「2021年3月、米中ハイレベル対話」(BBC NEWS JAPAN・Sputnik日本・チャイナネット)

「2021年3月、米中ハイレベル対話」(BBC NEWS JAPAN・Sputnik日本・チャイナネット)









(BBC NEWS JAPAN)

https://www.youtube.com/watch?v=KYko59aOJ6Q





米中外相会談で厳しい応酬 バイデン米政権になって初の米中高官級協議





2021年3月19日







Reuters

アメリカの政権交代後初の米中高官級協議は冒頭から激しい応酬が続いた(18日、米アラスカ州






アラスカ州で18日、米中外相会談が開かれ、中国によるウイグル族の扱いや香港問題などについて、冒頭から厳しい応酬が続いた。両国の高官級協議はバイデン米政権になって初めて。



中国側は、アメリカが「中国を攻撃」するよう他国を扇動していると非難し、アメリカは中国が「最初からこれみよがしに大げさに振る舞うつもりでここへ来た」と反発した。



アメリカ側はアントニー・ブリンケン国務長官とジェイク・サリヴァン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、中国側は王毅(ワン・イー)外相と楊潔篪(ヤン・チエチー)中国共産党中央政治局委員が出席した。



ブリンケン長官は冒頭から単刀直入に、「新疆や香港、台湾での中国の行動や、中国によるアメリカへのサイバー攻撃、我々の同盟国への経済的な威圧」などを取り上げるつもりだと表明。「この行動はいずれも、世界の安定維持につながる法規秩序を脅かすものだ」と批判した。



これに対して王外相は、アメリカ政府が圧倒的な軍事力と経済力によって諸外国を抑圧していると反論。「(アメリカは)いわゆる国家安全保障の概念をゆがめ、正常な貿易を阻害し、一部の国に中国を攻撃するよう扇動している」と非難した。







Reuters

中国の楊中央政治局委員(中央)は米中会談でアメリカに、アメリカ流民主主義の押し付けをやめるよう主張した








Reuters

サリヴァン大統領補佐官は、アメリカは中国との対立を求めているわけではないと述べた






中国の楊中央政治局委員はアメリカこそ人権侵害が最悪の状態にあり、黒人が次々と殺されていると述べた。



これに対してサリヴァン米大統領補佐官は、アメリカは中国との対立を求めているわけではないものの、「我々は常に自分たちの原理原則のため、自国民のため、そして友人のために立ち上がる」と強調した。



各国メディアの記者団の前で行われたこの応酬は、1時間以上続いた。



後にアメリカの代表団は、協議開始時に双方が2分ずつ冒頭発言をすることで合意していた手続きに、中国代表団が違反したと批判した。





互いを激しく批判



米政府高官は、「中国代表団は最初から、これみよがしに大げさに振る舞うするつもりでここへ来た。内容よりも、人目を引く派手な演出や誇張を重視している」と述べた。この高官は、「外交使節がこうして大げさな言動をするのは多くの場合、自国民へのアピール」だが、両国の協議は予定通り継続すると話した。



中国側は後に国営メディアを通じて、予定されていた冒頭発言の時間制限などの決まりを破ったのは中国ではなくアメリカ側だと反論。「中国の内政や外交に、根拠のない攻撃」をアメリカが展開したと非難している。



中国国営メディアはその上で、「これまでの中国とアメリカの関係にあった、極めて困難な状態が持続してはならない」という楊氏の発言も伝えている。



BBCのバーバラ・プレット=アッシャー米国務省担当記者は、ブリンケン長官が米中関係を「21世紀最大の地政学的課題」だと位置づける中で、今回の外相協議はバイデン政権が米中関係にどう取り組んでいくかを示すうえでの最初のハードルだと説明する。



さらに中国については、トランプ前政権との間で最悪となった関係をいかに修復するか、方法を模索している状態だと、記者は指摘する。王外相は、中国には「建設的対話」の用意があると述べている。





(英語記事 US and China trade angry barbs at Alaska talks











(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/politics/202103198244109/





中国、米国の非友好的な態度を非難 アラスカ会談







© REUTERS / Frederic J. Brown





政治





2021年03月19日 17:14






中国中央テレビCCTV)は19日、米アラスカ州アンカレッジで行われた中米外交トップの会談について、会談の出席者を引用し、米当局は中国代表団に非友好的な態度を示し、冒頭発言では米代表団が中国の国内・外交政策について「非難を浴びせ」、決められた時間を超過して外交儀礼に反したと報じた。





会談の中国側出席者は、米当局は客をもてなす態度として「非友好的」だったとし、「外交儀礼に反している」と述べた。











中国外交担当トップの楊潔篪(よう・けつち)中国共産党中央政治局委員は、米国には「相互尊重の原則に基づいた」コミュニケーションを取って中国との関係を確立する以外に選択肢はないと述べた。同氏は「米国には上から見下して中国と話す資格は少しもない。それでは我われとはそう簡単に物事は進まない(中略)米国側が我われを窮地に追い詰めようとするならば、それは自分たちの利益に害を与えるだろう」と強調した。



双方は会談前、記者団に公開される冒頭発言をそれぞれ2分間にすることで事前に合意していた。最初に米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)の発言が長引き、これを受けて中国側が追加時間を要求した。結果、冒頭発言は約1時間に及んだ。





関連ニュース





タグ 米国, 中国











(チャイナネット)

http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2021-03/22/content_77335883.htm





中米関係の健全で安定的な発展を促進 専門家が中米ハイレベル戦略対話を解読





タグ:中米関係





発信時間:2021-03-22 17:00:33 | チャイナネット |






現地時間18、19日、中米ハイレベル戦略対話がアンカレジで行われた。双方は各自の内外政策、二国間関係、共に関心を寄せる重大な国際・地域問題をめぐり率直かつ建設的に交流した。専門家と学者は、中米関係の発展が重要な時期を迎えるなか、中米両国が各分野で意思疎通・交流・対話を強化することは戦略的な意思疎通の強化に有利であり、互恵協力を促し、食い違いを適切にコントロールし、両国関係が健全かつ安定的な軌道上で前向きに発展するよう促すと判断した。



外交学院の王帆副院長は「両国首脳の戦略的けん引は非常に重要だ。中米ハイレベル戦略対話は両国首脳の通話の共通認識を実行に移す重要な措置だ。対話の開始時に米国側の外交マナーに背くやり方により進行が妨げられたが、全体的に見ると今回の戦略対話の交流は理性的かつ円滑で、意思疎通の効果を発揮した。対話は対抗よりも良く、この対話自体が積極的な影響力を発揮できる」と述べた。



中国国際問題研究院の阮宗沢副院長は「中米関係は米国の前政権の間違ったやり方により深刻な困難に直面した。双方は意思疎通すべき多くの問題を持つ。今回の対話はタイミングがよく、内容が豊富で、時間も十分だった。対話により双方は相互理解を促進し、協力できる分野を確認した。例えば双方は気候変動をめぐる中米の作業部会を設置する。双方はこのハイレベルな戦略意思疎通の継続を希望している。これも積極的なシグナルだ」と指摘した。



北京大学国際関係学院の王棟教授は「今回の対話は、バイデン政権発足後、中米間で初めて行われた顔合わせの戦略対話だ。双方は対話で各自の立場を説明し、交流もあれば駆け引きもあった。特に中国側は厳正なる立場を表明し、開始時に米国の鼻っ柱をへし折った。双方は対話により理解を促進し、対話は建設的だった」と述べた。





 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月22日