作業が殆ど出来ませんでしたので、重要と思えるテーマについて順次投稿文を作成しています。



岸田政権については、旧統一教会問題や裏金問題に対する不誠実な対応もそうですが、去年10月のインボイス実施や今年1月の能登半島地震に対する好い加減な対応、そして、国民の窮状を余所に海外には大盤振る舞いをする姿勢など、国民の怒りを買うような政策を故意に行っているように見えます。



徳川慶喜氏が幕藩体制を終わらせ、西郷隆盛氏が武士の時代を終わらせたのと同様の役回りを、岸田氏は演じているようにも見えます。壺議員たちや裏金議員たちも落選の暁には大量逮捕の運びになるかも知れません。



ところで、岸田氏の米国訪問に先立ち麻生氏がトランプ氏に会っています。「『もしトラ』を見据えた役割分担」という見方があるようですが、麻生氏は閨閥に連なり、ロスチャイルド家とも深い繋がりがあります。単なる国内政局の延長とは思えませんでした。麻生氏は全てを開く鍵をトランプ氏から貰ったと聞きましたが、何が開かれるでしょうか?