鐘南山氏:ウイルス発生源は中国とは限らない 4月末の収束に自信(チャイナネット)

鐘南山氏:ウイルス発生源は中国とは限らない 4月末の収束に自信(チャイナネット)









http://japanese.china.org.cn/life/2020-02/28/content_75755465.htm





鐘南山氏:ウイルス発生源は中国とは限らない 4月末の収束に自信





タグ:肺炎 感染 判別 収束 発生源





発信時間:2020-02-28 14:35:21 | チャイナネット |






新型コロナウイルスによる肺炎の感染力はどれくらい強いのか?当初どのような予測をしていたのか?今回の経験からどんなことを学んだのか?





広州市政府新聞弁公室は27日、感染の予防・コントロールに関するブリーフィングを広州医科大学で開き、国家衛生健康委員会ハイレベル専門家グループのグループ長で中国工程院院士の鐘南山氏が説明した。





▽感染は最初に中国で発生したが、ウイルス発生源が中国とは限らない





鐘氏:新型コロナウイルスによる)感染状況に対する予測において、我々はまず中国について考慮し、国外のことは考慮していなかった。今では国外でも感染が確認されている。最初に感染が発生したのは中国だが、ウイルス発生源が中国とは限らない。





▽感染予測がジャーナルに却下





鐘氏:国外の専門家は権威ある試験モデルを使い2月初めには中国での新型コロナウイルスによる肺炎の感染者は16万人に達すると予測したが、これは国の有力な対策や春節旧正月、今年は1月25日)後の会社業務再開の延期を考慮していない。一方、我々は2月中旬か下旬にピークを迎え、感染者は約6~7万人になると予測し、国外の権威あるジャーナルに投稿したが、却下された。国外の専門家の予測と開きがありすぎるというのだ。「数日以内にあなたの予測は粉々に打ち砕かれる」と私に言ってきた人もいた。だが実際には我々の予測のほうが専門性が高い。





新型コロナウイルスによると肺炎とインフルエンザの判別が非常に重要





鐘氏:最も短い時間で新型コロナウイルスによると肺炎とインフルエンザをどう判別するかが非常に重要だ。症状が似ていて、CTでみても大きな違いがない。インフルエンザによる肺炎は毎年多いが、それを新型コロナウイルスによる肺炎と混同して、インフルエンザなのに新型コロナウイルスにしてしまう。





▽体内に十分な抗体ができれば再感染はない





鐘氏:今のところ絶対的な結論付けはできないが、一般的に、ウイルスの感染法則は同じで、体内にIgG抗体ができ、その数が増えれば、再感染することはない。現時点で重要なのは再感染するかどうかではなく、他人に感染させないかということだ。このことを重点的に観察する必要がある。





▽突発的感染症への関心不足、持続的な研究が行われていなかった





鐘氏:以前のSARSに対する衝撃が強く、多くの研究が行われたが、SARSは偶然のこととされ、多くの研究はその後打ち切られた。だが我々はMERSについても、世界で初めてウイルスを分離させ、MERSのモデルを作り、ずっと研究を続けてきたため多少なりとも準備があった。だが大多数は本当の意味で突発的な感染症を重視せず、持続的な研究を行わなかった。今回の新たな疾病に対し、治療面では打つ手がないと感じた私は、多くの原理に基づいて今ある薬で治療するしかないと思った。十数日やそこらの短期間で新薬を開発するのは不可能といっていい。新薬の開発には長年の積み重ねを要する。このことも予防・コントロール体制における我々の問題を浮き彫りにした。





新型コロナウイルスによる肺炎は1人から2~3人に感染





鐘氏:今回の感染率はSARSよりも高い。現時点の統計によると、1人から2~3人に感染している。非常に速いスピードで感染しているということだ。





▽4月末には感染がほぼコントロールされる





鐘氏:我々のチームがつくった感染予測モデルでは、2月中旬から下旬に感染のピークを迎える。当時は国外での感染は考えていなかった。今では国外での情況も変化したため、その点も考慮しなければならないが、中国で見ると、4月末にはほぼ感染をコントロールできる自信がある。





「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月28日