安倍晋三首相 訪露前に語る(ロシアNOW):阿修羅♪

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http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/409.html





http://roshianow.jp/politics/2013/04/28/42719.html





安倍晋三首相 訪露前に語る





2013年4月28日 ミハイル・グスマン, タス通信, ロシア新聞





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安倍晋三首相 訪露前に語る 2007年、APEC首脳会議の際、安倍首相とプーチン大統領との日露首脳会談が行われた =AP通信撮影







−ロシアをご訪問する目的は何でしょうか。日本の今日の外交政策で、ロシアはどのような位置を占めているかお聞かせ下さい。



 プーチン大統領は、強く繁栄したロシアを構築するという、明確な目的を持っておられます。私にもまた、強い日本を構築するという目的があります。このよ うに、プーチン大統領とは同じ価値観と構想を共有しており、とても好感が持てます。私はすでに内閣官房長官として、また政府の代表として、プーチン大統領 と何回かお会いしていますが、今回の訪問ではまず、首相として個人的な関係を築きたいと思っています。次に、今後の両国の全面的な関係発展の可能性を探りたいです。さらに、今のところ進んでいない、両国の平和条約についての交渉を新たに始めることで合意し、二国間関係に刺激を与え、両国が発展できるような新たな長期的可能性を開ければと思っています。







−平和条約の締結についてお話が出ましたが、プーチン大統領はこの件について「引き分け」という言葉を使いました。安倍首相のコンセプトはどのようなものでしょうか。



 第二次世界大戦終戦後すでに67年が経過していますが、日本とロシアの間にはまだ平和条約がありません。これは異常な状態だと考えます。それはプーチン 大統領も同じお考えでした。平和条約の締結によって、両国の関係が一気に発展することは間違いないでしょう。プーチン大統領がこの問題で、私との対話に前向きに 取り組んでくださっていることを、非常に嬉しく思います。この問題を一度に解決できるような魔法の手段はありません。しかしながら、今回のロシア訪問で大 統領との個人的な信頼関係を築き、交渉の新たなスタートに向けた、共通の政治的意思があることを示せればと思います。







−アジア太平洋地域における日本とロシアの協力関係、また、北朝鮮問題の解決について、どのようにお考えでしょうか。



 アジア太平洋地域は安全保障の点で、とても危険な状態にあります。ここが平和で安定した地域に変われば、間違いなく日本とロシアの利益になります。北朝鮮の 行動と声明は極めて挑発的であり、日本とロシアを含めた国際社会が北朝鮮に対し、このような行いによって国が良くなることは一切ないということを明確に示 していくべきです。ロシア、日本、アメリカ、中国、韓国また他の国際社会の国々の協力関係が、この地域の平和と安定に大きく作用すると考えます。





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 中国については、日本のみならず、他の多くの国も、南シナ海東シナ海における同国の活動を憂慮しています。日本と中国は、戦略的互恵関係にあります。 特に経済分野では、切っても切れない関係になっており、これを互いに理解することが重要です。日本は対話の扉を開いています。



 安全保障分野における日露関係を発展させることも、とても大事です。最近は目に見えてそれが発展しています。日本の海上自衛隊とロシアの海軍は1998 年から昨年までの間に、合同救難演習を13回実施しました。安全保障分野のさまざまな分野で、協力関係が強化されています。







−安倍家がソ連そしてロシアとの関係の発展にご関心を持たれていることは有名です。お父上は外務大臣をされていた時代、我が国を訪問して、好意を示されました。首相にとってロシアはどのような国でしょうか。



 父の政治家としての課題の一つは、ソ連との平和条約の締結でした。亡くなる1ヶ月前にミハイル・ゴルバチョフ大統領と会談しましたが、これは父の最後の 外国人指導者との会談でした。1986年にモスクワを訪問した際、我々はソ連科学アカデミーの植物園に日本庭園をつくりました。私はこの時父に同行し、植 樹にも参加しました。当時はそれほど多くの木を植えたわけではありませんでしたが、27年後の現在、桜の木が220本も伸びています。毎年春になると、見 事な花を咲かせていると聞きました。ロシアとの関係も、満開の桜のように発展させたいです。



 2001年は森喜朗首相とともにイルクーツク会談に参加し、2003年は小泉首相のモスクワ公式訪問に参加しました。小泉首相と一緒にバレエの「くるみ 割り人形」を観覧したことを覚えています。このどちらの訪問も寒い時期にあたりましたが、あのような寒さはそれまで経験したことがありませんでした。です がロシアの皆様は、我々をとても温かく迎えてくださいました。発展した文化、文学、音楽、技術のある国というのが、私のロシアについての印象です。







−モスクワっ子に日本食をふるまいたいとお考えだそうですね。どのようにそれを実現されますか。



 日本料理の特徴は食材そのものです。魚、野菜ですね。食材の特徴を生かすことが重要なのです。また、健康にとてもいいのです。ロシアの皆様に、ぜひ本物 の日本食を食べていただきたいです。日本にもロシア料理店はありますが、本物のロシア料理をふるまっていないお店もあります。本物であるか否かという判断 は私にはできません。ですので、今回の訪問で本物の日本料理というものをお見せして、たくさんの食材を持参しようと思っているのです。







−これは二回目の首相のポストへのご就任ですから、「政権」の概念はすでにご存知ですね。安倍首相にとってこれはどのようなものですか。「政権」とはどのような味ですか。



 政権とは責任です。味というと・・・蜜の味だと考えたら間違いになるでしょうね。苦い味ですよ。政権に就いた者でなければこの味はわかりませんね。