米国、台湾に対する軍事的圧力の停止を中国に要求(Sputnik日本)/米、中国に台湾への圧力停止を要求 外交部、バイデン政権に感謝(フォーカス台湾)/中国軍機の多数侵入、台湾が確認 2日連続 (BBC NEWS JAPAN) /米側は「台湾独立」勢力に誤ったシグナルを発信してはならない=外交部(中国国際放送局)
(Sputnik日本)
https://jp.sputniknews.com/politics/202101248103068/
米国、台湾に対する軍事的圧力の停止を中国に要求
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政治
2021年01月24日 15:11
米国は、中国が台湾に対し軍事的圧力をかけていると懸念している。23日、米国務省のネッド・プライス報道官が明らかにした。
プライス報道官は「米国は、中国が台湾を含む近隣諸国や地域の威嚇を図っているとして懸念を示している。我々は中国に対して台湾への軍事・外交・経済的圧力を停止し、台湾の民主的に選ばれた代表者と有意義な対話を行うよう呼びかける」と発表した。
© Sputnik / Caitlin Ochs
200人近くの州兵がワシントンでコロナ感染=州兵総局長
プライス氏によると、米国は引き続き防衛問題で台湾を支援し、中台関係をめぐる問題について平和的解決を支援していく。
また同氏は、「台湾に対する米国の支援は非常に強力だ」と述べた。
2020年10月、米国務省は対中防衛のため、台湾に約24億ドル(約2500億円)の対艦ミサイルHarpoon(ハープーン)の売却を承認した。これに対し中国は断固として非難し、この行動を火遊びとみなすと表明した。
関連ニュース
タグ 軍事, 中国, 台湾, 米国
(フォーカス台湾)
https://japan.cna.com.tw/news/apol/202101240001.aspx
米、中国に台湾への圧力停止を要求 外交部、バイデン政権に感謝
【政治】 2021/01/24 13:53
(ワシントン中央社)米国務省のプライス報道官は23 日、「中国の台湾への軍事圧力は地域の平和と安定を脅かす」とする声明を発表し、台湾への圧力を停止するよう呼び掛けた。20日に発足したばかりのバイデン政権が早速、台湾を支持する声明を出したことに外交部(外務省)は謝意を示した。
声明は中国が「台湾を含む近隣国・地域を威嚇しようとしている」ことに懸念を表明。その上で、台湾への軍事、外交、経済的な圧力を停止し、「台湾で民主的に選出された代表と有意義な対話」をするよう中国当局に求めた。
また、三つの米中共同コミュニケ、台湾関係法、6つの保証で示された米国の長年の責任を継続するとし、十分な自衛能力が維持できるよう台湾を支援し続けるとの立場も示した。
これを受け、外交部は報道資料を出し、バイデン政権が台湾への支持、台湾の国防や台湾海峡の平和と安定への高度な重視を表明したとして感謝を表明。バイデン政権と密接に協力していく姿勢を示した。
国防部(国防省)は23日、中国軍機13機が同日、台湾に飛来し、台湾南西の防空識別圏(ADIZ)に入ったと発表。1日に飛来した数としては過去4カ月で最多だった。
(江今葉、游凱翔/編集:楊千慧)
(BBC NEWS JAPAN)
https://www.bbc.com/japanese/55791893
中国軍機の多数侵入、台湾が確認 2日連続
2021年1月25日 11:27
Reuters
台湾海峡を飛行する中国軍の対潜哨戒機(昨年9月)
台湾は24日、中国軍の戦闘機など多数の軍用機が2日続けて防空識別圏に侵入したと発表した。アメリカではジョー・バイデン政権が発足したばかりで、中国によるアメリカへのけん制との見方が出ている。
台湾国防部によると、24日に中国軍機15機が侵入した。これ以前にも同様の訓練飛行があり、米政府が警告を発していた。
中国は台湾を自国の一部とみなしている。一方、台湾は主権国家との立場をとっている。
アナリストらは中国軍の動きについて、バイデン米政権が台湾をどのくらい支援するのかを試すものだとしている。
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通常は数機
中国はここ数カ月間、台湾南部と、台湾が支配する南シナ海の東沙諸島との間の上空で、航空機を定期的に飛ばしている。
台湾国防部によると、通常は偵察機や対潜哨戒機など1~3機による飛行だという。
しかし23日には、核兵器を運べる爆撃機8機と戦闘機4機、対潜哨戒機1機が、台湾の防空識別圏の南西部に入り込んだ。
さらに24日には、戦闘機12機、対潜哨戒機2機、偵察機1機が侵入した。両日とも台湾の空軍が警告を発して圏外に退出させるとともに、防空ミサイルシステムを使って中国軍機の動きを監視したという。
中国政府は公式なコメントを出していない。
今回、中国(CHINA)軍機の飛行が確認されたのは、南シナ海(South China Sea)の東沙諸島(Pratas Islands)と台湾(TAIWAN)南部の上空。
どんな意味がある?
中国軍の訓練飛行は、バイデン米大統領の就任からわずか数日後に実施された。バイデン氏は人権や貿易、香港、台湾など、米中関係の悪化につながっている幅広い問題で、中国に圧力をかけ続けるとみられている。
トランプ前政権は台湾と緊密な関係を構築。武器売却を加速させ、中国からの強い警告にもかかわらず、台湾に米高官を派遣した。トランプ氏が大統領を退任する間際には、当時のマイク・ポンペオ国務長官が、アメリカと台湾の当局者同士の接触に関する制限を解除した。
バイデン新政権が中国と台湾の問題にどう臨むかはまだ明確ではない。しかし、米国務省のネッド・プライス報道官は、23日の中国軍機の動きを受けて声明を発表。「アメリカは中華人民共和国(PRC)が繰り返し、台湾など周辺に脅威を与える行動を取っていることを憂慮している」とし、アメリカは台湾との関係を強化し続けると述べた。
さらに、「中国政府に対し、軍事、外交、経済の面で台湾に圧力をかけるのをやめ、民主的に選ばれた台湾の代表らと意味のある対話を始めるよう強く求める」とした。
20日にあったバイデン氏の大統領就任式には、台湾の事実上の駐米大使である蕭美琴氏が招待された。新政権による台湾支援の新たなサインと受け止められている。
台湾の与党・民主進歩党の有力議員、羅致政氏はロイター通信に対し、中国の動きはアメリカの台湾支援をけん制する狙いがあると分析。「バイデン政権にメッセージを送っている」と話した。
中台の対立の背景
中国と台湾は1949年に国共内戦が終わった後、別々に政府を樹立。中国は長年、台湾の国際的な活動を制限しようとしてきた。また、双方とも太平洋地域での影響力を争ってきた。
近年、双方の緊張は高まっており、中国は台湾を取り戻すために軍事力の使用も排除しないとしている。
台湾と正式に国交を結んでいる国はごく少数だが、民主的な選挙を経て構成された台湾の政府は、多くの国と強い通商関係や非公式な関係を築いている。
アメリカは多くの国と同様、台湾とは正式な国交を結んでいない。一方でアメリカの法律は、同国が台湾に自衛の手段を提供するよう定めている。
(英語記事 Taiwan reports large incursion by Chinese war jets)
(中国国際放送局)
http://japanese.cri.cn/20210125/4d3f8a32-a748-6f2b-8ad9-1edf45676168.html
米側は「台湾独立」勢力に誤ったシグナルを発信してはならない=外交部
2021-01-25 21:12 CRI
外交部の趙立堅報道官は25日に開かれた定例記者会見で、「中国側は米国側に対して『台湾独立』勢力に誤ったシグナルを発信しないよう促す」と述べました。
報道によりますと、米国務省は23日、台湾へ圧力をかけることをやめ、台湾と有意義な対話を行うよう中国大陸に求める声明を発表したということです。
趙報道官は関連の質問に答えた際、「現在の緊張した揺れ動く両岸関係の形成の根源は、民進党当局が『一つの中国』の原則を体現する『九二共識(1992年コンセンサス)』を認めず、外部勢力との結託を急ぎ、『台湾独立』の企みを絶えず謀っていることにある。われわれは米国側が、『一つの中国』の原則と中米間の三つの共同コミュニケの規定を確実に遵守し、台湾に関わる問題を慎重かつ適切に処理して、『台湾独立』勢力にいかなる誤ったシグナルも発信せず、中米関係と台湾海峡の平和と安定を損なわないよう促していく」と述べました。(李陽、星)