「MOX:日本には到着したが、」(RFIの記事):阿修羅♪

MOX:日本には到着したが、」(RFIの記事):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/417.html





(Une cargaison de combustible nucléaire va quitter la France pour le Japon: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20130414-une-cargaison-mox-le-point-quitter-france-filer-vers-le-japon





フランス/日本−記事発表:2013年4月14日日曜日10:49−最終更新:2013年4月14日日曜日10:50





核燃料の積荷がフランスから日本に向けて発つ





記者 RFI





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貨物船「パシフィック・ヘロン」にMOXが積み込まれているところ。2009年3月5日、シェルブール港にて。

(Photo : AFP)








民生用原子力の専門メーカー・アレバ社は、MOXを日本に送る準備をしている。MOXとは、特にプルトニウムが組み込まれている燃料のことだ。この輸送船団とこのタイミングには反対が強い。北朝鮮は戦争状態だと言っているし、日本政府もフクシマの影響との戦いがいつまでも続いている。NGO団体グリーンピースによれば、出発はマンシュ県のシェルブール港からで、月曜日と水曜日の間になる予定だ。





800kg近くのプルトニウムを含む10トンのMOXは間もなく、厳重な保護の下、シェルブール港(フランス)で2隻の船に積み込まれる。このため、2隻の船はいずれも、30mm砲が備えられている。



グリーンピースによれば、4月15日月曜日から4月17日水曜日までの間に出港予定のこの輸送船団には、セキュリティの確保を担当するために、イギリス軍の特殊部隊30人ほどが乗り組む。60日以上の航海の間、船団は緊張下の水域を航行することになるからだ。特に日本海では、朝鮮半島の危機が微妙に推移している。





「長崎原爆100個分」



そのため、グリーンピース・フランスは、今回の輸送に懸念を抱いている。エネルギー・気候変動対策活動担当のセバスティアン・ブラヴィエ氏に倣えば、こう説明できる。「私たちの懸念は2つある。まず、このようなMOXの積荷を送ってしまえるフランスは実に強情だ。含まれるプルトニウムを見たとき、これは例えば、長崎の原爆に含まれていた量の約100個分相当だ。これを運ぶ危険については、大きな懸念がある。」





原発の速やかな運転再開



そして、その活動家は続ける「もっと言えば、福島の大事故が解決していないのに、フランスがMOXを日本に送ることに固執するのは、現在停止中の日本の原子炉の運転を再開するよう無理強いするところがあるので、大きな懸念がある。」



日本の原子炉50基のうち、実際に営業運転中なのは2基だけだが、脱原発という中道左派前政権の約束を、自民党新政権は撤回した。今回のMOX輸送船団だけでも、日本の原発は速やかに運転再開できるようになる。







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MOXって何のこと? 仏アレバ社が製造するMOX核燃料は、僅かな割合のプルトニウムと大部分の劣化ウランからできている。MOXの製造過程は、核兵器の製造過程から−再処理によって−余分に生まれたプルトニウムの使い道となる技術ともなっている。









(Pour la première fois depuis Fukushima, une cargaison de combustible nucléaire MOX arrive au Japon: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20130627-fukushima-arrivee-cargaison-combustible-nucleaire-mox





日本−記事発表:2013年6月27日木曜日18:50−最終更新:2013年6月27日木曜日18:50





フクシマ以来初めて、MOX核燃料の積荷が日本に到着する





記者 RFI





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6月26日木曜日午前、MOX燃料輸送船団を反原発活動家たちが迎え撃った。

REUTERS/Kyodo








4月中旬にフランスを出発したMOX核燃料輸送船団が、6月27日木曜日、目的地の原発に近い日本の高浜港に到着した。2011年3月11日の地震津波によって福島原発の事故が発生して以来、この燃料(酸化ウランと酸化プルトニウムの混合物)が到着したのは初めてだ。





RFI東京特約記者フレデリック・シャルル



使用済み燃料に由来するプルトニウム劣化ウランの混合物・MOXシェルブールから運搬していた、パシフィック・ヘロンとパシフィック・エグレットの2隻の船は、高浜原発近くの西日本の港に到着した。高浜原発関西電力(KEPCO)が管理している。MOXの使用は今でも日本の優先課題だ。日本の50基の原子炉のうち、活動中なのは2基だけだ。



安倍晋三首相は、新しい原子力規制委員会(NRA)によって稼働が可能と宣言された原子炉の運転を再開したいと考えている。MOX−つまり、使用済み燃料−の形で再処理を行うことが優先課題であることは政府も同意しているが、NRAはこの製造手順の安全性について、態度を保留している。



その間、再処理の大部分は外国で実施される。そのため、プルトニウムの在庫はかなり増加する。日本は44トンのプルトニウムを所有しているが、そのうち35トンがフランスで保管されている。



関西電力は、原子炉の運転再開とシェルブール産のMOX燃料使用に必要な安全の承認を、できるだけ早く得られるよう模索している。











(Le MOX, l'exception nucléaire française : RFI)

http://www.rfi.fr/emission/20130628-mox-exception-nucleaire-francaise





2013年6月28日金曜日



MOX−フランスだけの核燃料





記者 クレール・ファージュ





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フランスで処理されたMOX燃料を運搬した貨物船が到着し、日本の関西電力高浜原発で受け取られることに、デモ参加者たちが抗議している。

REUTERS








日本は昨日、福島の大事故があってから初めて、MOX核燃料の積荷を受け取った。MOXは核廃棄物の処理によって生まれた燃料で、放射能が非常に強い。今のところ、MOXを製造しているのはフランスだけだ。





MOXは、地中から採掘したウランの両側に、原発の廃棄物をリサイクルして生まれた5〜10%の酸化プルトニウムを組み込んだ混合物だ。原子力業界はMOXをウラン節約のための解決策として示しているが、従来の核燃料と比べても放射能がまだ非常に強いため、MOXは大きな論争となっている。



放射能が非常に強いだけでない。製造コストも上昇している。。鉱山で採掘されるウラン価格がかなり落ち着いたのと逆だ。MOX燃料に含まれているプルトニウムを貯蔵する危険も考えなければいけない。核兵器を製造するために流用されるリスクがあるのだ。MOX工場は次々と消えていった。ドイツとベルギーはMOX工場を閉鎖した。両国でのMOX消費量はどんどん減り、両国は原子力産業の縮小を決めた。イギリスでは2011年の福島の大事故を受けてMOX工場が非難を浴び、日本はイギリスの主要な顧客だったが、日本の原発は突如ほぼ全てが閉鎖された。今日、MOXの製造を続けている唯一の国がフランスだ。そのルートは、フランス西部のアレバ社ラ・アーグ工場と、南東部のマルクールに別れている。フランス製MOXの主な販売先は、勿論、フランス国内のEDF社の原発で、原発の約半数がMOXを使用しているが、これらの原発は年数が経っている。



新世代原子炉EPRは、通常でのMOXの使用が想定されており、フラマンビルはこの型だがMOXを使わないだろう!アレバ社はMOXを日本に売るルートの開拓をまだ夢見ているが、こういったことから、この燃料の未来は閉ざされたようだ。その間の10年以上、このフランス企業は自社で抱え込んでいた10トンのMOX燃料を処分しているが、これは同社の年間生産量の10分の1にあたる!今回だって、高浜原発は最終的な運転再開の承認を受けていないのだ。











(投稿者より)



RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。



「長崎原爆100個分」« 100 bombes de Nagasaki »とありましたが、広島に落ちた原爆がウラニウム型、長崎に落ちた原爆がプルトニウム型でした。



六ヶ所再処理工場の状況について、日本原燃サイトを見ても、細かすぎてよく分かりません。情報開示は真面目にやっているのでしょうが、要は今、工場はどのような状況なんでしょうか?そう考えながら青森県サイトを見たとき、「ウラン濃縮工場は生産運転中、再処理工場は試験運転中」とありました。ただ、こちらのデータは「更新日:2012年11月1日」でした。去年の秋です。9カ月間、動きに変化がないということになります。



今回のMOX燃料は高浜3号機で使う予定のようですが、それはともかく、MOX燃料の将来に悲観的な記事も見受けられますが、その方がむしろ、世界や日本にとっては良いことなのでしょう。「高浜原発、再稼働反対!」と声を上げて、締めさせていただきます。