「イラン外相が来日、首相・外相と会談」(RFI・VOA・Pars Today)

「イラン外相が来日、首相・外相と会談」(RFIVOA・Pars Today)









(Le chef de la diplomatie iranienne au Japon interpellé sur la guerre en Ukraine et le nucléaire: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20230807-le-chef-de-la-diplomatie-iranienne-au-japon-interpell%C3%A9-sur-la-guerre-en-ukraine-et-le-nucl%C3%A9aire





イラン外相が来日し、ウクライナ戦争と核問題に疑義を呈する





国際舞台におけるイスラム共和国の孤立を軽減する目的で、2019年以来初めてイラン外相が日本を訪問する。到着早々に率直な会話が交わされた。





発表 2023年8月7日 18:03







イランのホセイン・アミール-アブドッラーヒヤーン外相と日本の林芳正外相、2023年8月7日月曜日に東京にて。AP - Eugene Hoshiko





文:RFI






報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル



日本は米国と同盟関係にあるがイランとの良好な関係を維持しており、イランに対し、ロシア連邦の対ウクライナ戦争における同連邦への支援を断念するよう望んでいる。



ホセイン・アミール-アブドッラーヒヤーン氏は、日本の岸田文雄首相や林芳正外相と会談した。そして、迎え主たちは彼がその場にいることを利用し、彼の国に対しモスクワに武器を渡すことを止めるよう求めた。



日本はウクライナ侵略を非難するアジアで数少ない国の1つだ。日本は、ドローンの供与やドローン製造工場の建設支援について詳細を述べ、イスラム共和国を非難した。



日本の時事通信によると、イラン外相はこれを否定した。彼は、「イランはどの国に対しても、ウクライナで使う目的でドローンを供与したことは無い」と説明した。







イランのホセイン・アミール-アブドッラーヒヤーン外相と日本の岸田文雄首相。2023年8月7日月曜日、東京にて。AP - Issei Kato





日本の林芳正外相はイラン外相に申し入れた。「ロシアへの武器供与を止める建設的な措置を講じよ」と、ホセイン・アミール-アブドッラーヒヤーン氏に言い放った。



イラン外相は答えた。「私たちはどのような戦争でもどちらかの陣営に付くという選択はしない。」



また、日本はイランがイラン核合意の道に戻ることを望んでいる。これは2015年に成立したが、2018年にドナルド・トランプ政権下の米国が撤退してから凍結している。それ以来、イランは核開発計画を強化した。



国民が核による火災の被害を受けた唯一の国・日本はテヘランに対して合意の再開と、この分野におけるイランの活動を確実に管理するために国際原子力機関IAEA)と協力することを促した。



その一方で、イランは日本やアジアの他国からの孤立を緩和しようとしている。





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(Japan Raises Concerns over Iran's Nuclear Enrichment, Drone Supplies to Russia: VOA NEWS)

https://www.voanews.com/a/japan-raises-concerns-over-iran-s-nuclear-enrichment-drone-supplies-to-russia/7214808.html







日本、イランの核濃縮とロシア向けドローン供与に懸念を示す





2023年8月7日 11:32 AM





AP通信








会談前に握手する日本の林芳正外相(右)とイランのホセイン・アミール-アブドッラーヒヤーン外相(2023年8月7日、東京)。





東京―





日本は月曜日、イランのウラン濃縮計画の推進と、この中東の国がウクライナでのロシアの戦争のためにモスクワに戦闘用ドローンを供与したとの疑惑について懸念を表明した。



東京の外務省によると、日本の林芳正外相は、訪問中のイランのホセイン・アミール-アブドッラーヒヤーン外相との会談でこの2つの問題を提起した。同省の声明によると、林氏はイランに対しこの問題で建設的な行動を取るよう訴えたが、詳細は明らかにしなかった。



イランのドローンは、ロシアが対ウクライナ戦争を続ける上で重要な要素となってきた。イラン政府はドローンについて矛盾した説明を行っており、最初はイランがロシアにドローンを供与したことを否定し、その後に無人機が売却されたのはロシアの侵攻前だけだと主張した。



しかし、紛争で使われたイラン製ドローンの数から、この爆弾搭載兵器の供給が安定していたことが分かる。クレムリンが安定した武器の流れを確定的にしようとする中、ホワイトハウスは6月に、イランがロシア向けにモスクワの東にドローン製造工場を建設するための資材を提供していると発表した。







ファイル ― ウクライナ軍の戦略通信部が公開したこの日付不明の写真には、ウクライナのクピアンスク近郊で撃墜されたイランのシャヘド無人機とキーウが説明するものの残骸が写っている。





米国の同盟国かつ先進7ヵ国(G7)の一員として、日本はウクライナ人道支援と非致死性の防衛装備を提供しつつロシアに対する制裁に参加しているが、その主な理由は、ロシアの侵略がアジアで既に強硬な中国を大胆にする可能性があることへの怖れだ。



イラン国営テレビは、アミール-アブドッラーヒヤーン氏がロシアへの無人機供与を否定し、イランは対話の取り組みに注力しつつ戦争終結に向けた政治的解決策を模索していると主張したと伝えた。またこの報道によれば、米国と西側はイランに対する根拠の無い非難と同氏が表現するものを止めるべきだと、イランのトップ外交官は述べた。



林氏はまた、イランの核活動の拡大に深刻な懸念を表明し、イラン政府に対し国際原子力機関への全面的かつ無条件の協力を求めたと、同省は付け加えた。



同省の声明によると、林氏は包括的共同行動計画への日本の支持を強調した。この包括的共同行動計画とはイランと世界の諸大国との間の2015年の核合意のことであり、対イラン経済制裁の停止と引き換えにイランの核濃縮を制限するものだ。2018年、当時のドナルド・トランプ大統領はアメリカを核合意から離脱させ、厳しい制裁を復活させた。



それ以来、イラン政府は核開発計画を急ピッチで進めており、ウランの濃縮と備蓄に関する合意の制限を公然と超え、米国の兵器を通さない程の地下深くに新たな核施設を建設している。



専門家たちは、イランは今やその気になれば原子爆弾を開発できると述べている。7月に公表された米諜報機関の評価では、イランは現時点では核兵器の開発を進めていないが、その開発に役立ちそうな諸活動を強化していると述べた。



同省もまた、アミール-アブドッラーヒヤーン氏は林氏との会談で、イランは交渉を通じて核合意を復活する方法を模索していることや、日本の外交努力に感謝の意を表明したことを述べた。











(Pars Today)

https://parstoday.ir/ja/news/iran-i117562





イラン外相、「日本との長期協力に向けたロードマップ策定が必要」





8月 08, 2023 15:36 Asia/Tokyo











イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、東京で行った日本の林外相との会談で、二国間関係の拡大を目的とした長期協力ロードマップ策定の必要性を強調しました。





ファールス通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は7日月曜、日本の林外相との会談において、二国間関係の拡大にはその再編および長期協力ロードマップの策定が重要であるとしながら、「我が国には、外務次官・局長級での話し合いを続ける準備がある」と述べました。



続けて、「両国が持つ関係拡大の可能性は注目に値するものであり、様々な協力の向上に必要となる仕組みを作っていかなくてはならない」と強調しました。







イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相と日本の林外相の会談





また、「ウクライナ危機に関して我が国が取る基本政策は、政治的解決の必要性を見越したものである。国際社会は、このようなアプローチを支持すべきである」としました。



一方の林外相も、イランと日本の間で対話や協力を続けていく重要性を強調しました。



両外相はこの他にも、制裁解除を目指す協議の最新状況、イランとIAEA国際原子力機関とのセーフガード関連の協力、ウクライナ危機をはじめとした地域問題、西アジア地域およびアフガニスタンの安定と安全などについて意見を交わしました。







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タグ イラン イランと日本の関係 アミールアブドッラーヒヤーン外相 林芳正外相











(Pars Today)

https://parstoday.ir/ja/news/iran-i117588





イラン外相が、日本との文化・経済・政治関係促進の必要性強調





8月 08, 2023 23:11 Asia/Tokyo











アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、日本の岸田首相との会談において、両国間の長期的協力のためのロードマップ策定を歓迎しながら、相互の政治、経済、文化関係促進の必要性を強調しました。





イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は7日月曜午後、岸田首相と会談しました。



同外相はこの会談で、「昨年の国連総会に合わせて岸田首相とイランのライースィー大統領が会談し話し合ったことは、両国関係を発展させようという両国の意志の表れである」と述べました。



そして、日・イ関係地域情勢について岸田首相が高い知識・認識を持っていることは、両国の協力・交流のレベル向上にとって貴重な資本になるとしました。



一方、イランがペルシャ湾地域のエネルギー安全向上において、高い役割を果たしていることを強調しながら、地域における新たな動きが、安定、安全保障、発展、包摂的繁栄を促進するための域内協力の深化を伝える吉報であるという考えを示し、「このプロセスを支援する日本の役割は、重要なものである」と述べました。



同外相はさらに、ウクライナ危機にあたりイランが取る、政治的解決が必要という基本姿勢について説明しました。



一方の岸田首相も、ライースィー大統領との昨年の会談を重要なものだったとしながら、日本とイランの関係を価値あるものだと強調しました。



また、ペルシャ湾岸地域で新たにみられる前向きな動きを喜びながら、「日本として、恒久的な安全保障の向上に向けた地域協力を支援していく」と語りました。



さらに、「我が国は、核合意内責務の完全履行を目指すイランとその他当事国との間の協議再開を支持し、これを支援する用意がある」としました。



岸田首相は最後に、IAEA国際原子力機関とイランとの間の前向きな関係の継続を歓迎しました。





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(投稿者より)



会談の内容はともかく、ヒロシマナガサキの記念日の間の時に、米国の天敵・イランの外相が来日し、首相・外相と会談しました。会談の場でイラン側は米国の悪口を言わなかったようですが、この時にこの相手と会ったこと自体が一つの重要なメッセージかも知れません。



余談になりますが、日本は対露制裁の一環としてロシア向け中古車の輸出規制を強化しました。ところで、日本にはイスラム革命以降に苦労を重ねながら日本に根付いたイラン人社会が築き上げた中古車輸出のネットワークがあると聞きます。イランは現在ロシアの有力な盟友です。こちらもどのようになるか、注目できます。