「超保守派の稲田朋美氏を防衛相に起用し、日本の政権は右傾化を進めた」(DW English・RFI):阿修羅♪
http://www.asyura2.com/16/senkyo211/msg/115.html
(Japan PM appoints nationalist to defense post in cabinet reshuffle: DW English)
http://www.dw.com/en/japan-pm-appoints-nationalist-to-defense-post-in-cabinet-reshuffle/a-19445749
日本
日本の首相は内閣改造で国家主義者を防衛相に任命する
日本首相は内閣の部分改造で保守派の稲田朋美氏を防衛相に任命した。第2次大戦についての稲田氏の修正主義的な考えは、隣国の中国・韓国との関係に混乱をもたらす可能性がある。
水曜日、安倍晋三首相は内閣改造の一環として国家主義的な考えを持つ近しい保守の盟友を防衛相に任命した。
稲田朋美氏は日本の防衛省を率いる2人目の女性で、最近まで安倍氏の与党・自由民主党の政務調査会長だった。
日本初の女性防衛相・小池百合子氏は先日東京都知事に選出された(投稿者による和訳)。
第2次大戦の修正主義者
この57歳の弁護士の国家主義的な考えは、場合によってはアジアの諸隣国との関係を混乱させる可能性があると、専門家たちは警告した。
「稲田氏は超保守派の政治家で、これは憲法改正を成し遂げ、また、中国に断固たる姿勢を取るための準備だと受け取られるだろう」と、拓殖大学の安全保障専門家・川上高司氏は語った。
57歳の稲田氏は安倍氏の目標である日本の戦後平和憲法の見直しを支援している。この憲法は一部の保守派から日本の第2次大戦敗戦の象徴として見られている。
また彼女は、アジア女性に軍経営の売春宿で性奴隷となるよう強要した行為など、日本による戦時中の残虐行為を擁護する発言を行っている。
東シナ海の領土紛争や南シナ海での中国の強引な行動のために、中日関係は既に緊張している。
内閣改造
2012年の安倍氏就任以来3度目の内閣改造で合計10人の閣僚が入れ替わった。
五輪担当大臣は別の女性である前環境大臣・丸川珠代氏が就任した。日本は2020年に東京で五輪大会を開催することになっている。
安倍氏は自身の右腕である菅義偉官房長官を留任させるなど、主要ポストの大部分に変更はない。
麻生太郎財務相と岸田文雄外相も留任した。
rs/kl (AP, AFP, dpa, Reuters)
発表 2016年8月3日
関連テーマ アジア、中華人民共和国、日本
キーワード 日本、アジア、安倍晋三、内閣、中国、稲田朋美
(Japon: un nouveau gouvernement plus à droite sur fond de tensions régionales: RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20160803-japon-remaniement-gouvernement-tomomi-inada-shinzo-abe-coree-sud
日本|安倍晋三
日本:地域の緊張を背景に新政権は更に右傾化する
記者 RFI
発表 2016年8月3日・更新 2016年8月3日17:55
公式写真の撮影に集められた新政権閣僚と一緒の安倍晋三・日本首相、2016年8月3日、東京にて。
REUTERS/Kim Kyung-Hoon
2016年8月3日水曜日、日本首相は内閣改造を行った。主要閣僚は留任した。しかし、安倍晋三政権は右傾化を進め、アジアの安全保障分野における強硬な姿勢で知られる国家主義者で修正主義者の女性・稲田朋美氏を防衛相に任命した。
報告 RFI日本特約記者、フレデリック・シャルル
中国の力の台頭と北朝鮮のミサイル発射に立ち向かうために、安倍晋三首相は平和憲法の改正が日本にとって必要だと考える女性を防衛相に据えた。彼女は必要ならば核武装も必要だと考えている。
57歳の弁護士・稲田朋美氏は安倍晋三(投稿者による和訳)氏の思想的な盟友だ。安倍氏と同様に、稲田氏は歴史健忘症を患っている。彼女を信じるならば、日本の戦争は西洋帝国主義からのアジア解放が目的だった。そのため、日本軍が200,000人の若いアジア女性−その大部分が韓国人(投稿者による和訳)だ−を性奴隷にしたことはない。
超国家主義団体に近い
こうした稲田朋美氏の修正主義的歴史観を韓国は強く嫌悪し、彼女の入国を禁止さえした。小池百合子・新東京都知事と同様に、新防衛相も超国家主義団体・日本会議に近い。同会議は靖国神社参拝を奨励している。靖国には14人の戦争犯罪人が祖国のために命を落とした人たちと共に祀られている。
日本の重要人物が靖国に参拝することは軍国日本の過去の罪を否認することだと中国や韓国は考えている。しかし、新防衛相は時代の流れに乗っている。日本は既に、米国の集団的防衛システムの中に国軍を容易に組み込めるよう平和憲法(投稿者による和訳)の解釈変更を行っている。
戦略研究財団のヴェレリー・ニケ氏の考えでは、この任命は自民党の力のバランスに従ったものだ。安倍晋三氏は予定よりも長い期間首相職に留まりたいと考えているため、党内での支配力を維持したい。そのため、稲田朋美氏は「安倍氏の盟友の1人だが、彼には自分に近い自民党議員を周囲に置くことが重要だ」という見方ができる。
中国や北朝鮮に向けたシグナル
また、これは「中国と北朝鮮に向けたメッセージでもある。」日本は新防衛法制を定めたが、「その行動能力はいまなお限定されているため」アジアで活発な軍事的役割を果たしていないと、この研究者は考えている。しかし、非常に右寄りの防衛相が政権に加わったことは「日本に対して非常に挑発的だと感じられる隣国に対して、日本政府は警戒を緩めていないことを示すシグナル」を出していると、ヴァレリー・ニケ氏は結論づけた。
中華人民共和国が南シナ海で実弾による模擬演習に没頭しているのに時を合わせて、稲田朋美氏は日本の防衛省を率いることになった。「情報技術に基づく戦争は突然で残酷で短い。それには戦闘を速やかに準備する能力と効果的に攻撃する能力が求められる」と、中国海軍が声明で述べている。