マイクロクレジットの重圧(France24 English):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/223.html









(The crushing burden of microcredit: France 24 English)

http://www.france24.com/en/20080404-crushing-burden-microcredit-caring





最終更新2008年4月4日−バングラデシュ





マイクロクレジットの重圧





バングラデシュで、フランス24の記者が見たものは、貧困の緩和にはほど遠く、マイクロクレジットによって、より多く深く債務に陥った人々だった。



マイクロクレジットは、ショビ・ラニの人生を変えた。貧しいヨーグルト売りであるラニは、バングラデシュ北部の地元を、オートバイの屋台で駆けめぐる。彼女は、貧困の根絶に寄与する開発の枠組みとして盛んに宣伝された、マイクロクレジットの受益者だ。



3ヶ月前、ラニは500ユーロ[56,500円]の融資をグラミン銀行から受け、小さな乳製品会社を始めた。毎週、銀行員が彼女の商売がうまくいっているか、慎重にチェックする。



ラニと同じバングラデシュ人で、2006年ノーベル平和賞を授与された、ムハマド・ユヌスのアイディアから生まれたグラミン銀行は、「貧者に助けの手を差し伸べよ。物乞いにはするな。」という、マイクロクレジットのモットーを遂行させたことによって、賞賛を受けた。



「貧者の銀行」と呼ばれるグラミン銀行は、フランス食品業界大手のダノネ社など、大企業を引きつけた。ダノネ社は、ラニやこの地域で類似のプロジェクトに携わる他の女性に、ヨーグルトを供給した。



しかし、グラミン銀行による低金利融資による恩恵を最初に受けた村の一つである、カリハチ村では、状況はバラ色にほど遠い。融資を受けた村民たちは、債務の返済ができなくなり、グラミン銀行の担当者から嫌がらせにあっていると訴えている。かつて債務の取り立人だったコルシェド・アロムは、グラミン銀行の手法に疑問を持ったために、早期退職に追い込まれた。「借り手を脅し、辱めるのがグラミン銀行のやり方だ。私たちは借り手に他の方法がなければ、彼らに服を売れと要求する。恥ずべきことだが、私は『あなたの子供を売りなさい』と言わなければならなかったことが、何度もあった。」



このような非難に対し、銀行の担当者は返答をしないようにしている。ムハマド・ユヌスにインタビューをする機会は得られず、グラミン銀行本部は、強い興味を抱くジャーナリストたちに門戸を閉ざしている。



グラミン銀行は世界の最貧国に1億人以上の顧客を持つ。2020年には5億人の顧客を目標にしている。











(投稿者より)



一昨年にフランス24で放送された、マイクロクレジットの光と闇についてのレポートです。古い記事ですが、参考になるかも知れないと思い、投稿します。誤訳があるかも知れません。ご容赦ください。



為替レートは、1ユーロ=113円で計算しました。人名の敬称は略させていただいています。



上記のリンクからは、13分間の動画でのレポートを見ることができます。英語がお出来になる方で、興味がおありでしたら、ご覧になるのもいいかも知れません。



マイクロクレジットの是非については、私にはわかりません。このシステムを利用して、事業を始め、成功をつかんだ人たちは実際にいるからです。



ただ、このシステムは、本来、事業資金の貸し付けである、ということを忘れてはいけないと思います。すべての人が起業家になれるわけではありません。