(Pour la première fois depuis Fukushima, un réacteur nucléaire autorisé à redémarrer au Japon: RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20110817-redemarrage-reacteur-nucleaire-depit
日本／原子力−記事発表：2011年8月17日水曜日−最終更新：2011年8月17日水曜日
福島の事故以来はじめて、日本で原子炉の運転再開が認可される
記者：RFI
2011年8月17日水曜日、福島の大事故があってから初めて、原子炉の運転再開が認可された。経済産業省の担当部局は、北海道・泊発電所の実地試験は「満足できる」結果だったと表明した。日本にある54基の原子炉のうち19基が、2011年3月11日以降、運転を続けていた。
報告：RFI東京駐在記者フレデリック・シャルル
高橋はるみ北海道知事は、泊原発に関わる4町村と協議し、原子炉3号機の運転再開について、反対は全くなかったと語っている。
泊原発を運営する北海道電力（記事では"TEPCO"と書かれていますが、放送ではきちんと"HEPCO"と言っていました。：投稿者）は、福島の事故以降も3号機の運転を続けていたが、7月から国内の原子炉にストレス・テストを新たに課すという、菅直人首相の突然の決定のために、営業運転の再開は見送られていた。このテストのために、国内の原子炉の運転再開はさらに遅れ、常に運転されている原子炉を順次止めることにより、日本は原発がない状態に戻るかもしれない。日本にある54基の原子炉のうち36基が、定期点検のために現在止まっている。
このむせぶそうな夏の暑さの中、日本は電力が足りない。日本では必要量の30％を原子力が賄っている。東京や大阪では停電の可能性がある。
全能者・経済産業省(METI)には、この電力の遮断が我慢できない。だから、同省は、脱原発を目指そうという菅直人首相の呼びかけを無視すると決めた。同省は世論調査も無視すると決めている。日本国民の80％は脱原発を望んでいるのだが。
経済産業省は1基目の原子炉の運転再開を勝ち取った。2基目が続くだろう。
（投稿者より）
RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。
「経済産業省は1基目の原子炉の運転再開を勝ち取った。2基目が続くだろう。」(Le Méti obtient le redémarrage d’un premier réacteur, un deuxième suivra. )なぜなら、経済産業省は「全能者」(le tout puissant)で、首相の呼びかけも、世論調査も無視できるから。これが、記者の見方です。日本の権力中枢を長年見続けた方です。軽く考えない方がいいでしょう。原子力村や官僚と国民の戦いは、長く苦しいものになるかもしれません。
高橋知事は元経産官僚です。出身官庁を裏切るはずがありません。北海道経済は官への依存が強く、中央官僚がその首根っこを押さえています。北海道の自治体や経済界が、泊原発の運転再開に反対できるわけがありません。
それでも、北海道はいまや国際ブランドです。北海道を舞台にしたある中国映画が現地で大ブレークして、北海道を訪れる中国人観光客が爆発的に増加したと聞きます。また、泊原発からほど近いニセコの町は、オーストラリアで大人気だそうです。季節が正反対ですから、彼らはニセコで冬にラフティング、夏にスキーが満喫できます。北海道の農産物は高級食材として、アジア各地で引っ張りだこでした…今後のことはわかりませんが。
何よりも、北海道は現状の放射能汚染がかなり小さい（ゼロとは言えませんが）という事実が、大きな武器になるはずです。福一の周辺はすでに人が住めません。福島・郡山などは、不安がる住民を当局がなだめすかして留まらせている状態です。また、阿修羅♪で紹介される線量を見る限り、東京も安泰とは言い切れません。「原発のない北海道」は、国の内外から人を呼び込むことができるはずです。
岩上氏のツイートに、泊の3号機には、一昨年の運転開始時に検査記録の改竄（かいざん）があったという内部告発が取り上げられています。原子炉に欠陥があるのか、業界の体質の問題なのか、私にはわかりませんが、これは営業運転の再開前に精査すべきでした。
https://twitter.com/#!/iwakamiyasumi/status/103510295162535936
玄海が止まったのは、タウン・ミーティングでのやらせが発覚したからでしたが、記録改竄の方が罪が大きいと思うのは、私だけでしょうか。
いずれにせよ、北海道民の方々は、高橋知事を解職することができます。今後、自分たちが望む生き方に沿って、どうなさるかを決めればいいと思います。
