「エアバス社:ボーイング社の牙城である日本市場で、JALから初受注!」(France24、RFI、在日フランス大使館):阿修羅♪

エアバス社:ボーイング社の牙城である日本市場で、JALから初受注!」(France24、RFI、在日フランス大使館):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/13/hasan83/msg/150.html





(Airbus signe sa première grosse commande avec le Japon: France24)

http://www.france24.com/fr/20131007-airbus-signe-premiere-grosse-commande-japon-a380-aeronautique





最終更新:2013年10月7日−航空エアバスフランス日本





エアバス社は日本からの初の大量の注文に署名する





© AFP

(画像は仏文の元記事にリンクしてあります。元記事に附属のプレーヤーから動画記事がご覧になれます:投稿者より)





日本航空エアバス社の大型航空機A350を購入することになった。この欧州の航空機メーカーにとって、ライバル・ボーイング社の存在が非常に強い日本市場で、同社から大量の注文をさらった、歴史的な勝利だ。




記者 フランス24 (動画)

フランス24 (文)






10月7日月曜日、エアバス社は、日本航空(JAL)からの大量の受注に調印したと発表した。この新たな契約により、宿命のライバル・ボーイング社に独占されていた空運分野の最後の大市場に、この欧州の航空機メーカーが参入できるようになった。かくして、今回が史上初めてエアバス社からの納入となるJALは、31機のエアバスA350WXBを発注した。契約には、さらに25機分のオプションが含まれており、価格は95億ドル(70億ユーロ)となっている。最初の引き渡しは2019年に予定されている。



「日本は世界で最も重要な市場の1つだ」と、この欧州の航空機メーカーのリーダーであるファブリス・ブレジエ氏は記者たちに明言し、また、今回の契約によりA350の受注総数は756機となり、さらに、今年の初め以降、エアバス社は最も大量のA350JALから受注したと説明した。





ボーイングは大きな損失」



「これはエアバス社にとって大きな勝利であり、ボーイング社にとって大きな損失だ」と、この分野を専門とするリーハム社のアナリスト、スコット・ハミルトン氏は考える。「数十年来、エアバス社は(日本の)大型航空機をめぐってボーイング社独占の打破を試みてきた。一方、ボーイング社は、JALANAエアバス社と距離をとり続けるよう努力してきた」と、彼は説明した。



ボーイング社のある広報担当者は、今回のJALの決定を尊重すると付け加えたが、「失望した」と語った。また、あるボーイング社の広報担当者は、「この50年間、私たちは日本航空と強い関係を結んできており、このパートナー関係が将来も続くことを強く望んでいる」と付け加えた。



ボーイング社は、地元の装備品メーカーとの関係や米日両国政府間の政治・外交関係などのために、日本市場の80%以上のシェアを持ち、日本の航空機市場を独占している。



しかし、ボーイング社は787型「ドリームライナー」の納入遅れが重なった上、今年の初めにはバッテリーの問題のために数カ月間運航不能となり、この米国メーカーのイメージ低下を招き、あわせて、同社は注文の納期を守る能力を疑われるようになったと、この分野の専門家たちは説明する。



日本におけるエアバス社とボーイング社の戦いの次のラウンドは、ANA全日本空輸)に関するもので、ANAは2020年からボーイング777の編隊を刷新するために、25機ほどを近日中に注文することになっている。





記事作成には外電を参考にしました











(L'avionneur Airbus décroche sa première commande auprès de Japan Airlines: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20131007-avionneur-airbus-decroche-premiere-commande-aupres-japan-airlines





日本−記事発表:2013年10月7日月曜日14:46−最終更新:2013年10月7日月曜日14:46





航空機メーカー・エアバス社が日本航空から初の受注を獲得する





植木義晴JAL社長(左)とファブリス・ブレジエ氏(右)、10月7日東京にて。

REUTERS/Toru Hanai






記者 RFI





エアバス社は大儲け。この欧州の航空機メーカーは、日本市場に押し入ることに成功したのだから。日本は現在まで、ライバル・米国ボーイング社の狩場となっていたが、今回は首尾良く、日本の2大企業の一角・JALがこの欧州企業に56機のA350を95億ドルで発注した。この欧州の航空機メーカーはどうやって成功したのだろう?





RFI東京特約記者 フィリップ・メスメル



今回の56機のA350の購入、そのうち35機は確定だが、これは何よりも我慢強くしつこい営業政策の成果だ。2000年代の終わりから、この航空機メーカーは東京のオフィスを強化した。その目的の1つは、日本でボーイング社がほぼ独占する状態を終わらせることだった。チームの強化に、採用された職員たちがうまく適応した。2011年2月、日本3位の会社・スカイマークエアバス社の超大型機A380を6機発注したことにより、この労力は報われた。





「ドリームライナー」の誘惑



この時期、JALも、もう1つの大企業ANAも、これに続かなかった。巨大な航空機を保有したいとは2社とも望んでいなかった。それどころか、もっと小さなボーイング787・ドリームライナーに両社は賭けていた。革命的なテクノロジーのため、そして、この機体の35%を日本の諸企業が作り上げたため、この航空機は魅力的だったのだ。





商業的に特異な状態が終わる



2013年初め、ドリームライナーは技術上の重大な問題ばかりが認知された。就役中の機体は地上で数週間を過ごさなければならなかったが、これにはコストがかかる。その結果、2010年に破産を申し立てて再生途上にあるJALが、別のメーカーの機材を購入する気になり、こうした場合はエアバス機が選ばれる。かくして、数十年にわたる商業的に特異な状態が終わった。





タグ:航空 - 貿易・為替 - フランス - 産業 - 日本 - 運輸 - 欧州連合









(在日フランス大使館サイトより)

http://www.ambafrance-jp.org/article6892




エアバス日航から受注、ファビウス外務大臣が声明発表 [ fr ]





ローラン・ファビウス外務大臣は10月7日、日本航空からエアバスへの発注を歓迎する声明を発表しました。









パリ、2013年10月7日



エアバス日本航空JAL)からA350を31機、95億ドルで受注したことをとりわけ歓迎します。これはヨーロッパ航空機産業ならびに我が国の経済外交にとって一つの成功です。



これまでエアバスの長距離機がなかった国において、この発注は歴史的です。2013年6月に(フランソワ・オランド)共和国大統領が国賓として日本を訪問してから数カ月後のことです。この訪問は日本と結ばれた特別なパートナーシップを確認する機会でした。



今般の受注は、航空輸送量が極めて急速に増大しているアジアにおけるエアバスの存在感強化の一環と位置づけられます。フランス外務省は、世界のこの地域における我々の航空機メーカーのキャンペーンに支援を続けます。この地域では最近、大きな成功を収めました。インドネシアではATRが10月初め、ガルーダ・インドネシア航空に35機を販売したほか、ベトナムではエアバスが数日前に『A320』92機に関する覚書に署名しました」



最終更新日 2013年10月8日









(投稿者より)



フランス24サイト、RFIサイト、在日フランス大使館サイトより記事を拾いました。仏文和訳には間違いがあるかも知れません。ご容赦下さい。



今回は、正確には、今回の契約は31機の購入が確定し、それに25機分のオプション(購入・納入の優先権)が付加されるようです。熱に浮かれたようなフランスメディアの文章に、外相までもがコメントを出しています。個別企業の受注に政府が喜びの弁を述べるなど、日本では聞いたことがありません。この話題はドイチェ・ヴェレでも結構大きく扱っていました。あちらでは大喜びだったのでしょう。



ただ、「欧州勢が米国勢の牙城に乗り込んだ」というはちょっと違うような気がします。なぜなら、エアバス機は現に日本の空を飛んでいますから。「価格攻勢」「経営環境の変化」など、いろいろな意見がありましたが、B787の納入遅れや初期不良があんまりにあんまりだったので、ヘッジをかけたという見方が当たっているように思えます。それでも一連の事故の時、ボーイング社は社運を賭けて徹底的な対応に取り組んでいました。4グループ80項目の原因追及。できることは全部やったように見えました。



日本という国をどれだけ重視しているかは、ボーイング社のサイトとエアバス社のサイトを見比べれば、力の入れ方の違いが一目瞭然に分かります。ボーイング社は日本のサプライヤー・エアラインなどと共に生きようという姿勢を明確に打ち出しており、その点では、エアバス社は遜色が見えます。エアバス社の姿勢がどう変わるでしょうか。今後がそこがポイントかな、とも思えました。