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「中国新疆『職業訓練センター』の真実」(BBC・人民網):阿修羅♪

「中国新疆『職業訓練センター』の真実」(BBC・人民網):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/19/china13/msg/107.html







(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-48740851





中国・ウイグルの「再教育」収容所で真実を追う





2019年06月24日





ジョン・サドワース、BBCニュース、新疆ウイグル自治区







収容所の入所者たちは改革への道を歩んでいると、中国政府は言う





中国の新疆ウイグル自治区は、そこに何十年間も暮らしてきた何百万人ものイスラム教徒のウイグル民族にとって故郷だ。人権団体は、何十万人もが裁判を経ずに複数の収容所に拘束されていると指摘する。一方で中国政府は、入所者たちは自発的に「過激思想」の撲滅を目指す施設に入っていると説明する。BBCはそうした収容所の一つの内部に入り込んだ。



私は以前も何度か、収容所に行ったことがあった。



しかしこれまでの訪問は、走る車の中から、鉄条網と監視塔をちらちらと目にするのがやっとだった。私たちの車の後を私服警官たちがぴったりとつけてきて、それ以上近づかないように目を光らせていた。



それが今回は、収容所の中に招待されたのだ。



招きに応じて取材することには、もちろんリスクがつきまとう。私たちは、念入りに外見を整えたと思われる場所に、連れて行かれようとしていた。そこにあった警備設備の多くが最近撤去されたことを、衛星写真は示していた。



私たちが収容所内で話を聞くと、入所者はそれぞれに(何人かは見るからに緊張した様子で)、同じような話をした。







厳重に警備された新疆ウイグル自治区の収容所





入所者たちは全員、新疆ウイグル自治区で最大の、イスラム教徒主体のウイグル民族だ。自分たちのことを、「過激思想にかぶれていた」と言い、自発的に「考えを改めよう」としていると話した。



これは、中国政府が選び抜いた入所者たちに語らせたストーリーだ。私たちが質問を投げかければ、入所者たちを大きな危険にさらしかねない。



入所者がうっかり何か、口を滑らせたらどうなるのだろうか? 私たちはどうすれば、プロパガンダ(政治的な宣伝)と現実を間違わずに区別できるのだろうか?





過激化と再生





この種の報道のジレンマは、前例がたくさんある。



2004年にはアメリカが運営するイラクアブグレイブ刑務所で、厳しく管理された取材ツアーがあった。収容者たちに対する虐待問題が発覚した直後で、記者たちは、義足を振り回しながら大声を張り上げて話を聞いてもらおうとする収容者たちに近づこうとすると、追い払われた。



規制下の取材がたまにしか認められなかった、オーストラリアが本土外に置く移民収容所の例もある。



1930年代と40年代には、ドイツ政府がゾネンブルクとテレージエンシュタットの収容所で、メディアの取材ツアーを開催した。収容所がいかに「人道的」か示すのが目的だった。



こうした取材機会では常に、記者は世界的に極めて重要な出来事の目撃者になる。だが、現地で最も影響を受けている人々に対して、ごく限定的な、または高度に統制された取材しかできず、それをもとに報じざるを得ない。







中国の「思想改革」収容所 「犯罪予備軍」を教化





ところが、新疆ウイグル自治区では大きな違いが一つある。当局は、収容所内の環境が良好なことを示すだけでなく、入所者たちが囚人などではまったくないことを明らかにするため、取材を許可したのだ。





<関連記事>



中国、ウイグル人「再教育」を法制化



「いっそ妻と母を撃ち殺してくれ」 亡命ウィグル男性





私たちは、照明の明るい教室へと案内された。ずらりと並んだ学習机に向かって大人たちが座り、声をそろえて中国語を学んでいるところだった。







教室では大人たちがきれいに列をつくって勉強していた





伝統的な民族衣装を着て、見事に演出された音楽や踊りを披露してくれた人たちもいた。机の周りを回る間、その顔には笑顔が張り付いていた。







楽器の演奏や歌を披露してくれた人たちもいた





私たちに付き添った中国政府の職員たちが、目の前のストーリーを心から信じ切っていたのは明確だった。何人かは入所者たちを見て感動し、いまにも泣きそうだった。



入所者たちは生まれ変わったのだと、私たちはそれを認めるよう求められた。かつて危険なほど過激化し、中国政府への憎しみに満ちていた人々が、その同じ政府からタイミングよく慈悲深い干渉を受け、いまや安全に自己改革への道に戻ったのだと。



西側諸国はここから多くを学べるというのが、私たちへのメッセージだった。



再教育の方針が開始された日づけについて話しながら、政府高官の1人が私の目をじっと見つめた。



「この2年8カ月、新疆(ウイグル自治区)ではテロ攻撃が1件も起きていない」と彼は言った。「これは私たちにとっての愛国的な責務だ」





「ああ心よ折れるな」





私たちは取材の招待に応じた。それだけに我々の仕事は、公式メッセージの裏側を凝視し、それをできる限り調べることだった。



撮影した映像には、ウイグル語で書かれた落書きがいくつか映っていた。私たちはあとでそれを翻訳した。



「ああ、我が心よ折れるな」と書かれているものがあった。別の落書きには中国語でただ、「一歩一歩」とだけあった。







収容所の男性は全員、青いトレーニングウェアの「制服」を着ている





政府職員には長時間をかけて取材した。その中には、この制度の本質をかなり示す答えがあった。



収容所にいるのは「犯罪者」だと職員たちは言い、入所者たちが脅威なのは犯罪を犯したからではなく、犯罪者になる潜在的な可能性があるからだと説明した。



また、ひとたび過激思想の傾向があると判定された人たちには、選択権(とは言えないようなものだが)を与えられるのだと認めた。



選択肢とは、「司法の審問を受けるか、非過激化施設で教育を受けるか」だ。



「ほとんどの人が学習を選ぶ」という説明だった。公正な裁判を受けられる可能性がどれほどかを思えば、不思議ではない。



別の情報源によると、過激思想の定義は昨今、きわめて広義なものに拡大されている。例えば、長いあごひげを生やしたり、単に海外の親族に連絡を取ったりすることも、過激主義に該当する。



そうした「過激主義者」が寝起きする寮を見た。二段に積み上げ可能なベッドが並ぶ部屋に、最大10人が入っていた。トイレは部屋の奥にあり、薄布で目隠しされているだけだった。







女性寮の部屋のバスルーム







寮の部屋では最大10人が寝起きできる





質問を慎重に重ねることで、何を言えるかではなく何を言えないかを通じて、多くを明らかにしてもらった。



私はすでに8カ月間入所しているという男性に、ここから何人が「卒業する」のを見たか聞いた。



少し間をあけてから、男性が答えた。「それについては、まったく分からない」。







ハート形の中国国旗のステッカーがロッカーに張り付けてあった





民族と信仰を理由に100万人以上を拘束しているとされる大量強制収容所の巨大システムの内部から出た、一つの声に過ぎない。



どれだけ弱く、か細い声だろうと、その声は何かを言おうとしているのかもしれない。その内容は何なのか、私たちは注意して耳を傾けるべきだ。





(英語記事 Searching for truth in China's 're-education' camps





関連トピックス イスラム イスラム教徒(ムスリム) 中国 人権 宗教







-参考-



イスラム教徒に不可能な選択を強いる中国当局(在日米国大使館 2019.4.2)



国境を越える中国のウイグル人弾圧 (在日米国大使館 2019.4.2)



多数の子どもを家族から引き離し、寄宿校に隔離 中国・ウイグル自治区(BBC NEWS JAPAN 2019.7.5)















人民網日本語版)

http://j.people.com.cn/n3/2019/0910/c94474-9613739.html





新疆をめぐり2つの国際勢力のぶつかり





人民網日本語版 2019年09月10日15:39





最近、中国の新疆維吾爾(ウイグル自治区をめぐり、特に職業訓練センターに関して、2つのグループの大使がそれぞれ国連に書簡を送った。双方の見解は真っ向から対立し、白黒の判断がはっきりしており、国連の歴史において極めて異例なことだった。この現象を分析することは新疆の事を正しく認識するうえでプラスであり、いかにして事実に基づき是非を判断するかにとっても非常に有益だ。(文:労木。環球網掲載)



事の発端は、7月10日に22か国(後に24か国)の大使が連名で国連人権高等弁務官に宛てた書簡で、中国の新疆のウイグル族及びその他少数民族の人権状況に「懸念を表明」し、現地の職業技能教育訓練センター(略称「職業訓練センター」)の閉鎖を中国に呼びかけたことだ。



7月12日、37か国(後に50か国に増加)の駐ジュネーブ大使が国連に宛てた書簡で、人権分野での中国の卓越した業績を高く評価し、新疆を再び安全にし、全ての民族の基本的権利が保障されているとして職業訓練センターの設置などのテロ・過激化防止措置を称賛した。



両者の対立の焦点が職業訓練センターをどう見るかであるのは明らかだ。世界の人々が関心を寄せているのは、どちらの見解が事実と符合し、筋が通っているかだ。



職業訓練センター設置の背景にあるのは、新疆がアジアの中心に位置し、8か国と国境を接しており、そのうちいくつかの国において暴力テロ犯罪問題が深刻であるということだ。この影響を受けて、近年民族分裂分子、宗教過激派、及び過激思想に染まった一部の者が新疆で様々なテロ事件100件余りを相次いで起こし、数百人の公安当局の幹部・警察官及び各族大衆を死傷させた。こうした状況を念頭に置いた職業訓練センターの設置は、軽微な犯罪行為または違法行為を犯した者を救い、根源からテロを取り締まり、防止する一種の模索だ。



職業訓練センターの学習内容は4つある。法律知識、中国全土で通じる言語、正常な宗教活動の行い方、職業技能訓練だ。



学生達は審査で基準に達すると修了証書を授与される。職業訓練センターで訓練を受けてすでに社会復帰した多くの者のうち、90%は仕事を見つけ、かなりの収入を得ているという。



職業訓練センターの設置が目覚ましい成果を挙げたことは事実が証明している。新疆ではここ3年間、暴力テロ事件が1件も起きておらず、社会は安全だ。2018年に新疆を訪れた国内外の観光客数は延べ1億5000万人を突破し、増加率は40%を超えた。



重視すべき事実が2つある。第1に、新疆の事に対して否定的態度である24か国は総人口が6億人未満で、全て西側先進国であり、イスラム教徒の国は1つもない。一方、支持する立場の50か国は人口が20億人で、アジア・アフリカ・中南米・欧州の各大陸をカバーし、うち28か国はイスラム協力機構(OIC)加盟国だ。これら50か国は西側24か国と比べて、自ずと新疆の事に対してより関心があり、より詳細で正確な情報を把握している。従って彼らの見解には、より真実性と権威性がある。



第2に、中国は各国の人々が新疆を訪れ、見てみることを歓迎している。すでに多くの中国駐在の外交官や外国人記者が新疆を訪れて見学や取材を行った。およそ新疆を訪れた外交官の感想は、ほとんどが一致している。彼らは「新疆で自分が見た事は、西側メディアの報道と『全く異なる』」と語る。新疆で取材した外国人記者の報道内容も比較的客観的だ。少し前に中国国務院新聞弁公室は24か国の記者を新疆での取材に招待した。ウズベキスタンのある記者は「新疆便り――新疆職業訓練センター訪問」と題する長い記事を書いた。具体的で生き生きとした、臨場感のある次のような記事だ。



「私たちはウルムチカシュガル、アクス、ホータン及びその他の地区や都市を訪れた。全ての行程で英語、ロシア語、トルコ語、日本語などの通訳が案内した。私たちはどの責任者や学生とも自由に話を交わしてよいと告げられた。私たちは誰と話しても、どれだけ長く話してもよかった。では、職業訓練センターとは一体どのような所なのか?それらは寄宿学校に似ている。各宿舎の部屋には3、4台の二段ベッド、テーブルと椅子、洋服ダンス、洗面所がある。教室棟には教室と図書館がある。職業訓練棟ではコンピューター、理髪、園芸、ホテルマネジメント、調理など15種類の職業技能を専門的に教えている。国際社会は西側メディアの結論を根拠に判断するべきではない。こうした報道は客観的というわけではない。取材した職業訓練センターで、私は言い伝えられている鉄条網を見ることはなかった。どのセンターにも電話をかけられる部屋があった。学生達はいつでも家族に電話ができる。このようなセンターを『監獄』や『強制収容所』と呼べるだろうか?」



客観的な立場と幅広い視野で新疆の職業訓練センターを観察し、認識するべきだと考える識者が増えている。なぜなら職業訓練センターは、テロの取締りと防止という世界的難題を、いかにして個別対策と抜本的対策を兼ね備えて解決するかにおいて新たな道を切り開き、貴重なノウハウを蓄積したからだ。これは貶め汚すのではなく、肯定し、広めるべきだ。(編集NA)





人民網日本語版」2019年9月10日







-参考-



国務院新聞弁公室が『新疆の若干の歴史問題』白書を発表人民網日本語版 2019.7.22)



新疆を訪れた各国専門家、安定や調和を確かめる中国国際放送局 2019.8.3)



国務院新聞弁公室が「新疆の職業技能教育訓練活動」白書を発表人民網日本語版 2019.8.16)