安倍氏、日本の増税計画を遅らせる (DW English):阿修羅♪
http://www.asyura2.com/16/hasan109/msg/462.html
(Abe delays plan for tax hike in Japan: DW English)
http://www.dw.com/en/abe-delays-plan-for-tax-hike-in-japan/a-19297398
税金
安倍氏、日本の増税計画を遅らせる
安倍晋三・日本首相は日本経済の脆さを懸念して論争の消費税増税を遅らせる。この動きは成長とインフレ促進を目指す氏の経済政策への打撃となる。
水曜日、安倍晋三氏はテレビ放送された演説の中で与党・自由民主党(LDP)の党員たちにこの決定を発表し、消費税増税は2019年後期に先送りされると述べた。
彼は、「私はアベノミクスを更に加速させることにより責任を果たしたい。[そのため、]消費税引き上げを2年半延期することにした」と自民党議員たちに語り、その時までに停滞する日本の成長を「活性化」したいと付け加えた。
日本は2015年の最後の3ヵ月に経済の縮小を経て第1四半期には0.4%のプラス成長となり、景気後退を辛うじて交わした。消費税を現在の8%から2017年に10%に引き上げる彼の計画が、低迷する日本の消費支出を更に悪化させる懸念を招いた。2014年、消費税が初めて5%から8%に引き上げられたが、世界第3の経済大国に景気後退を再び招ことになり広く非難を受けた。
アベノミクスは湿った爆竹を打ち鳴らすか?
安倍晋三氏は、極端な金融緩和政策・政府支出の拡大・経済改革を土台とする電撃的な経済政策−アベノミクスとして知られている−によって成長に弾みをつけると公約し、2012年に権力の座に上った。
就任1年目にはこの政策により円が急落し日本の輸出業者が外国の競合相手に対して優位に立ったために、これが成果を出したように見えた。しかし、約束だった労働改革・行政改革の実施は遅れている。
東京・JPモルガンの足立正道シニアエコノミストはAFP通信に、安倍氏が消費税を遅らせたことによりこの政策についての疑問が持ち上がっており、また、「アベノミクスが成功してきたかどうかを言うのは難しい」と語った。
山積する債務負担
一方、エコノミストたちは増税を遅らせることに警告を発してきた。これが日本の圧倒的な国の債務−現在国内総生産(GDP)の約229%に積み上がっている−を支払うために不可欠だからだ。
債務の大部分は国内で極端に低い金利で保有されており、そのため、現在のところ日本ではギリシャのような危機が回避できている。
しかし、日本政府の支払い能力への信頼が失われると金利が急上昇し、最悪のシナリオでは破産の可能性が高まる怖れがある。
BNPパリバ証券の白石洋シニアエコノミストは、政府の財政規律について「非常に強い懸念」を抱いていると語った。「私たちは危険の潜む道に踏み込もうとしている。この政策は1度始めれば止めることが難しく、そして、これを1度行うと経済が駄目になるだろう」と、彼はロイター通信に語った。
消費税増税引き上げ延期の結果その翌年には再び巨額の予算不足が生じるために、安倍氏が国を国債の格付け引き下げに向けて導いていると心配するエコノミストも少なくない。
uhe/cjc (Reuters, AFP)
この話題の音声・動画
活性化への失望の中で日本株が下落する(2016.4.28)
[Japanese stocks fall amid stimulus disappointment]
発表 2016年6月1日
関連テーマ 税金, 日本
キーワード 税金, 付加価値税, 日本, アベノミクス, 安倍晋三
−参考−
(euronews Business - Youtube)