徐々にあらわになっているガスパイプライン爆発事件の真相(朝鮮中央通信)

徐々にあらわになっているガスパイプライン爆発事件の真相(朝鮮中央通信









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徐々にあらわになっているガスパイプライン爆発事件の真相





平壌3月4日発朝鮮中央通信】4日、国際問題評論家の安哲赫氏が発表した文「徐々にあらわになっているガスパイプライン爆発事件の真相」の全文は、次の通り。



先日、米国ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が2022年9月、「ノルドストリーム」ガスパイプラインで起きた爆発はバイデンの直接的な指示によって、米海軍の潜水兵が極秘に設置した遠隔制御爆発装置によるものであるという内容の記事を発表したのが、国際社会に大きな衝撃を与えている。



米国ジャーナリスト、ジョン・ドゥガン氏も、昨年6月、バルト海で行われたNATO海上軍事訓練「バルトップス22」に参加した米海軍の潜水兵が隠密裏に訓練水域を離脱して長時間、「ノルドストリーム」ガスパイプラインの爆破準備のための水中作業に動員された事実を暴露した。



周知のごとく、昨年9月末、スウェーデンデンマーク排他的経済水域EEZ)の40~60メートルの深さに敷設された「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」のガスパイプラインで強力な爆発が起きて、4箇所からガスが漏れる事件が発生した。



事件の発生直後、米国と西側はとてつもなく欧州エネルギー危機を悪化させるためのロシアの意図的な所業に仕立てて、ロシアに対する糾弾の雰囲気をつくるのに熱を上げた。



ロシアが欧州連合EU)諸国に合同調査グループを組織することを提起し、国際的調査を通じて事件の真相を客観的に解明することを重ねて要求したが、米国と西側はつんぼのふりをして「ロシア所業説」だけを繰り返した。



このような中、米国ジャーナリストが「ノルドストリーム」ガスパイプライン爆発事件の背後にバイデン行政府の陰謀が敷かれていると主張したのは、実に意味深長なことである。



事件の真犯人は、そこから最大の利益を得る者と言われる。



米国が主張する「ロシア所業説」が事実であれば、ロシアが100余億ドルという巨額の建設資金が投じられたガスパイプラインの破壊によって得ることになる利益は果たして何であり、それが今後数十年間、「ノルドストリーム」を通じて流れ込む莫大な収益を代替できるかということである。



米国と西側の声にいくら耳を傾けてみても、納得できない。



それなら、「ノルドストリーム」ガスパイプライン爆発事件によって最大の利得を得るのは誰なのか。



それは、欧州市場でどうしてでもロシア産天然ガスを押し出して自分らの高価な液化ガスを送り込もうとやっきになっていた米国である。



欧州諸国を反ロシア対決へあおり立てるのにいつも逆流を生じさせてきた「ノルドストリーム」を遮断して、米国が得ることになる戦略的利益やはり少なくない。



国際問題専門家らが、米国がロシアのガス輸出を遮断し、欧州ガス市場でロシアを押し出すのを対ロシア孤立抑止戦略のキーポイントとしている点を考慮する時、米国による「ノルドストリーム」ガスパイプラインの爆発説は信憑性(しんぴょうせい)がある、現在、ウォール街では「ノルドストリーム」ガスパイプラインの破壊以後、拡大した自分らのガス納入を祝う宴会を催し、「血の混ざったワイン」を飲んでいると評しているのは、理由なきことではない。



今回、提起された米国ジャーナリストの主張に関連して米国家安保会議と国務省の公式人物は、「ノルドストリーム」ガスパイプラインに対する攻撃がバイデンの指示に従って行われたという報道記事は虚構であり、完全な偽りであるとくだらない弁解を並べ立てている。



他の者でもない自国のジャーナリストが公正に米国を真犯人と烙印(らくいん)を押したのが不埒だと思うかも知れないが、自分らがそんなにも堂々としていられるならロシアが提起する国際的調査に反対する何らの理由もない。



隠すことほど現わると言われるように、犯罪の真相はいつにでも明らかになるものである。



多国籍エネルギーインフラである「ノルドストリーム」ガスパイプラインを陰謀的に破壊して、欧州地域のエネルギー安全と生態環境に大きな否定的悪結果を招いた米国の罪科は当然、世界で審判されるべきである。



国際社会は、自分らの覇権的地位と貪欲のためなら、ライバルはもちろん、目下の「同盟国」の利益までも眼中になく、あらゆる卑劣な手段と方法を選ばない米国の悪癖である強権と専横、陰謀策動に警戒心を高めるべきであろう。---





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