「中国について懸念が高まる中、英日は防衛協定に署名する」(VOA・人民網日本語版)

「中国について懸念が高まる中、英日は防衛協定に署名する」(VOA人民網日本語版)









(UK, Japan Sign Defense Deal Amid Rising Concern About China: VOA News)

https://www.voanews.com/a/uk-japan-sign-defense-deal-amid-rising-concern-about-china/6914398.html





中国について懸念が高まる中、英日は防衛協定に署名する





2023年1月11日 4:12 PM





AP通信









ロンドン —



水曜日、イギリスと日本の指導者は相互の国への部隊展開を可能にする防衛協定に署名した。



中国が反逆的な省と見なす台湾に対する同国の軍事的な主張と構想の増大に対して懸念が高まる中、両国は軍事関係を強化している。



リシ・スナク首相と岸田文雄・日本首相は、ロンドン塔要塞という象徴的な舞台で正式に協定に署名した。イギリス政府はこの協定について、「インド太平洋地域に対する我が国の関与を強固にする」ものだと述べた。



「私たち両国の関係は貿易や安全保障だけでなく価値観においても、これまで以上に強くなっている」と、スナク氏は日本の首相に語った。



岸田氏は日英間の安全保障と協力の重要性に言及し、彼とスナク氏が「戦略的な議論」を持つよう望むと述べた。



この相互アクセス協定は日本が欧州の国と初めて結んだ防衛協定で、これら2つのG7国家は共同で軍事演習を行うことがこの協定により可能になる。このための作業は数年に及び、岸田氏が5月に当時のボリス・ジョンソン首相をロンドンに訪ねた際に議論された。



イギリス政府は、この協定によりイギリスと日本の軍隊は「更に大規模で複雑な軍事演習や部隊展開の計画と実行」が可能になると述べた。



この協定は、2020年にEUを離脱した後のイギリスの外交政策における新たな「インド太平洋への傾斜」を反映している。イギリスは日本を東アジアの重要な同盟国と見なしている。



「競争が激化するこの世界においては、現代の前例のない世界的な課題に対処する際に、民主主義諸国が肩を並べて立ち続けることがこれまで以上に重要だ」と、スナク氏は述べた。



両指導者は、1,000年前に建てられ宮殿と刑務所として使用され現在も王冠の宝石を収蔵するロンドン塔での会合の間に、日本の甲冑を鑑賞した。これは、日本の徳川秀忠将軍がイングランドと日本の間で結ばれた歴史上初めての貿易協定を記念して、1613年にジェームズ王に贈ったものだ。



日本は西側諸国に加わり、ロシアのウクライナ侵略を非難すると共に、モスクワに制裁を課している。また、日本はウクライナにヘルメットやその他の非致死的な軍事支援を提供している。



日本は、ロシアのウクライナ侵攻が東アジアに影響を与える可能性を懸念している。この地域では中国が軍事的な自己主張を一層強め、必要ならば武力で台湾を統一すると脅迫している。



中国と北朝鮮における急速な武器の進歩を懸念して、日本は12月に重要な安全保障と防衛の改革を採用した。これには、同国が第2次世界大戦の敗戦から維持してきた専守防衛の原則からの脱却となる反撃能力が含まれる。



日本は今年G-7の議長国を務めており、岸田氏はイタリア・フランス・カナダ・米国を含めた同盟諸国を1週間を掛けて訪問する旅行中だ。米国では、同氏は金曜日にホワイトハウスジョー・バイデン大統領と会談する予定だ。







―参考―























人民網日本語版)





日英部隊間協力円滑化協定に中国「防衛協力は仮想敵を作るべきでない」





人民網日本語版 2023年01月12日11:30











外交部(外務省)の11日の定例記者会見で、汪文斌報道官が日英部隊間協力円滑化協定に関する質問に答えた。



【記者】英国と日本が11日、英国軍の日本配置を許可することを含む重要な防衛協定(日英部隊間協力円滑化協定)に署名する見通しだと報じられた。日本は中国の挑戦に対処するためとしている。中国はこれについて英側と日本側に正式な申し入れを行う用意があるか。



【汪報道官】アジア太平洋は平和と発展が盛んに行われる場所であり、地政学的な争いが繰り広げられる競技場ではない。中国は各国にとっての協力パートナーであり、いかなる国に対しても挑戦ではない。関係国間の防衛協力は各国間の相互理解・信頼・協力の増進に資するものであるべきで、「仮想敵」を作るべきではないし、ましてやブロック対立という古い思考をアジア太平洋地域に持ち込むべきではない。(編集NA)









(投稿者より)



EU離脱後のイギリスは英連邦やインド太平洋の国々との関係強化に生命線を見出そうとしています。今回の岸田氏の訪問はイギリスにとっても非常に重要に思えますが、BBCサイトには英語でも日本語でも関連記事が見つからず、意外な印象を受けました。