原油価格、21年ぶりの最安値 新型ウイルスで需要減 (BBC NEWS JAPAN)/WTI原油が5.5%下落 米国の貯蔵が限界に近づく(Sputnik日本)

原油価格、21年ぶりの最安値 新型ウイルスで需要減 (BBC NEWS JAPAN)/WTI原油が5.5%下落 米国の貯蔵が限界に近づく(Sputnik日本)









(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/52349897





原油価格、21年ぶりの最安値 新型ウイルスで需要減





2020年04月20日







Getty Images





ニューヨーク商業取引所20日原油価格が1999年以来の安値を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要減に加え、貯蔵施設の能力も限界に達している。



アメリカの原油価格を示すウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI先物はこの日、アジアでの午前の取引で14%減の1バレル当たり15.65ドルを記録。5月限は日本時間20日午前の時間外取引で、一時1バレル=14.47ドルまで下落した。



新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)で石油は大きく需要が減っており、石油市場は大きな圧力を受けている。



アメリカの貯蔵施設は供給過剰への対応に苦慮しており、価格をさらに押し下げている。



石油輸出国機構OPEC)などの石油期間は今月初め、世界全体で10%という過去最大規模の減産に合意した。



しかし、アナリストからは対策として不十分だとの指摘があがっている。



オーストラリアの外国為替取引企業アクシコープの主任グローバル市場ストラテジスト、スティーヴン・イネス氏は、「OPECなどの合意が現状、原油市場の均衡維持に不十分だと、市場が気づくのに時間はかからない」と説明した。



アメリカの貯蔵施設では、能力の限界が近づいているという懸念が続いている。オーストラリア・ニュージーランドANZ)銀行の調査によると、アメリカの主な原油貯蔵施設があるオクラホマ州クッシングでは、3月初旬から在庫量が50%近く増加した。ANZ銀行は調査報告書で「今年後半の回復に期待している」と述べている。



一方、欧州などでベンチマークとなっているブレント原油価格は比較的堅調で、1バレル当たり27.87ドルと0.8%下がるにとどまった。





(英語記事 US oil prices drop to 21-year low as demand dries up





関連トピックス コロナウイルス アメリカ 石油ガス産業 経済











(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/business/202004207378109/





WTI原油が5.5%下落 米国の貯蔵が限界に近づく







© Flickr / Carsten ten Brink





経済





2020年04月20日 15:32(アップデート 2020年04月20日 15:43)






20日、世界の原油価格は下落している。投資家は国際エネルギー機関(IEA)による世界の原油需要の記録的な減少に関する予測に反応し続けており、米WTI原油先物は、米国の原油貯蔵施設の能力が限界に近づいているとの報道を受け、5%以上下落している。





日本時間14時05分の時点で、北海ブレント原油先物6月限の価格は1.5%安の1バレル=27.66ドル。



WTI原油先物6月限の価格は5.47%安の1バレル=23.66ドル。



投資家は引き続き新型コロナウイルスによる需要減の規模を推計している。IEAは、2020年の世界の原油需要は前年比で日量930万バレル減るとの予測を発表、4月の減少幅は2900万バレルに達するとしている。



CMC Marketsのチーフ・マーケット・ストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は原油価格の下落について、米オクラホマ州クッシングの原油貯蔵施設の能力が限界に近づいていること、並びに原油需要の大幅な減少を反映しているとの見方を示している。ロイター通信が報じた。





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